ゲームエンジニアにおすすめの資格8選!必要なスキルや国家資格も解説
「ゲーム開発に役立つ資格を取得してスキルアップしたい」
「ゲームエンジニアはどんなスキルを伸ばせばいいのか?」
このような悩みを持つゲームエンジニアの人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はゲームエンジニアにおすすめの資格、ゲームエンジニアに必要なスキルについて紹介していきます。
ゲームエンジニアは、さまざまな領域の知識が求められる分、資格取得によるスキルアップの選択肢も豊富です。
ゲームエンジニアとしてスキルアップしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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ゲームエンジニアにおすすめの資格8選!国家資格も紹介
ゲームエンジニアのスキルアップとして、おすすめの資格を紹介します。(2024年3月時点情報)
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験とは、システムの設計など上流行程の知識やスキルに関する国家資格です。
ゲームエンジニアは、ゲームのユーザーに見える部分が正しく動作するように、仕様書に沿ってプログラムを組みます。
仕様書を作成する上流のポジションにおいても、システムアーキテクト資格取得で学んだことが活かせるでしょう。
システムアーキテクト試験は難関資格ですが、取得すれば高いスキルを持つエンジニアとして評価される可能性があります。
※参考:IPA 独立行政法人情報処理推進機構 システムアーキテクト試験ページ
VR技術者認定試験
VR技術者認定試験とは、日本バーチャルリアリティ協会が実施する、VRに関する体系的な知識を証明する資格です。
まず、日本VR協会が行う講習会に参加し、選択式の試験を受け、合格するとVR技術者の認定が得られます。
講習会・認定試験は、VRの原理・理論を学ぶセオリーコースと実際のVR技術について学ぶアプリケーションコースに分かれています。
VRゲームの市場規模が世界的に伸びており、日本でも若者を中心にVRゲームが広まっています。
今後のゲーム業界を担う人材として、VR技術者の資格は大いに役に立つでしょう。
※参考:日本バーチャルリアリティ学会 VR技術者認定試験ページ
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定とは、3DCGを使ってコンテンツを作るデザイナー・クリエイターのための検定です。
試験は、CGクリエイター検定を行っているCG-ARTSが発行したテキストから出題されます。
CGクリエイター検定には、2DCGと3DCGのデザインの基礎・CG静止画制作を学ぶベーシックと、3DCGと映像制作に関する専門的な知識の理解と3DCG映像の制作を学ぶエキスパートがあります。
CGクリエイター検定の学習範囲を習得することで、実際のプロの現場で他の職種と連携する際に役立つ知識を身につけることができます。
これにより、チーム全体の仕事内容への理解が深まり、円滑なコミュニケーションが促進され、プロジェクト全体がスムーズに進行するでしょう。
さらに、検定の学習を通じて獲得したスキルは、プロの現場で効果的に発揮され、エンジニアとしての自己成長にも寄与することでしょう。
※参考:公益財団法人 画像情報教育振興協会 CGクリエイター検定ページ
CGエンジニア検定
CGエンジニア検定とは、アニメーション、映像、ゲーム、VR、ARアプリなどの、ソフトウェアの開発やカスタマイズ、システム開発を行うエンジニア・プログラマのための検定です。
CGエンジニア検定の実施はCGクリエイター検定と同じCG-ARTSが行っており、CG-ARTSが発行したテキストから出題されます。
CGエンジニア検定は、CGのモデリング、レンダリンク、アニメーション、画像処理等について体系的にまとめられた技術的な基礎知識を学びます。
初学者レベルのベーシックと、専門的な知識を幅広く学ぶエキスパートに分かれています。
現在のゲーム開発においてCG技術は不可欠な存在です。
また、CGはVRやARにおいても欠かせない要素です。
これらの需要の拡大に伴い、CGの需要もさらに増加することが期待されます。
CGエンジニア検定は、グラフィックスプログラマー・エンジニアはぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。
※参考:公益財団法人 画像情報教育振興協会 CGエンジニア検定ページ
Java SE 17 認定資格
Java SE 17 認定資格とは、オラクル社が提供しているプログラミング言語Javaの知識・スキルに関する資格です。
試験は日本オラクル社が実施しています。
Java SE 17 認定資格には、難易度が高い順にゴールド、シルバー、ブロンズのグレードがあります。
ゲームエンジニアの現場で高いスキルをアピールするには、シルバー以上を取得すると良いでしょう。
Javaは、Androidのゲーム開発でよく使用されます。
さまざまなOSで使用できるため、Android以外のソーシャルゲーム、iOSのゲームでも使われており、資格取得で得られたスキルは多くの環境で活用できるでしょう。
※参考:Oracle University Java SE 17 認定資格ページ
Unity認定試験
Unity認定試験とは、ゲームエンジンUnityに関する知識と技術の証明となる資格です。
ゲームエンジンを用いると、ゲーム開発を効率化できるため、多くの開発現場で使用されています。
Unityをリリースしているユニティ・テクノロジーズ社が試験を行っています。
