クラウドエンジニアになるには?必要なスキルや資格、勉強方法などを紹介
クラウドエンジニアは現在、エンジニアの中でも特に需要が高まっている職種です。
さまざまなシステムがクラウド環境で構築されるようになっているため、それらのシステムを構築するためにクラウドエンジニアが求められています。
注目度の高いエンジニアではありますが、具体的な仕事内容などは知られていない部分もあるようです。
今回はクラウドエンジニアの概要や必要となるスキル、資格、勉強方法などについて解説します。
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クラウドエンジニアの仕事内容
クラウドエンジニアの仕事内容を大きく三つに分けて解説します。
インフラの設計
クラウドエンジニアはネットワークやサーバーなどのインフラの設計をします。
クラウドでシステムを構築する場合、サーバーはLinuxが使わるケースが多いです。
そのためクラウドエンジニアは、Linuxに関するスキルを持っておくとよいでしょう。
また、サーバーの細かい制御をするために、OSの設定についても担当することがあります。
セキュリティーを考慮したクラウドの構築
クラウド環境でもセキュリティー対策の強化は求められます。
このセキュリティー対策もクラウドエンジニアの仕事です。
最近はメディアなどでサイバー攻撃について取り上げられています。
企業がサイバー攻撃を受けて情報流出などが起きてしまうと、社会的な信用を失ってしまいます。
そのため、クラウドエンジニアが中心となり、セキュリティー対策も行う必要があります。
基本的にセキュリティー対策は、上記のインフラの設計と組み合わせて実施します。
運用・保守
クラウドエンジニアは、クラウドの設計や構築だけではなく、運用や保守などのシステムが稼働した後のサポートも担当します。
まず、システムを問題なく安定的に動作させるために、リソースなどを常に監視します。
時には問題や不具合に対処するために、クラウド環境の構築を見直し、修正することもあります。
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類似した職種から推測されるクラウドエンジニアの年収
クラウドエンジニアは比較的新しい職種であるため、年収に関する情報が少ない状況です。
そのためクラウドエンジニアに求められる、インフラ部分を担当する正社員エンジニアの年収を紹介していきます。
サーバー関連の業務を担当するサーバーエンジニアの平均年収は463万円です。
エンジニア全体の平均年収は452万円のため、平均よりも少し高い水準です。
また、ネットワーク関連の業務を担当するネットワークエンジニアの平均年収は455万円です。
エンジニア全体の平均年収とほぼ同等となっています。
なお、どちらのエンジニアもほとんどが、オンプレミスでのサーバーやネットワークを扱っているため、クラウドで求められる最新技術が反映された年収ではありません。
そのため、より高度なスキルが求められるクラウドエンジニアは、これよりも年収が高いと考えられます。
サーバーエンジニアやネットワークエンジニアの年収に、クラウドを扱うエンジニアとしての評価や実績が上乗せされると考えられるためです。
※参考:転職サービス「doda」「平均年収ランキング2020」
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クラウドエンジニアになるのは難しい?必要なスキルを紹介
クラウドエンジニアに必要なスキルを紹介していきます。
クラウドに関連する知識
パブリッククラウドサービスを利用するためのスキルが必要です。
以下では、よく使われているパブリッククラウドサービスを紹介します。
GCP
GCPはGoogle社が提供するパブリッククラウドで、利用数が伸びてきています。
ただし、公開されている情報は英語での記載が多く、日本にはまだGCPを扱うクラウドエンジニアが少ないため、日本語の情報は少ないようです。
そのため、英語の情報も理解できるような英語力を身に付けておくことで、より市場価値が高まるでしょう。
AWS
AWSはパブリッククラウドの中でも、非常に多くのシェアを占めています。
クラウドエンジニアが扱うクラウドサービスの中心であるため、まずはAWSのスキルを身に付けておくと良いでしょう。
ただ、サービス数が非常に多くアップデートも早いため、優先順位を付けてスキルアップしていくのが理想的です。
関連記事:AWSエンジニアの年収は?仕事内容や将来性、おすすめの資格などを解説
Azure
AzureはMicrosoft社のクラウドサービスです。
このため、利用者数が多くいることが一つの特徴です。
office365などとの連携も得意としているため、大手企業などの大規模な利用に人気があります。
こちらもやや日本語の資料が少ない状況ですが、日本語で公開されている資料を中心に学習を進めていけば問題ないでしょう。
関連記事:【Azure】レベル別にAzureの資格試験の概要や勉強方法を解説
インフラの知識・スキル
クラウドエンジニアは、インフラに関わる設計を中心に扱います。
そのため、サーバーやネットワークに関するスキルは必須です。
ただし、クラウド環境でのインフラ設計は、オンプレミスで行うのとは少し異なる特徴があります。
そのため、クラウド環境に合わせたインフラのスキルが必要です。
オンプレミスの知識・スキル
最近は、オンプレミスからクラウド環境に移行する業務が数多くあります。
これらの業務に適切な対応をするために、オンプレミスのスキルも身に付けておきましょう。
