Ruby on Railsには需要がある?将来性やオワコンといわれる理由も解説
「Ruby on Railsに将来性はあるのか」
「Ruby on Railsの需要は今後どう変化するのか」
Ruby on Railsを扱うエンジニアの中には、このように考える方もいるでしょう。
本記事では、Ruby on Railsの需要、将来性、Ruby on Railsに関する懸念点、Ruby on Railsに将来性がある理由、Ruby on Railsの活用例について解説します。
Ruby on Railsは開発を大幅に効率化できるフレームワークで、汎用性も高く将来性が期待されています。
Ruby on Railsが今後どのように求められるか知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
Ruby on Railsの需要について
Ruby on Railsの需要について解説します。
フレームワークとしての実績の高さ
Ruby on Railsは、主にWebアプリケーションの開発で使用されており、開発スピードの速さと汎用性の高さから多くの企業に採用されています。
Ruby on Railsを活用した新規での開発だけでなく、既存システムの保守や運用を行うエンジニアの需要もあるため、今後も企業からのニーズが期待できます。
このように多くの企業に採用されてきた実績があるからこそ、Ruby on Railsの将来性は高いといえるでしょう。
フリーランス市場での需要
ITエンジニア専門フリーランスエージェント「HiPro Tech」における2024年8月時点のRuby on Railsの案件数は108件でした。
これは「HiPro Tech」の全案件数の約2.8%にあたり、エンジニア案件全体のなかでRuby on Railsのフリーランス向けの案件は少ない傾向にあるといえます。
Ruby on Railsはシェアが多いとはいえませんが、案件単価をみてみると、高く評価されていることが伺えます。
「HiPro Tech」のITフリーランスエンジニアの平均月額単価ランキングによると、Ruby on Railsを使用するのに必要なRubyを扱うエンジニアの2023年の平均月額単価は約95.9万円で、2022年より約7.5万円上昇しています。
Ruby on Railsを扱うエンジニアは、その希少性によりフリーランスでも需要があると考えられます。
※参考:IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」 ITフリーランスエンジニアの平均月額単価ランキング!単価が高い職種、業種、言語は?
※参考:IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」 案件検索 (2024年8月時点)
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Ruby on Railsがオワコンといわれる理由
Ruby on Railsの将来性について、「オワコン」だと評する意見もみられます。
Ruby on Railsがオワコンといわれる理由について解説します。
処理速度が遅いといわれることがある
Ruby on Railsは、他のフレームワークと比較して処理速度が遅いといわれています。
これは、Rubyがインタプリタ方式の言語であることが関係しています。
Ruby on Railsは、インタプリタ方式でコードを逐次実行するため、全体を翻訳したあとに実行するコンパイル方式の言語と比較して処理に時間を要します。
処理速度が遅いと、ユーザーの操作性が落ちるためパフォーマンスが求められるWebアプリケーションやSNSには適しません。
大量の処理を一度に行うWebアプリケーションが増えていく中で、今後シェアを伸ばしにくいという意見があるようです。
柔軟性が高い分、保守管理に手間がかかる
Ruby on Railsは、柔軟性の高いフレームワークで、同じアルゴリズムを実装するための記述方法が何通りもあります。
柔軟性が高い分コードの書き方にばらつきが出るため、別の方が書いたプログラムを読み解きにくく、保守管理が難しくなる面があります。
Ruby on Railsは、柔軟性が高く初期開発で開発スピードを上げられる反面、保守管理に手間がかかるデメリットがあるといえるでしょう。
市場シェアが比較的少ない
Ruby on Railsの懸念点として、Rubyの市場シェアが比較的少ないことも挙げられます。
PHPやJavaScriptのシェアが高く、 特にPHPはWordPressなどで多く使用さています。
そのため、Rubyのシェアが急激に伸びることは考えにくいです。
さらに、AI分野の成長により、Pythonのシェアが拡大しており、 Rubyが現在持っているシェアを奪われる可能性もあります。
関連記事:Rubyエンジニアはやめとけ?9つのキャリアパスや必要なスキルを解説!
