2023.08.01更新

テストエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルと資格について

テストエンジニアは従来、経験の浅い若手エンジニアが担当をしてきました。

しかし、最近では、近ごろの情報セキュリティ対策の必要性や製品品質の向上などのため、深い知見を持ったエンジニアが担当をする傾向にあります。

重要なポジションであるものの、プログラマーやシステムエンジニアが兼任しているケースが多いとされ、テストエンジニアを職種として採用する企業は、まだ少ないのが現状です。

そこで、今回はテストエンジニアの仕事内容や必要なスキルを解説していきます。

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テストエンジニアの仕事内容

テストエンジニアとは、「テスト計画の策定」「テスト設計及び実行」「結果報告」「品質改善の提案」と多岐にわたる仕事をします。

項目ごとに、テストエンジニアの具体的な仕事内容について見ていきましょう。

テスト計画の策定

テスト計画では、仕様書・設計書の内容を理解することから始まります。

開発者から製品情報の提供を受けながら、テストを行う対象を決めます。

そして、その対象を元にテスト計画書を作成します。

例えば、スマートフォンアプリの開発では、開発者が情報や文書を元に、アプリ全体の仕様や機能をまとめます。

その後、テスト範囲や優先順位を決定し計画書にまとめます。

テスト設計及び実行

テスト計画書を作った後は、どのようなテストを行っていくか設計をしていきます 。

まず、ホワイトボックステストやブラックボックステストなどを行い、その後、重点的にテストを行う箇所を見つけ出して、進めていくことが一般的です。

そして、テスト設計を元に実際のテストを行います。

ここでのポイントは、プログラムが想定通りに動くかどうかです。

テストの実施 は、プログラマーやシステムエンジニアが主に行います。想定する全ての環境において、 テストを実施するのが理想的です。

また作業量が多くなるため、外部から人材を調達し、テストの効率化を図ることもあります。

品質改善の提案

テストを進める中で、システムや機能に改善するべき点が出てきた場合は、開発部門へ品質改善提案を行います。

顧客視点でシステムや機能を評価できることが重要です。

改善策が採用されたら、改善策についてテストエンジニアが再テストを行います。

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テストエンジニアに必要なスキルや知識

テストエンジニアとして活躍していくため には、必要なスキルや知識を身に付けることが大切です。

それでは、具体的なスキルや知識を見ていきましょう。

課題発見力

課題発見力 とは、「現状を把握し分析して、問題を見つけていく力」です。

課題発見力を身に付けるためには「ゼロベース思考」「クリティカルシンキング」「未来志向で現状を捉える」力が必要になってきます。

課題を発見したら、解決するためのプロセスが必要です。

課題の発見、解決策の提案、計画・実行までをしっかり実行しましょう。

資料作成力

テスト終了後には、テストを行ったという エビデンスをまとめた資料を残します。

テストの流れやテスト実行前後の変化などが、わかりやすくまとめられた資料を作成するスキルが求められます。

テストの自動化に関するスキル

テストの自動化とは、テスト支援ツールを使うことにより、ソフトウェアテストを行うための作業(テストケースの設計、テストの実行と結果の確認、テストの進捗管理、レポートの作成)またはその一部を自動化することを言います。

自動化の効果としては、工数の削減よりも品質の向上にもたらす効果が大きいので、テストエンジニアにはテスト援助ツールを使えることが重要になるでしょう。

品質管理に関するスキル

品質が正しく動作するか、どうしたらユーザーがストレスなく操作できるか等の 品質向上のための提案をします。

そのため、ただ提案するだけではなく、どうすればユーザーが求める品質になるかを理解する能力が必要です。

このような知識を用いて品質が向上するためのテストを行う必要があります。

コストとリスクを考える力

テスト工程における人員や工期には限りがあります。

このため、機能の重要度や不具合の発生確率に着目し、効率よくテストを行わなければなりません。

プログラムの全部をテストするのは現実的ではないため、優先度と作業体制を考える必要もあるのです。

外部から派遣社員を調達したり、開発者が専用のプログラムを作ったりして、テストの効率化を図ることもあります。

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テストエンジニアになるために取得するとよい資格

テストエンジニアになるために、オススメの資格を見てみましょう。

品質管理に携わるエンジニアは、資格取得を目指すことは多いですが、必ずしも必須なわけではありません。(2021年12月時点情報)

