【年収600万エンジニアになる方法】必要なスキルや収入を上げる方法を解説
正社員として働いている場合、高収入の一つのボーダーラインともいわれている年収600万円を目指しているエンジニアは多いのではないでしょうか。
しかし、国税庁が2020年9月に発表した「民間給与実態統計調査」によると、年収600万円台の労働者の割合は全体のわずか6.5%となっており、決して多くありません。
この記事ではエンジニアとして年収600万円を達成するために必要なスキルや具体的な方法を紹介します。
年収600万円を超えるエンジニアになりたい人は、ぜひ読んでみてください。
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エンジニアの平均年収
転職サービス「doda」の調べによると、正社員で働くITエンジニアの平均年収は452万円です。
全体の平均年収が409万円なので平均よりは高い水準にあるといえますが、600万円とは差があります。
一般的に、以下のように年齢が上がるにつれて上がる傾向があります。
- 20代・・・372万円
- 30代・・・511万円
- 40代・・・615万円
- 50代・・・691万円
年齢が上がるにつれて高年収となるのは、ノウハウや経験が蓄積されてそれらを活かした、より高度な仕事ができるようになるためです。
エンジニアの場合は30代半ばまで実務的な経験を積み、30代後半から経験を生かしてマネジメント業務を担当することで高年収となっていくケースが多いでしょう。
※参考:転職サービス「doda」「平均年収ランキング2020」
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30代の平均年収が600万円を超えるエンジニアの職種
ITエンジニアの30代の平均年収は511万円ですが、職種によっては600万円を超える可能性もあります。
ここでは、30代で平均年収が600万円を超えている職種を紹介します。
プリセールス(718万円)
開発経験を生かして、営業部門で活躍するエンジニアです。
営業担当者に同行して営業をサポートすることが主な仕事です。
エンジニア経験がない営業担当者の場合、顧客に技術的な内容を説明することが難しいケースが多くあります。
そこで、プリセールスが営業をサポートする形で顧客に技術的な説明します。
クライアントが抱える悩みや実現したいことをヒアリングして、具体的な解決策や必要工数、どのような開発工程で作業を進捗するかなどを説明します。
営業担当と顧客の橋渡しとなるポジションで、商談の成功可否に関わる重要な役割を担います。
プロジェクトマネージャー(669万円)
プロジェクトの指揮官となり、顧客要望のヒアリングや開発スケジュールの調整、プロジェクトメンバーのアサイン、メンバーへの指示出し、運用・保守チームへ業務の引き渡しなどのプロジェクト全体統括を担当します。
IT関連の知識だけでなく、コミュニケーション能力、プロジェクト全体を俯瞰する能力も必要です。
プロジェクトの成功可否はプロジェクトマネージャーの采配に委ねられているといっても過言ではありません。
ITコンサルタント(625万円)
顧客の業務内容をヒアリングし、課題を見極め、システム導入を提案して顧客の抱える課題を解決します。
顧客の課題を解決するという意味ではプリセールスと似ていますが、ITコンサルタントは製品を売ることが目的ではなく、顧客の業務課題の解決が目的であり、製品以外にもさまざまな提案を行います。
※参考:転職サービス「doda」「平均年収ランキング2020」
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年収が600万円を超えるエンジニアに求められるもの
どのような経験を積むことで年収を上げることができるのか、年収600万円以上のエンジニアに求められる要件を紹介します。
上流工程の経験
一般的に、プロジェクトの上流工程に携わるエンジニアの年収は高い傾向にあります。
上流工程で正確な設計ができれば、下流工程で問題が起きにくくなり、作業の手戻りを抑えることができます。
上流工程では、さまざま要素を踏まえてシステムの企画や要件を決定する必要があります。
そのため、多くの企業は上流工程で経験豊富なエンジニアの確保に予算を割くことから、年収が高くなる傾向にあります。
上流工程の仕事は具体的なシステム設計ができていない段階から担当することになり、抽象度が高い仕事であるため、難易度が高くなります。
クライアントが抱える課題を分析し、課題に対する最適な解決策を導き出し、ゴールと目標を決めて全体計画を決定していきます。
実際に開発が始まると、率先してチームを牽引できるリーダー経験が求められます。
こうした難易度の高さも高年収の要因となっているでしょう。
年収の高い職種であるITコンサルタントやプロジェクトマネージャーも上流工程からプロジェクトに参画しています。
リーダー経験(マネジメント経験)
チームをまとめられる人材は重宝されるため、年収が高い傾向にあります。
