2026.03.09更新

フリーランスがWeb制作の案件を獲得するには?流れや案件を獲得できない時の理由や対策方法も

現在、Webサービスは一般的な存在となったため、Web制作の案件は豊富に存在します。

自社にWeb制作できるスキルやリソースがないために外注をするというケースは多いです。

それでは、実際にフリーランスのエンジニアとして、Web制作の案件を獲得するにはどうすればよいのでしょうか。

案件の獲得方法が分からなくて困っている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではWeb制作の案件の概要から、フリーランスがWeb制作の案件を獲得するための流れなどを紹介していきます。

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Web制作とは?

Web制作とはホームページやサイトの制作をする仕事です。

ここでは、Web制作について詳細に見ていきましょう。

Web制作の業務を担当する職種について

Web制作とは、一般的にはホームページやサイトの制作をする仕事を指します。

ホームページの制作を一から行うケースから、既存のホームページの更新やリニューアルの業務までが含まれています。

最近では、自社サービスやアプリと連携させるための仕事も多いです。

企業が制作するホームページは、多くのコンテンツを用意する必要があり、集客につなげるためにデザインにもこだわる必要があります。

ビジネスを行うためのホームページの制作は、さまざまなスキルが要求される難しい仕事です。

自社にWeb制作のノウハウがない場合、企業が外部のエンジニアにホームページの制作を依頼するケースがあります。

Web制作に関わる職種は、制作から開発、運用まで幅広い仕事を担当するのが特徴です。

一人でサイト設計からデザイン、開発まで担当するケースもあれば、大きなプロジェクトではそれぞれの工程を複数のエンジニアが分担して行うケースもあります。

Webマーケティングとの違い

項目 Web制作 Webマーケティング
目的 Webサイトやアプリケーションを構築すること Webを活用して集客や販売促進を行うこと
主な業務 要件定義、デザイン、コーディング、システム開発 SEO対策、Web広告運用、SNS運用、データ分析
ゴール Webサイトの公開や納品 コンバージョン(売上、問い合わせなど)の最大化
必要なスキル HTML/CSS、JavaScript、デザインスキル、CMSに関する知識 分析力、企画提案力、広告運用スキル、SEOに関する知識

Web制作に近しい概念として、Webマーケティングの仕事があります。

Webマーケティングとは、WebサイトやSNSなどWeb上でマーケティング活動を行って集客を図ることです。

Web制作においても、マーケティングを意識してホームページの制作を進める必要があるため、Web制作とWebマーケティングは共通している部分があります。

しかし、Web制作はあくまでもホームページなどを設計開発するのがメインの業務であり、Webマーケティングはマーケティング分析と提案をするのが主な役割という点が違いと言えます。

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Web制作案件の単価相場

転職サービス「doda」の調べによると、2025年12月時点正社員ではたらくWebデザイナーの平均年収は384万円とされています。

全職種の平均年収は429万円であるため、Webデザイナーの年収は平均を下回っています。

一方で、Webデザイナーよりも上流工程に携わるWebプロデューサー/Webディレクターについては、平均年収が453万円と全体平均を上回っています。

さらに、クリエイティブディレクター/アートディレクターの平均年収は500万円です。

クリエイティブディレクター/アートディレクターは、広告やブランドなど制作物全体の統括をするポジションであり、Webデザイナーの経験者がキャリアアップするケースが多いです。

上記のように、Web制作案件の仕事は上流工程の仕事に携わるほど平均年収が高いと言えます。

上流工程の仕事をしている人ほどスキルや経験があることが多く、それが評価されるのです。

 

Webデザイナーの年収【年代別】

20代 30代 40代 50代~
348万円 405万円 453万円 417万円

 

Webプロデューサー/Webディレクターの年収【年代別】

20代 30代 40代 50代~
387万円 482万円 550万円 551万円

 

クリエイティブディレクター/アートディレクターの年収【年代別】

20代 30代 40代 50代~
397万円 526万円 625万円 696万円

 

※出典:転職サービス「doda」 年収の高い職業は? 平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】(2025年12月時点)
※出典:転職サービス「doda」平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】(2025年12月時点)