JSTQB認定テスト技術者資格

世界的なテスト技術者の認定資格であるため、この資格を持っていると世界的に認められます。

Advanced Level(AL)テストアナリストAdvanced Level(AL)テストマネージャーは合格率が低めで難易度の高い試験です。

Foundation Level(FL)はテスト技法やテストマネジメントなどの基礎的な知識が求められます。

合格率が約50%以上になることも多く、初心者にも挑戦しやすい試験となっているので、興味のある方は挑戦してみましょう。

※参考:JSTQB JSTQB認定テスト技術者資格

ソフトウェア品質技術者資格

ソフトウェア品質技術者資格は、日本科学技術連盟が主催している認定試験です。

正確で高い技術が試されることからテストエンジニアからソフトウェアに関わる人に向いている試験です。

レベルは初級・中級に分かれています。初級は選択式で中級は記述式もあります。

※参考:一般財団法人日本科学技術連盟 ソフトウェア品質技術者資格ページ

エンジニアのための資格勉強

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テストエンジニアのキャリアパスは?

まず、テストエンジニアのキャリアパスについて紹介します。

QAエンジニア

QAエンジニアは品質保証をするエンジニアです。QAエンジニアの仕事内容にはテスト計画の設計があります。

開発した情報システムのテストについて、テストケース、スケジュールの作成、テスト環境の整備などを計画します。

テストの計画から設計、実行・結果報告の一連の流れをみて、システムに問題がないか確認していきます。

テストエンジニアとの違いは、「間違いがないかを確認する」のがテストエンジニアに対し、「使いやすいを確認する」のがQAエンジニアです。

SETエンジニア

テスト専用のソフトウェアエンジニアのことを指します。

「テストの自動化を用いたリグレッションテストの実施」や「QA環境でのCIなどの開発環境の整備」などの自動テストに重きを置く仕事です。

自動テスト界隈の知識や一般的なプログラミング知識も必要でしょう。

また企業や組織によって役割が変わるので、自分の役割を把握する能力も必要です。

品質コンサルタント

品質コンサルタントは、ソフトウェア開発におけるシステムエンジニアやプログラマーなどの知識の他に品質のプロでもあります。

上流工程で、品質を支援し、下流工程のテストを最適化します。

なお品質コンサルタントは、現場の知識を持ち、現場に寄り添った提案が出来ることも求められます。

セキュリティに関連するエンジニア

ネットワークやサイバー攻撃からシステムを守るエンジニアです。

ネットワークの脆弱性などの問題を解決するための施策やシステムを提案・提供します。

必要となる知識として、プログラミングの知識やセキュリティマネジメントの資格、上位資格である情報安全確保支援士も必要となるでしょう。

PM(プロジェクトマネージャー)

プロジェクトマネージャーは、予算やスケジュール、メンバーを決定してクライアントに成果物を納品するのが仕事です。

システムの開発計画、スケジュール管理、プロジェクトに合ったメンバーの決定、対人関係のサポートなど多くのスキルが必要とされます。

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まとめ

テストは自動化されるものも増えていますが、複雑なテストは人が関わる部分は大きいです。

テストエンジニアには、QAエンジニアやPMなど多くの選択肢へキャリアアップやキャリアチェンジを目指すことのできる職種です。

十分な経験やスキルを得ることができれば、フリーランスのテストやQAエンジニア、PMとして活躍することも可能です。

フリーランスとして活躍していきたいとお考えであれば、ぜひフリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Tech」を活用ください。

案件獲得に向けてさまざまなサポートを行っており、効率的に希望する案件を獲得する可能性を高めることができます。

また、企業と直接契約できる新しい形のエージェントであり、高単価案件や長期契約できる案件なども豊富に扱っています。

スキルアップしたいと考えているならば、ぜひ当サービスを活用してフリーランスエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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