Unity認定試験はユーザー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートの4つのレベルがあり、プログラマー、アーティスト、開発者など対象者が分かれています。
プログラマーやVR開発者向けのものをまずは取得すると良いでしょう。
AWS認定資格
AWS認定資格は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスであるAmazon Web Serviceの運用能力を認定する資格です。
基礎レベルの資格はクラウドプラクティショナー、アソシエイトレベル、プロフェッショナルレベルはアーキテクト、運用・開発者向けと職種を分けた認定資格があります。
AWSは、クラウドサービスのなかで大きなシェアを占めています。
クラウドゲームが増加傾向にある中で、AWS認定資格を取得すればゲームエンジニアとしての業務の幅も広がるでしょう。
※参考:Amazon Web Services AWS 認定ページ
Google Cloud 認定資格
Google Cloud 認定資格は、Google Cloudに関するスキルを評価する資格です。
基礎的な認定資格と、アソシエイト認定資格と、プロフェッショナル認定資格、エキスパート認定資格の4つのレベルがあります。
クラウドサーバーを用いたクラウドゲームが世界的に増加しており、Google Cloudが日本のゲーム業界に向けた説明会を行うなどしています。
Google Cloudを使ったゲームが日本でも増えていくと考えられ、Google Cloud 認定資格はゲームエンジニアの将来のスキルにプラスになるでしょう。
※参考:Google Google Cloud 認定資格ページ
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ゲームエンジニアに必要な4つのスキル
資格取得によるスキルアップとは別に、ゲームエンジニアとして身につけたいスキルがあります。
ゲームエンジニアに必要なスキルを4つ紹介します。
数学の知識・スキル
ゲームエンジニアは、ベクトル、三角関数、行列などの数学の知識が必要です。
たとえば、ゲーム内のキャラクターや物を画面上の特定の位置に移動させるためには、ベクトルや行列を使用します。
2Dや3Dの画面上でキャラクターが移動する際には、現実世界の物理法則に従った動きでないと、不自然に見えます。
ユーザーは違和感を覚え、ゲームプレイの快適さが損なわれてしまいます。
ゲームエンジンの進歩により直接行列式や三角関数の式を書けなくてもプログラム自体は可能になっていますが、不具合対応や微妙な調整をするためには数学の知識は持っておいた方が良いでしょう。
コミュニケーション能力
ゲームエンジニアには、コミュニケーション能力も重要です。
ゲームエンジニアは、プランナーやデザイナー、音楽クリエイターなどバックグラウンドが全く違うメンバーの意向を汲み取り、正確に情報伝達しなければならないため、高いコミュニケーション能力が求められます。
プログラム分野の説明には専門用語を避け、他の職種のメンバーにも理解しやすいようにすることが大切です。
設計から開発・運用と一貫した幅広い知識・スキル
ゲームエンジニアは、設計から開発・運用と幅広い行程の知識・スキルがあることが望ましいです。
ゲーム開発ではエンジニアの担当する範囲が広く、1人のエンジニアが設計からプログラムまで関わるといったことは珍しくありません。
また、デザイナーやプランナーなどエンジニア以外のメンバーからの技術的な要望・疑問に時間をかけずに的確な回答ができると、開発がスムーズに進みます。
ゲーム開発について包括的な知識・スキルを持ち、ゲームの品質向上のためのアイデアを多面的に出せると良いでしょう。
VRなど最先端の技術に関する知識
VRなどの新しい技術に関する知識も、ゲームエンジニアには欠かせないといえるでしょう。
総務省によると、2021年におけるメタバースの世界市場規模は 4兆2,640億円とされ、2030 年までに78兆8,705億円になるという予想が出ています。
このようなことから日本でも今後、VRハードウェアの浸透・コンテンツの充実に伴いVRの需要が高まると考えられています。
ゲーム業界のトレンドのサイクルは早く、ユーザーは新しい刺激を求めています。
常に最先端の技術を勉強する姿勢、トレンドを知り、これからの動向を想像することが大切でしょう。
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ゲームエンジニアとしてスキルアップするならフリーランスもおすすめ
スキルアップを重視しているゲームエンジニアの人には、フリーランスになる道もあります。
根強いコンシューマーゲーム人気、ソーシャルゲーム・スマホゲームの流行により、ゲームエンジニアの需要は依然高く、フリーランスの案件も豊富です。
フリーランス向けの案件では、ゲームエンジニアの裁量で開発を進められるケースもあるため、案件で得られる経験値も大きいでしょう。
また、高単価な案件も多く、実力次第で年収を大きく上げることができるかもしれません。
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今回はゲームエンジニアにおすすめの資格を中心に紹介しました。
資格を取得する過程で新しい知識を体系立てて学べることに加え、スキルの証明となるので周囲の信頼を得ることができます。
その他に、さらに高収入を目指すのであれば、フリーランスへ転向するというのも良いでしょう。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。