Webディレクターの年収相場は?年収を上げるおすすめの方法も解説
「Webディレクターの年収相場はいくらくらいなのか」
「Webディレクターが年収を上げるには何をしたらいいのだろうか」
このように感じる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、Webディレクターの年収相場や、Webディレクターで年収1000万円は可能かどうかを解説するとともに、Webディレクターが年収を上げる方法を紹介します。
Webディレクターとして年収を上げたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Webディレクターの年収相場
Webディレクターの年収相場について、平均年収のデータ、未経験での年収、年齢別の年収などの視点から解説します。
Webディレクターの平均年収はどのくらい?
転職サービス「doda」の調査によると、2023年9月〜2024年8月におけるWebディレクターの平均年収は447万円です。
一方で、日本のビジネスパーソン全体の平均年収は426万円です。
Webディレクターの平均年収は全体の平均年収を上回っており、平均的な給与水準と比較して高い年収を得られる職種であるといえるでしょう。
※出典:転職サービス「doda」 年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
未経験だと年収が低い?
Webディレクターの中でも、担う業務の内容、幅、質、量はそれぞれ異なりますが、未経験の場合は、対応できる業務範囲が狭いため、年収が低くなる傾向にあります。
転職サービス「doda」によると、未経験が多いとされる20代ではWebディレクターの平均年収が385万円です。
一方で、Webディレクターは、経験を積むごとに携わる仕事の規模や責任範囲が大きくなることで、年収を上げることが可能です。
※出典:転職サービス「doda」 年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】(2025年3月時点)
年齢別に見るWebディレクターの年収
転職情報サービス「doda」「平均年収ランキング」における2023年9月〜2024年8月におけるWebディレクターの年齢別年収は以下のとおりです。
全年齢平均 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代~ | |
---|---|---|---|---|---|
Webディレクターの平均年収 | 447万円 | 385万円 | 479万円 | 542万円 | 529万円 |
全職種平均 | 426万円 | 360万円 | 451万円 | 519万円 | 607万円 |
各年代の年収の傾向について解説します。
◯ 20代
Web制作現場は若年層の就業者が多く、20代が活躍しています。
また、20代Webディレクターの平均年収は385万円で、全職種平均の360万円より年収が高くなっています。
若いうちから他職種を取りまとめて専門職に指示を出すマネジメントスキルを有していることが、給与面で有利にはたらいている可能性があると考えられます。
一方で、Webディレクターの30歳代の平均年収と比較すると、100万円弱の差があり、20代は年代として最も年収が低い時期だといえます。
◯ 30代
Webディレクターの30代での平均年収は479万円です。
20代から順調に平均年収の伸びが見られ、全職種平均の451万円との差が28万円となっています。
Webディレクターの平均年収は、20代から30代で最も大きく伸びています。
経験を積み、携わるプロジェクトの規模が大きくなったり、若手の育成を担ったり、業務の幅が広がったりすることにより、市場価値が高まっていると考えられます。
◯ 40代
40代のWebディレクターの平均年収は542万円であり、30代から堅調に上昇しています。
40代以降は、プロジェクトのディレクションにとどまらず、プロジェクトの立案、チームの指揮を行うWebプロデューサーとしての役割を果たす層が増えていきます。
一方で、全職種平均と比較した年収の伸びがわずかに鈍化しています。
Webディレクターが制作するコンテンツというプロダクトの性質上、トレンドを敏感に察知する若い年代が活躍しやすい職場であると考えられるかもしれません。
◯ 50代~
50代以降のWebディレクターの平均年収は529万円であり、40代の平均年収542万円より13万円下回る金額です。
また、全職種平均の607万円より78万円下回る結果となっており、Webディレクターの平均年収は20代30代の若年層では他の職種と比較して高めで、年齢が上がるごとに伸びが小さくなる傾向にあることがわかります。
Webディレクターが50代以降に高い年収を得るには、マネジメントや経営戦略に携わるなど仕事の領域を広げる必要があるかもしれません。
※出典:転職サービス「doda」 年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
※参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag Webディレクター
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Webディレクターで年収1000万円は可能?
