エンジニアのポートフォリオ参考例!必要な項目や作成する上でのポイントなどを紹介
ポートフォリオとは、自分の作品を記載し、これまでの経験をアピールする材料の一つとなります。
そのため、エンジニアにとってポートフォリオの有無は重要です。
ただし、何を展示すれば良いのか、どのように作成すれば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、エンジニアに向けて、効果的なポートフォリオの作成方法を解説します。
必要な項目や作成する上でのポイント、作成方法などを押さえることができます。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
エンジニアがポートフォリオを作成する際に必要な項目
ポートフォリオにはどのような項目を入れるのが良いのでしょうか。
ポートフォリオに載せるべき項目を紹介します。
自己紹介や経験のサマリー
まずは簡単な自己紹介や経験のサマリーが必要です。
名前や生年月日などのプロフィール、エンジニアとしての経験年数や業務経歴も記載しておくと良いでしょう。
未経験者の場合は、学歴欄でどのような勉強をしてきたのか、自身でアプリケーションやサービス開発をしていればその経験の記載があると良いでしょう。
技術スキル(得意とする言語や所有する資格)
フロントエンドであれば、HTML、CSS、JavaScriptのライブラリやフレームワークを、バックエンドであればJava、PHP、Rubyなど、使用したことのある言語を記載します。
他にも、使用経験のあるサーバーOSやデータベース、ミドルウェア、IDE(統合開発環境)などのツール類といった得意とする技術スキルは盛り込むようにしましょう。
また、保有している資格があれば合わせて載せておくと良いでしょう。
成果物(今まで作成したアプリケーションやサービス)
ポートフォリオの中でもっとも重要といえるポイントです。
実際に作成したアプリケーションやサービスを掲載します。
ソースコードをソフトウェア開発のプラットフォームへ上げておき、そのリンクを貼っておけば、ソースコードを見てもらうこともできます。
アプリケーションやサービスの利用方法などの概要や使用した技術要素も一緒に載せておくと良いでしょう。
連絡先
メールアドレスやSNSのアカウントなどは忘れずに記載しておきましょう。
ポートフォリオを見て興味を持ってくれた個人や企業からコンタクトがあり、仕事につながるかもしれません。
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エンジニアがポートフォリオを作成する際のポイント
効果的なポートフォリオを作成するためのポイントについて見ていきましょう。
見やすいもの、理解しやすいものにする
作成したポートフォリオは、簡潔に自身の経験をアピールし、いかにクライアントが理解しやすいかが重要です。
自分がユーザー視点に立って設計できているかどうかを考えながら作成しましょう。
せっかく作成したポートフォリオが見にくい場合には、途中で見ることを辞めてしまうなど離脱率が上がり、適切なアピールができなくなってしまいます。
特に、Webサイトを作成しポートフォリオとする場合には、UIやUXなどのユーザビリティーには十分こだわりましょう。
オリジナリティーのあるものにする
クライアントの担当者は、非常に多くのポートフォリオを見てきています。
他の人と同じようなポートフォリオであると、目に留めてもらうことや記憶に残ることは難しいでしょう。
書籍の内容やWebサイトのチュートリアルを参考にするのは良いですが、サンプルプログラムから少しデザインを変えただけのポートフォリオでは、熱意も伝わりにくいです。
難しいものである必要はありませんが、こだわりを持ってオリジナリティーのある物にすることをおすすめします。
成果物に対する意図を明確にする
なぜその成果物を作るに至ったのか、説明が併記してあると好印象を与えることができるでしょう。
ユーザーのどのような悩みを解決できるのか、その成果物を作ることでどのように社会に貢献できるのかなどといった意図が見えると良いでしょう。
また、技術選定についても根拠を持ちましょう。
自分が得意な技術であるからという理由がメインになることが多いと思いますが、選定技術がどのような特徴を持っているか、なぜその技術を選んだのも合わせて記載しておいた方が良いでしょう。
コードを整える
初歩的なことと思われるかもしれませんが、意外にコードを整えることができていないポートフォリオも存在します。
インデント(字下げ)が揃っていない、あるいは一つのソースコードが長くなると、見る側がソースコードを読む気をなくしてしまう可能性があります。
コメントも適度に分かりやすく入れましょう。
成果物が完成した後は、保守性の高いコードとなっているかを念頭に置いて見返しましょう。
開発はチームで行うことが多いので、他の人が見ても簡単に理解できることが望ましいです。
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ポートフォリオの参考例
ポートフォリオを作成するにあたって、何から手をつけてどのように作成すれば良いのでしょうか。
ここではポートフォリオの作成方法について解説します。
ポートフォリオを作成する前にすること
オリジナルのアプリケーションやサービスなどの成果物を作る
まずは、ポートフォリオに載せるアプリやサービスなどの成果物を作りましょう。
大規模なものを作る必要はありません。
いきなり大掛かりなアプリケーションやサービスを作ろうとしても、途中で挫折する可能性が高いです。
初めのうちは、簡単なTODOリストやSNSサービスのクローンなどの基本的なものを作り、徐々にオリジナリティーのある機能を追加していきましょう。
