2023.08.01更新

フルスタックエンジニアになるためのロードマップ!仕事内容や勉強方法も紹介

フルスタックエンジニアとは、複数のスキルを持ち、マルチに活躍できるエンジニアを指すことが一般的です。

エンジニアは、プログラミング言語や扱うミドルウェアなどによって、それぞれ専門分野を持っていることが多いですが、フルスタックエンジニアはそうした技術も包括して習得しています。

そのため、システムの企画から運用まで一人で行うことができるケースも多いです。

ここでは、フルスタックエンジニアの具体的な仕事内容や年収、ロードマップなどについて解説します

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フルスタックエンジニアの仕事内容

フルスタックエンジニアが対応する範囲は非常に幅広く、さまざまな業務をこなします。

プログラミングの知識だけではなく、サーバーやネットワーク、データベースの知識なども必要です。

ここでは、フルスタックエンジニアの具体的な仕事内容について解説します。

フロントエンド開発

フロントエンド開発はクライアントサイド開発とも呼ばれ、Webブラウザを通してユーザーの目に見える部分を担当します。

HTMLやCSSなどを用いて、テキストエリアやチェックボックス、ボタンなどのユーザーインターフェースを実装します。

また、フロントエンド開発ではJavaScriptを使ってWebブラウザに動きを付与します。

例えば、ボタンを押下した際にポップアップでメッセージを表示する、あるいは選択した要素の背景色を変える動作を構築していきます。

バックエンド開発

バックエンド開発はサーバーサイド開発とも呼ばれ、サーバー側でデータベースとの連携や演算処理などのユーザーの目には見えない部分を担当します

後述するインフラやデータベースと密接に連携しながら開発していきます。

開発言語にはJavaやPHP、Python、Rubyなどが用いられます。

それぞれの言語にフレームワークと呼ばれるWebアプリケーションを容易かつ安全に作成するための枠組みも存在し、これを使用して開発を進めるケースが多くあります。

また、業務上、フロントエンドとバックエンドは、連携を求められることが多々あります。

フルスタックエンジニアが案件に参画することで、フロントエンドとバックエンドで仕事を分けることなく一括で請け負い開発を進めることができ、フロントエンド側とバックエンド側の両方とコミュニケーションが取りやすくなることが、クライアント側にとっては大きなメリットです。

モバイルアプリ開発

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末向けのアプリケーションを開発します。

モバイルアプリの開発においては、画面の大きさはもちろん、性能やストレージ容量なども考慮しなければいけません

iOSではSwift、AndroidではJava、Kotlinといった言語が主に用いられます。

これらの言語で開発されたアプリはモバイルアプリネイティブアプリと呼ばれます。

インフラ関係

インフラとはインフラストラクチャーの略で基盤を意味します。

つまり、インフラエンジニアには、アプリケーションを動かす上で土台となるサーバーやネットワークのスキルが必要になります。

サーバーはLinuxWindows Serverが主流です。

Linuxではコマンドを使って自由に操作できるようになる必要があります。

L3スイッチやルーターなどネットワーク機器に関する知識も重要です。

データベース開発

データベース開発では、Oracle、MySQL、PostgeSQLといったデータベース管理システムを設計、構築します

データベースはシステムのパフォーマンスにも影響することが多く、パフォーマンスチューニングを行うこともあります。

データベースには大量のデータが保存されており、必要なデータを抽出、加工してアプリケーションに渡します。

それを実現するのがSQLというデータ操作言語であり、データベースエンジニアには必須のスキルです。

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フルスタックエンジニアが必要ないといわれる理由

IT業界の中では、「フルスタックエンジニアはいらない」という議論もありますが、果たして実際のところはどうでしょうか。

まず、フルスタックエンジニアという言葉は、アメリカで流行し始めました。

アメリカにはスタートアップ企業が非常に数多くあり、起業当初に専門性の高い人材を大勢雇用するよりも、幅広いスキルを持った人材を少数雇用する方が効率的であったため、フルスタックエンジニアが重宝されていました

一方、日本では、例えば大企業の場合、何でもできるフルスタックエンジニアよりは、一つの専門分野に特化したスペシャリストを複数名集め、システムを開発する傾向にあります。

全体的な技術を把握するのはプロジェクトマネージャーなどの管理職がその役割を担います。

つまり、日本の大企業では、このような理由から需要はあまり高くないと言われることがあります。

しかし、近年では大企業であっても、フルスタックエンジニアの持つスキルの高さから、需要は高まっています

また、アメリカ同様、スタートアップ企業であれば、さまざまなスキルを持ったフルスタックエンジニアは、より重宝されると考えられます

弊社で保有している案件の傾向として、フリーランスエンジニアにフルスタックエンジニアとしての動きを求める企業は多く、その需要は高いです。

フリーランスは多くのプロジェクトに参画します。

プロジェクトごとに求められるスキルも異なってくるでしょう。

Aプロジェクトではフロントエンド開発の人材として参画し、Bプロジェクトにはバックエンドの開発者として参画するということが十分に考えられます。

また、企業はフリーランスエンジニアに即戦力としての活躍を求めるため、プロジェクト状況に応じて動き方を変えることができるフルスタックエンジニアは、活躍できるシーンが多いとも言えます。