先述の通り転職サービス「doda」の調査によると、Webディレクターの平均年収は447万円で、50代以上でも529万円です。
このことから、Webディレクターが年収1,000万円を目指すのは、難易度が高いといえますが、不可能ではありません。
Webディレクターの平均的な水準よりも高い1000万円の年収を得るためには、一般的に求められるWebディレクターのスキルに加えて、付加価値の高いスキルを持っていると良いでしょう。
例えば、年収1000万円程度のWebディレクター向けの求人では、扱うサービスが大規模なものであることに加え、スキルとしても、ディレクションだけでなく経営戦略を踏まえたコンテンツの企画も担うことを求められるなど、複数の条件が組み合わさっている傾向にあります。
大きな利益を生むプロジェクトに携わり、経営戦略にも携われるスキルを持つなど、仕事の領域を広げていくことで、年収1000万円を目指せる可能性があります。
また、フリーランスとして月額単価が高めに設定されている案件を獲得する方法もあります。
Webディレクターがなくなるといわれる理由や将来性については、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事:Webディレクターはなくなる?将来性や向いている人の特徴を解説 |
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Webディレクターの年収をアップするためのおすすめの方法
Webディレクターが年収をアップするためのおすすめの方法を紹介します。
専門スキルを取得する
Webディレクターの業務は、Webサイト制作の全体を統括し企画から公開まで、プロジェクトを遅滞なく進行し、その後の運用までを担います。
制作の過程ではプロジェクト管理のスキル、コンテンツの内容をチェックしてメンバーに指示を出すスキル、UI/UXデザインに関する知識が求められます。
また、Webサイトをより多くの方の目に触れさせるために、Webマーケティングの施策であるSEO対策、データ分析の知識、データに基づく改善力といったスキルを身につけることで市場価値を高めることができるでしょう。
好条件の企業に転職する
大企業では、Webディレクターの年収が高くなる傾向にあります。
現在の会社先ではたらき続けても徐々に給与が上がることは期待できますが、好条件の企業に転職すれば大幅な年収の増加も望めます。
他のITエンジニア職は保有する資格やスキルを重視されるのに対し、Webディレクターは、特に実務経験や実績が重視される傾向にあります。
転職したい企業にマッチした分野のディレクション、大規模なプロジェクトのディレクション、多様な編成のチームのプロジェクトマネジメントなど、多種多様な経験を積んでおくと転職に有利になるでしょう。
フリーランスとして独立する
Webディレクターが年収を上げるために、フリーランスとして独立する方法もあります。
IT職種のフリーランス案件の中には、月額単価が高めに設定されているものもあるため、獲得する案件次第で年収を上げることが可能です。
特にフリーランスエージェントは、さまざまな企業と取り引きしており、良質な案件を多数保有しているため、活用してみるのがおすすめです。
多くの案件の中から、自身のスキルを活用できる案件を紹介してもらえます。
また、フリーランスエージェントを利用すれば、営業の代行、事務作業のサポートをしてもらえるため、案件に集中しやすくなるメリットもあります。
◯ フリーランスのWebディレクターの単価相場
IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiProTech」の調査によると、2023年のフリーランスのWebディレクターの平均月額単価は76.5万円で、前年より7.4万円下降しています。
求められる経験やスキルが高ければ、その分月額単価も高くなる傾向にあります。
そのため、経験やスキルを持つ方がフリーランスのWebディレクターになることで、年収アップが望めるケースが多いでしょう。
※出典:ITフリーランスエンジニアの平均月額単価ランキング~2024年の市場動向と2025年の展望~
関連記事:フリーランスが行うWeb制作の案件の取り方とは?流れを解説! |
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本記事では、Webディレクターの年収相場、Webディレクターで年収1,000万円は可能かを解説し、Webディレクターが年収を上げる方法を紹介しました。
Webディレクターは、携わる企業や仕事により収入の幅が大きく異なる職種であり、スキルとはたらき方次第で大幅に年収を上げるチャンスもあるといえるでしょう。
IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiProTech」では、Webディレクターの求人も保有しています。
Webディレクターとして年収を上げたいとお考えの方はぜひチェックしてください。
記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。