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Web制作案件の獲得方法

Web制作案件の獲得方法を紹介します。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングにはたくさんの種類があり、登録をすれば多くの案件を見つけて応募することができます。

Web制作の案件の中にはコーディングのみの案件から、LP1枚のみの仕事までさまざまです。

スキルや実績に応じて最適な案件を見つけて応募できます。

フリーランスになったばかりで実績が少ない人は、クラウドソーシングを利用すると、スキルに見合った仕事を見つけやすくなるでしょう。

知り合いに紹介してもらう

知り合いや友人などから紹介を受けて案件を得るという方法があります。

ホームページの制作したいけれど困っているという人は大勢いるため、知り合いの紹介からWeb制作の案件を獲得できるケースがあります。

ただし、友人からの紹介の場合は、相場よりも低い価格で依頼されるケースもあるため注意しましょう。

エージェントを利用する

フリーランスのエンジニア向けのエージェントサービスがあります。

登録をして希望条件のヒアリングを受ければ、それぞれに適した仕事を紹介してくれるサービスです。

自分から営業する必要がなく、希望にマッチした案件に応募でき、効率的に案件を獲得することにつながるでしょう。

また、エージェントを利用することで、続けて案件を獲得することもしやすくなるため、収入が安定しやすいです。

参画している案件が終わる頃に、エージェント側が案件を紹介してくれるケースもあり、収入の面でも安心できるでしょう。

ポートフォリオサイトやSNSを活用する

自身のスキルと実績を効果的にアピールするために、ポートフォリオサイトやSNSの活用は案件獲得に有効でしょう。

ポートフォリオサイトは、これまでの制作物を一覧できる「Web上の名刺」であり、クライアントがスキルレベルを判断する上で最も重要な材料となります。

制作物ごとに担当範囲や工夫した点などを具体的に記載することで、技術力を伝えやすくなります。

また、XやInstagramなどのSNSで、自身のデザインセンスや技術に関する知見を発信することで、顧客との接点を作ったり、専門家としての印象付けを行ったりすることが可能でしょう。