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Ruby on Railsに将来性がある理由
Ruby on Railsの将来性に関して、懸念点がある一方で、ポジティブな要素もあります。
Ruby on Railsに将来性がある理由について解説します。
ライブラリが豊富なため、開発工数を削減できる
Ruby on Railsはライブラリが豊富なため、開発工数を削減できます。
Ruby on RailsにはさまざまなWebサービスに必要な機能を搭載するライブラリがあり、プログラムを1から作ることなく開発が進められます。
開発の工数を極力減らし、本来の開発に集中しやすくなるのは開発者にとって大きなメリットといえるでしょう。
スタートアップ企業に人気がある
Ruby on Railsは、スタートアップ企業に人気が高いです。
スタートアップ企業では、迅速なプロトタイピングと市場投入が求められます。
Ruby on Railsは、少ないコードの記述量で実装できるため、短期間での開発が可能です。
そのため、スピードが重視される事業やプロジェクトと相性のいいフレームワークといえるでしょう。
実際、スタートアップや少数精鋭の組織で多く使われている実績があります。
汎用性が高い
汎用性が高い点もRuby on Railsの将来性が高い理由の一つです。
Ruby on Railsは、ライブラリの豊富さ、保守性の高さなどから、Webアプリケーション、 ECサイト、SNS、ブログなど、さまざまなジャンルのサービス開発に利用されています。
検索機能、決済機能、コメント機能、タグ付けなど、それぞれのサービスで必要な機能を、Ruby on Railsを使えば少ない工数で実装できます。
ユーザー数の多い有名なサービスにおいても、Ruby on Railsは広く使われており、今後もWebサービスの成長とともにRuby on Railsの需要も伸びることが期待できるでしょう。
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Ruby on Railsの活用事例
Ruby on Railsが実際にどのような開発で用いられているか、具体的な活用事例を紹介します。
Saasプロダクトのバックエンド開発
Ruby on RailsはSaaSプロダクトの開発に活用されています。
例えば、物流、建設、製造、小売り、飲食、医療などのノンデスク産業の経営課題を解決するSaaSプロダクトのバックエンド開発に活用されています。
バックエンドの開発では、Ruby on Railsで構築しているAPIサーバーの機能追加や改善などを行います。
※参考:IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」 【Ruby on Rails】自社SaaSプロダクトのバックエンドエンジニア/フルリモート可
データ基盤の構築を支援するPaaSの開発
Ruby on RailsはPaaSの開発にも活用されています。
具体例としては、自社でのデータ基盤の構築をサポートするPaaSの、バックエンド・フロントエンド開発が挙げられます。
ワークフロー機能の開発、データパイプラインの設定情報を取り込む機能の開発、バグの調査や改修などの業務を行います。
※参考:IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」 【Ruby/Ruby on Rails】データ活用システムの開発/フルリモート
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経験を積むにはフリーランスがおすすめ
Ruby on Railsを扱うエンジニアとして経験を積みたい、高年収を目指したい方は、フリーランスに挑戦するのもおすすめです。
フリーランスとしてはたらくことで、自分で案件を選び理想のキャリアパスを切り開く可能性があります。
さらには高単価案件を獲得して年収アップにつなげられるかもしれないというメリットがあります。
フリーランスというと、自分で案件を探さなければならないことに不安を感じる方もいるでしょう。
フリーランスエージェントを活用すれば、案件獲得のために営業代行をしてくれるなど、フリーランスとしてはたらくことをサポートしてもらえます。
フリーランスになって生じる営業や契約にまつわる対応の負担が軽くなれば、エンジニアとしての本来の業務に集中できるでしょう。
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本記事では、Ruby on Railsの需要、Ruby on Railsの将来性に関するポジティブな条件とネガティブな条件、Ruby on Railsの活用事例について解説しました。
Ruby on Railsはシェアが比較的少ないなど懸念材料はあるものの、スピーディーに開発できる点、汎用性の高さなどから根強い支持を得ている将来性のある言語です。
IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」では、Ruby on Railsの案件も扱っています。
Ruby on Rails案件でスキルアップしたい方は、ぜひチェックしてください。
記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。