結論をいうと、フルスタックエンジニアは必要ないというわけではありません

むしろ、さまざまなスキルを持つマルチなエンジニアを必要とする企業も多くあり、需要は年々高まっています

フルスタックエンジニアとして活躍したいのであれば、スタートアップ企業へ就職する、あるいはフリーランスとして多くのプロジェクトに参画する方法もありますので、そのような環境に身を置き、活躍できる幅を広げていきましょう。

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フルスタックエンジニアの年収

フルスタックエンジニアには明確な定義がないため、年収も正確に公表されているものはありません。

参考資料として、経済産業省が2017年8月に公表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」があります。

本資料内の職種別年収平均ではSE・プログラマー(ソフトウェア製品の開発・実装)は568.5万円とされています。

一方で、スキル標準レベル別だとレベル3(独立して仕事ができる中堅人材レベル)の年収平均は576.0万円とされています。

さらにレベル4(部下を指導できるチームリーダーレベル)になると726.1万円と大きく上昇します。

フルスタックエンジニアともなると、スキル標準レベルはレベル3以上になると考えられるため、一般的なSE・プログラマーの年収平均よりも高くなると考えて良いでしょう。

※参考: 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」

エンジニア ロードマップ

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フルスタックエンジニアになるためのロードマップ

フルスタックエンジニアになりたいものの、何から始めれば良いのか分からないという人も多いでしょう。

フルスタックエンジニアになるためのロードマップについて一例を紹介します。

エンジニアとして基本的な経験を積む

まずは、下流工程の仕事から始めるエンジニアがほとんどです。

下流工程とは、上流工程で作成された仕様書や基本設計書をもとに、プログラム設計書を書き、コーディングや単体テストなどを行う仕事です。

一般的には、プログラマーとしての役割を担います。

フルスタックエンジニアを目指すには、この下流工程を経験しながらも、フロントエンドとバックエンドの両方の開発に携わることが望ましいでしょう。

下流工程の経験を積むことにより、プログラミングスキルやデータベース、ネットワークなどのシステム開発の基礎を習得します。

また、開発に必要なエディターや統合開発環境バージョン管理ツールコミュニケーションツールなどの使い方も身に付けることができるでしょう。

クラウドサービスやOSに関するスキルを身に付ける

AmazonのAWSやMicrosoftのAzure、GoogleのGCPなどのクラウドサービスの知識は、今やエンジニアには必須となってきています。

クラウドサービスを使用すれば、自社サーバーを用意する必要がありません。

それぞれのサービスの特徴を理解して、規模や用途に応じてサービスを選択できる知識があると良いでしょう。

OSについては、Linuxの知識が必須です。

 

基本的なコマンドは覚えておく必要があるでしょう。

さらにサーバー構築やシステム設計、運用管理まで行えると大きな武器になります。

クラウドサービスやLinux関連のトラブルシューティングができる人材は重宝されるでしょう。

上流工程の経験を積む

上流工程とは、システムの企画や要求仕様、基本設計などのシステム開発前半の工程です。

フルスタックエンジニアはプログラムの実装だけでなく、これらの上流工程も対応できることが必須となります。

システム企画や要求仕様ではクライアントとの打ち合わせや予算調整なども行うケースがあります。

このようなシーンでは、高いコミュニケーション能力とマネジメント能力などが求められます。

基本設計では、下流工程に引き継げるようにわかりやすい設計書を作成する必要があります。

文章力や図表の作成能力が問われることもあります。

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フルスタックエンジニアになるための勉強方法

フルスタックエンジニアになるためには、上述したロードマップに沿ってキャリアを積む以外に、一からアプリケーションを作り上げることも効率的な方法の一つです。

1から自分で作り上げるのであれば、設計なども行う必要が出てくるため、下流工程のみならず、上流工程の経験を積むこともできます。 

まずは、ToDoリストや掲示板など、比較的簡単なアプリケーションからで構いません

それだけでもデータベースやネットワーク、Linuxの知識やスキルを網羅することができます。

慣れてくれば、実際にあるサービスを真似して作ってみるのも良いでしょう。

最終的にオリジナルなアプリケーションを作成することができれば、フルスタックエンジニア活躍できる実力に近い部分までが身に付いていることがあります。

作成したアプリケーションは自身の実力を証明するポートフォリオとしても使えます。

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まとめ

フルスタックエンジニアとは、システム開発において、上流から下流の工程を対応できるだけでなく、プログラミングからインフラまで、多様なスキルセットを持ったエンジニアのことです。

それだけに、一般的なSE・プログラマーより高額な報酬が期待できます

フルスタックエンジニアは、対応できる業務範囲が広くさまざまな業務を行うことができるため、フリーランスとして働いた場合、案件を獲得しやすいでしょう。

フリーランスエンジニアとして活動を希望するのであれば、エージェントを利用すれば、安定して仕事を受注できることにもつながります。

フリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Tech」では、希望する案件を獲得できるようサポートします。

扱う案件の幅も広く、大手企業からスタートアップの企業、事業やサービスの根幹に関わるようなシステム開発を行う案件な多岐にわたります

また、フルスタックエンジニアとして活躍できるスキルを保有していれば、月額報酬が100万円以上の高単価な案件を獲得できる可能性もあります。

サービス利用は無料ですので、この機会にぜひ登録してみてください。

もちろん、フルスタックエンジニアではなくとも、少しずつ実績を増やしマルチに活躍していきたい人も、「HiPro Tech」経由で案件を獲得することで、スキルアップを図ることもできます。

ぜひお気軽にご利用ください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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