積極的な営業活動と人脈構築を行う

安定的に案件を獲得するためには、オンラインでの活動に加え、オフラインでの積極的な営業活動や人脈構築も重要です。

例えば、地域の商工会議所や異業種交流会などに参加して名刺交換を行ったり、Webサイトが古いと感じる店舗に直接リニューアルを提案したりするのも有効な手段でしょう。

また、Web制作会社の知人や過去の取引先との良好な関係を維持しておくことで、信頼性の高い紹介案件につながることも少なくありません。

自ら動いて信頼関係を築く地道な活動が、結果として継続的な案件獲得という大きな成果に繋がりやすくなるでしょう。

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フリーランスがWeb制作案件を進める流れ

フリーランスがWeb制作の案件を獲得し、その後業務を進めるための流れを紹介していきます。

ヒアリング

まずはクライアントからヒアリングをして要件定義をするための情報を聞き出します。

サイトを制作する目的から自社のサービスや製品の強みまで、サイト制作で必要な情報を得ることが大切です。

ヒアリングはWeb制作に必要な情報を集めることが重要であるため、競合サイトやテーマカラーなどデザインの基礎となる情報もしっかりとすり合わせます。

ヒアリングを疎かにしてしまうと、次の工程に影響を与えるため注意しましょう。

要件定義

要件定義とはWebサイトの機能や構成、ページ数などWeb制作をするために必要となる具体的な内容を定めることです。

ヒアリングで聞き出した情報に基づいて要件定義をします。

要件定義に基づいて見積りを行い、実際の開発を進めていくため、とても重要な工程です。

クライアントとしっかりとすり合わせを行い、クライアントとエンジニアの意識を統一することで開発の失敗を避けられます。

契約

要件定義を行い、見積りを提出してクライアントが納得したならば、実際に契約を締結するという流れになります。

契約の際にはしっかりと契約書を作成することが大切です。

そして、クライアントに契約書の内容を確認してもらい、どのような業務まで依頼を受けるのか、着手金など金銭に関することまで明確にしておきましょう。

場合によっては、要件定義やヒアリング前に契約を締結するということもあります。

ワイヤーフレームの作成

実際にWeb制作を進める際には、ワイヤーフレームの作成から始めます。

ワイヤーフレームとはWebサイトの設計図です。

ワイヤーフレームをクライアントに確認してもらうことで、細かな部分がクライアントの要望通りになっているかチェックしてもらいます。

トップビューや各セクション、各ページ、設置する画像、コンバージョンの位置などをワイヤーフレームとしてまとめましょう。

デザイン

ワイヤーフレームの内容に基づいて実際にWebサイトのデザインを行います。

デザインの際には打ち合わせを行い、定期的にチェックしてもらうことが大切です。

場合によっては修正を要求されることがあります。

トラブルを防ぐためにも契約書で修正回数を決めておくとよいでしょう。

デザインの業務の基本的な流れは、以下です。

・モックアップ作成
・デザインラフ作成
・ブラッシュアップ
・デザインカンプ作成

コーディング

デザインした内容に従って実際にコーディングをしていきます。

コーディングはHTMLとCSSを利用するのが一般的です。

さらに、さまざまなフレームワークなどを活用して作業を簡略化することもできます。

コーディングについては、デザインほど修正を求められることは少ないです。

しかし、コーディングが始まると大きな修正をすることは難しくなるため、この点はあらかじめクライアントに理解してもらっておくとトラブルを避けることにもつながるでしょう。

確認・修正

実際にWebサイトの作成を終えたならば、クライアントに動作確認をしてもらい、指摘事項があれば対応します。

チェックしてもらう内容としては、各種ブラウザやスマホで表示崩れはないか、仕様通りの内容になっているか、表示速度は遅くないかといった点です。

スプレッドシートなどを用いてクライアントと指摘事項について共有するとトラブルを避けられます。

公開

クライアントに確認してもらい、問題がなければWebサイトを公開します。

その際にはクライアントにサーバを用意してもらい、指定のドメインを確認して公開の作業を進めるという流れです。

また、Webサイトを公開した後もクライアントに最終チェックをしてもらいましょう。

請求書

全ての業務を終えたならば、請求書を作成して支払いを受けます。

代金の支払いでトラブルになるケースもあるため、支払いが完了するまでは適宜確認しましょう。

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Web制作で活躍するフリーランスになるには

Web制作で活躍するフリーランスになるための方法を紹介します。

会社で実務経験を積む

フリーランスでWeb制作の案件に応募する際には、実務経験を求められることが大半です。

最低でも3年以上など、一定期間以上の実務経験がないと応募できない仕事もあります。

現場での経験がないエンジニアに依頼することに不安を感じるクライアントは多いです。

このため、Web制作のための基本的な技術や知識を身に付けたいならば、まず実務経験を積むことが必要です。

例えば、企業に就職して、さまざまな仕事を経験することで実践的なスキルや知識を高めましょう。

また、会社ではたらくことで人脈を広げることができ、フリーランスとして案件を探す際に役立つでしょう。

スクールに通う

Web制作やWebデザインなどのスクールはたくさんあります。

スクールのメリットは、体系的にWeb制作に関する知識や技術を教えてもらえることです。

通学するタイプだけではなくオンラインで受講できるスクールもたくさんあります。

本業をしながら合間にスクールへ通って勉強している人も多いです。

スクールが就職や案件獲得を支援してくれるケースもあるため、例えばフリーランスとしてはたらきたい人にもメリットとなるでしょう。

スクールが案件の紹介をしてくれるケースもあるのです。

スクールで学んだことをアピールすれば、Web制作の案件探しを有利に進めることができるでしょう。

資格を取得する

Web制作業界では実務経験が最も重視されますが、資格は自身のスキルを客観的に証明し、クライアントからの信頼性を高める上で有効な手段となります。

特にフリーランスとして活動を始めたばかりの時期や、新しいスキル分野へ挑戦する際に、資格は知識レベルの証明として役立ちます。(2025年12月時点情報)