自分で新たにアプリケーションやサービスを作ることが難しい場合には、これまでのクライアントワークで携わった事例を成果物として掲載するという方法もあります。
職務経歴書やスキルシートを作る
成果物が作成したら、使用した技術について職務経歴書やスキルシートにまとめましょう。
成果物の説明や使用した言語などの技術環境、自身のアピールポイント、成果を出すにあたって苦労したことなどを記載すると良いでしょう。
他にも自分が使用することができるスキルや技術は、できるだけ書き出します。
IT技術に関連する資格を持っていれば忘れずに記載しましょう。
ポートフォリオの作成方法3選
ポートフォリオ作成サービスを利用する
インターネット上には簡単にポートフォリオを作成できるサービスがあるため、それを利用するのも一つの方法です。
テンプレートに従って成果物のイメージ画像やURL、プロフィールやスキルを入力していくだけで綺麗なデザインのポートフォリオを作成することができます。
無料でも十分な機能が使えるものもあるため、探してみるのも良いでしょう。
Webサイトを作る
一からWebサイトを作るという方法もあります。
自分でWebサイトを作ることになると、HTMLやCSS、JavaScriptなどの知識が必要になるため、フロントエンドの技術を持っているという証明にもなります。
そのため、フロントエンドの技術をアピールしたいのであれば、自作のWebサイトを作成することはよりアピールになるとも考えられます。
バックエンドの技術者であってもエンジニアである以上は、できるだけ自作のWebサイトを作成して技術力をアピールすることをおすすめします。
PowerPointやWordで作る
PowerPointやWordに自己紹介を書き、今までの作品等を画像で貼り付け、ポートフォリオにする方法もあります。
ポートフォリオの作成方法で、もっともオーソドックスといえる方法です。
ただし、ポートフォリオ作成サービスや自作のWebサイトであればURLを送ることで、ポートフォリオを簡単にクライアントへ共有できますが、PowerPointやWordである場合は、メールなどでファイルのやりとりが発生します。
エンジニアのポートフォリオとして技術力をアピールするには、PowerPointやWordなどよりも、Webサイトを作成する方がよりアピールには繋がりやすくなるでしょう。
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ポートフォリオはなくても良い?
ポートフォリオを作成するのは手間がかかります。
ポートフォリオは必ず作る必要があるわけではありませんが、手間をかけてでも作成するメリットが多くあります。
自分の技術スキルを証明できる
最近、ポートフォリオはその存在感を増しつつあり、職務経歴書やスキルシートだけでは面談にも進めないという場合もあります。
ポートフォリオがあれば作成したアプリケーションやサービスなどを基に、どの程度の技術スキルがあるのかクライアントに見てもらうことができます。
特に、実務経験のない未経験者の場合、自分がどの程度の技術レベルなのかを知ってもらうためにポートフォリオは必須といえるでしょう。
他の人と差別化を図れる
ポートフォリオを作成することで、他の応募者との差別化を図れます。
近しい職務経歴を持った応募者が複数いれば、クライアントの担当者は職歴経歴以外の部分から、判断材料を得ようとすることがあります。
そうした場合に、ポートフォリオがある応募者とポートフォリオがない応募者であれば、前者の方が判断をする材料が多くなり、案件の獲得に繋がる可能性を高めることができるでしょう。
案件の獲得に向けて、アピールできる材料を増やしておくことは、自身のとってのメリットとなるでしょう。
前向きな姿勢を示すことができる
ポートフォリオを作るには労力が必要です。
わからないことを調べ、勉強することが必要なシーンもあるでしょう。
ポートフォリオを準備することで、労力を惜しまず学習意欲も高い人材であると判断してもらえる可能性もあります。
こうした前向きな姿勢は、案件の参画に向けて有利に働くこともあります。
そのため、手間をかけてでもポートフォリオを作成することをおすすめします。
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まとめ
エンジニアにとってポートフォリオは技術力やスキルをアピールする上で重要です。
案件の獲得は、さまざま要素を基に決定されていますが、ポートフォリオも案件の獲得を後押しする材料の1つになり得えます。
ポートフォリオには、自己紹介や保有する技術やスキルはもちろん、成果物を必ず載せるようにしましょう。
成果物は難易度の高いものである必要はありませんが、ユーザビリティー、オリジナリティーを意識して完成度は高めるよう努力しましょう。
基本的なことですが、コードの見やすさも意識すると良いでしょう。
フリーランスエンジニアの場合でも、ポートフォリオを作成することで案件獲得の可能性を高めることに繋がります。
クライアントは、フリーランスエンジニアに対して、即戦力性を期待していることが多く、どのような技術を持つエンジニアであるかをアピールすることは重要な要素であるためです。
また、フリーランスエンジニア専門のエージェントを利用することで、希望の案件を獲得しやすくなるでしょう。
「HiPro Tech」は、フリーランスITエンジニア専門エージェントサービスであり、案件の獲得に向けてさまざまなサポートを行っています。
時には、ポートフォリオをより良い物にするためのアドバイスを行うことがあります。
それだけではなく、案件の紹介や面談前後のフォロー、契約の代理交渉など、希望する案件を獲得できるようサポートします。
サービスの利用は無料なため、まずは登録からはじめてみてはいかがでしょうか。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。