企業はプロジェクトを成功させて、サービス拡大や事業課題の解決、利益の向上などをしたいと考えます。
プロジェクトの成功可否を大きく左右するリーダーには、高い専門性や豊富やスキル・技術力を求められます。
その分支払う給与も増え、結果的にエンジニアの年収が高くなります。
また、よりリーダーシップが求められる上流工程にも参画しやすくなることも高年収につながる理由です。
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年収が上がりにくいエンジニアの特徴
経験年数を重ねても年収があまり上がらないというエンジニアもいます。
ここでは、年収が上がりにくいエンジニアの特徴を紹介していきます。
企業や市場から需要があるスキルを保有していない
高度なスキルを保有していても、企業から求められていないスキルの場合には、高年収になりくいでしょう。
世の中は需要と供給で成り立っているため、需要のある分野や人材が不足している分野の知識や経験、技術を持っていれば、基礎知識を保有しているだけでも企業から評価につながるということもあります。
高い収入を得るためには「企業から需要のあるスキルを見極め、どのようなスキルを磨くか」が重要です。
スキルアップしていない
IT業界は技術の変化がとても早い業界です。
常に自身のスキルを磨き、アップデートしていく努力をし続ける必要があります。
今は市場価値が高い技術でも、数年後には新たな別の技術が生まれて、市場価値が下がっていくこともあり得るでしょう。
アンテナを高く張っておき、市場で求められているスキルを把握し、自身のスキルアップをしていく必要があります。
コミュニケーション能力が低い
多くの企業はエンジニアリングスキルだけでなく、コミュニケーション能力も重要視しています。
なぜなら、エンジニアは個人ではなくチームで作業をするケースが多いためです。
チーム内のコミュニケーションが不足すると、システムに思わぬ不具合を作り込んでしまったり、計画通りに作業が進まなくなったりします。
そのため、プロジェクトを円滑に進めるためには、コミュニケーションスキルが重要な要素となります。
スキルの高いエンジニアでも、コミュニケーション能力が低い場合には、高い評価につながらないこともあるため、年収は上がりにくいでしょう。
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エンジニアが収入を上げる方法
収入を上げる具体的な方法を5つ紹介します。
資格を取る
資格は、自身のスキルを客観的にアピールする材料の1つになります。
難易度が高い資格であれば、企業によっては資格手当を支給しているケースもあるため、年収アップにつながることがあります。
また、積極的に資格を取得してスキルアップに努めている姿勢も評価されることもあるでしょう。
新しいスキルや専門的な知識を身に付ける
新たなスキルや専門的な知識を身に付けることで、担当できる仕事の幅が広がり年収アップにつながるでしょう。
特定分野のスキルしかない場合、任せられる仕事が少なくなってしまいます。
企業に求められているスキルが何かを把握して、積極的に新たなスキルや専門的な知識を身に付けていくことをおすすめします。
転職する
スキルが高くて経験が豊富なエンジニアでも、所属している企業の年収のベースが低いと、年収は上がりにくいです。
同じ仕事をしているにも関わらず、企業によって年収が違うというケースもあります。
転職をする場合は、自身のスキルや経験、保有している技術を市場価値と照らし合わせ、適切と思える年収を提示してくれる企業を見つけられるとよいでしょう。
起業をする
起業をすることで収入が上がる可能性があります。
起業はリスクが大きいかもしれませんが、自身の経験を生かして事業を起こして成功すれば、大幅に収入が上がる可能性があります。
フリーランスになる
豊富な経験や高い技術力、スキルを保持している場合は、フリーランスに転身することで、収入が上がる可能性があります。
企業は、フリーランスには即戦力としての活躍を期待しており、難易度が高い業務を依頼することも多く、そのため提示する報酬も高くなるという傾向があります。
そのため、フリーランスになることで、収入を上げることにもつながるでしょう。
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まとめ
年収600万円を目指すには、企業・職種選びだけでなく、経験やスキル、技術を身に付けるために努力し続けることが重要です。
また、収入を上げるためには、フリーランスへの転身も選択肢の1つです。
一方で、フリーランスは自身で仕事を獲得し続けなければならず、仕事が途絶えてしまうと、収入がなくなるリスクがあります。
しかし、フリーランスエンジニア専門のエージェントを利用することで、安定して希望する案件を獲得できる可能性を高めることができます。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。