ウェブデザイン技能検定

Webデザインに関する知識と技能を証明する国家検定です。

Webサイトの設計から運用までの幅広い知識が問われ、国が認定しているため公的なスキルの証明となり信頼性が高い点が特長です。

3級から1級までレベルが分かれており、実技試験も含まれるため、実践的な能力をアピールできます。

中でも1級に関しては厚生労働省が証明書を発行します。

自身のレベルに合わせて段階的に挑戦することで、Webデザインに関する体系的な知識を証明できるでしょう。

※参考:ウェブデザイン技能検定

Webクリエイター能力認定試験

サーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催・認定する、Webサイト制作のデザイン能力とコーディング能力を証明する資格です。

世界的な標準化を図るW3Cに準拠したサイト構築スキルが問われるため、Web制作における実務に即した能力をアピールするのに適しています。

「スタンダード」と「エキスパート」の2つのレベルがあり、特にエキスパートではレスポンシブデザインなど、現代のWeb制作に必須となる実践的なスキルが求められます

※参考:資格検定のサーティファイ Webクリエイター能力認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験

LPI-Japanが運営するHTML5、CSS3、JavaScriptといった最新のマークアップに関する技術力を証明する認定資格です。

Webフロントエンドに関する技術の知識レベルを客観的に示せるため、特にコーディングスキルを強みにしたい場合に有効です。

「レベル1」「レベル2」の2段階があり、レベル2ではJavaScriptの高度なAPIなど、より専門的な知識が問われます。

同認定試験の出題範囲に沿って学習することで、生成AIが作成したコードのレビュー時などにも役立つスキルが身に付きます。

LinkedInの個人プロフィールで、資格を掲載して知識・スキルをアピールすることも可能です。

※参考:HTML5プロフェッショナル認定試験 公式サイト

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Web制作の案件が獲得できない理由

Web制作のスキルを身に付けても、思うように案件が取れないことには必ず理由があります。

原因を理解し、自身の状況と照らし合わせて対策を講じることが重要です。

案件で求められるスキルや専門性、経験が不足している

案件が取れない最も多い理由として、クライアントが求めるスキルレベルに達していないことが挙げられます。

クライアントは基本的に即戦力を求めており、HTMLやCSSの基礎知識だけでは不十分な場合がほとんどです。

JavaScriptでの動的な表現、WordPressなどのCMS構築、UI/UX設計の知見など、+αの専門性がなければ、多くの案件で選ばれることは難しいでしょう。

また、実務経験の不足も、クライアントに不安を与え、登用を見送られる大きな要因となります。

営業力・提案力が不足している

高い技術力を持っていても、それをクライアントにわかりやすく伝え、価値を感じてもらう営業力や提案力がなければ案件には繋がりません。

多くのクライアントは技術の専門家ではないため、何ができるかという技術の話だけでなく、自分のビジネスにどう貢献してくれるのかという視点での提案を求めています。

そのため、「このデザインでお店のブランド価値を高め、予約フォームを最適化して売上向上に繋げます」といった、相手の課題解決に寄り添った提案ができなければ、契約を得ることは難しいでしょう。

評価されるポートフォリオや実績を用意できていない

スキルレベルを証明するためのポートフォリオが魅力的でない、あるいは実績がわかりやすく整理されていないことも案件が獲得できない原因の一つです。

ポートフォリオは、クライアントが制作者のスキルを判断するために最初に見るケースが多いです。

そのため、ポートフォリオの質が低いと、実際のスキルも低いと判断されてしまうことがあります。

学習用の模写サイトしか掲載していなかったり、デザインの意図や自身の担当範囲が説明されていなかったりするポートフォリオでは、実務能力を正しく評価してもらえない可能性があります。

ターゲットとするクライアント層に響くような、質の高い制作実績を戦略的に作り込む必要があるでしょう。

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Web制作の案件を取りたいなら?

Web制作の案件

Web制作の案件ではホームページのデザインからコーディングまで担当するのが一般的です。

フリーランスエンジニアとしてWeb制作の案件を探すならば、クラウドソーシングや知り合いからの紹介、エージェントの利用などいろいろな方法があります。

実務経験を積んだり、スクールに通ったりすることで案件を得られやすくなるでしょう。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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