オンプレミスとクラウド環境は、ネットワークの構成などに違いがあります。
また、必要な機器も異なるため、オンプレミスのスキルに加えてクラウドとの違いを理解しておくと良いでしょう。
コミュニケーション能力
技術の説明と要件のヒアリングができるコミュニケーションスキルが必要です。
関係者と認識に齟齬が発生しないように、積極的にコミュニケーションをとる必要があります。
特にクラウド環境は、新しい技術が多く存在します。
適切なコミュニケーションを取れなければ、認識齟齬が生まれやすい状況です。
資料などを使ったわかりやすく伝えるスキルも必要となってきます。
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クラウドエンジニアになるための勉強方法
書籍・Webサイトで学ぶ
クラウドの技術について解説されている書籍やWebサイトは多数存在します。
これらを利用して、必要なスキルを勉強すると良いでしょう。
基本的に書籍を利用すれば、クラウドエンジニアに必要な情報が体系的に学べます。
じっくりと自分のペースに合わせて学ぶためには書籍が適しています。
また、いち早く情報をキャッチするためには、Webサイトを利用するのがおすすめです。
公式サイトなどから、最新の情報を学ぶようにすると良いでしょう。
スクールに通う
クラウドエンジニアになるためのスキルを指導するスクールがあります。
そのようなスクールに通い、プロの講師に教えてもらいながらスキルアップしても良いでしょう。
スクールも書籍と同様に、体系的に学習できます。
書籍での学習と異なる点は、人から説明を受けることや、質問をできることです。
一方通行の学習とならないため、疑問点などを解決しやすく学習効率が高くなるでしょう。
エンジニアとしてさまざまな経験を積む
勉強方法とは少し異なりますが、スキルを確実に身に付けるためには、座学だけではなく実践が大切です。
特にある程度の基礎があるフリーランスであれば、比較的自身で案件を選びやすい場合もあります。
クラウドの経験を積むために、運用・保守などを受注し、案件を通して更なるスキルを身に付けていくという方法もあります。
経験を積みながらお金を稼げるため、理想的な方法ではあります。
ただし、フリーランス向けの案件は、即戦力となる経験者向けの案件が多く、希望する案件が見つかりにくい可能性があります。
そのような場合、クラウドに限らずインフラ全般の案件に目を向けて、経験を積むようにすると良いでしょう。
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クラウドエンジニアになるために取得しておくと良い資格
AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト
AWS 認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトはAWS構築全般に関するスキルを証明する資格です。
出題範囲が広いことから難易度が高いといわれています。
インフラを含めてAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトはAWSのサービスが全般的に出題されます。
幅広い知識が求められていて、合格すればクラウドエンジニアとしてスキルを持つことの証明に繋がります。
出題範囲は広いですが、決して内容が浅いわけではありません。そのため、広く深い知識を求められる資格です。
※参考:Amazon Web Services, Inc.「AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトページ」
関連記事:AWS認定資格全12種類の難易度、資格を取るメリットや独学や講座などの勉強方法とは
Google Cloud 認定資格
Google Cloud全般に関する資格です。
出題範囲は取得する資格によって異なり、クラウドエンジニアとして目指すものを選択する必要があります。
まずは基本的なスキルを証明するために、Associate Cloud Engineerを取得することをおすすめします。
また、そこからレベルアップする場合は、アーキテクト領域の資格を取得しましょう。
クラウドエンジニアは、環境構築が仕事の中心となるため、アーキテクト領域の資格を取得しておく、さらに技術スキルの証明となるでしょう。
※参考:Google「Google Cloud Professional Cloud Architectページ」
CompTIA Cloud+
CompTIA Cloud+は組織内のクラウド管理や運用に重点を置いた資格です。
設計や構築についても出題されますが、管理や運用に関する内容を中心に問われるため、他のクラウド系資格とは少々異なります。
クラウドの基本的な概念について問われる資格のため、CompTIA Cloud+の出題内容は特定のクラウドに依存していません。
パブリッククラウドの利用に限らず、クラウド環境を利用するにあたりクラウドエンジニアに求められるスキルを証明できるでしょう。
※参考:CompTIA日本支局「CompTIA Cloud+ページ」
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まとめ
近年はクラウドサービスの普及に伴い、クラウドエンジニアの需要が非常に高まっています。
クラウドエンジニアは特にインフラの設計や構築を担うため、クラウドエンジニアなしではクラウドサービスの構築ができない状況です。
クラウドサービスを構築するためには専門的なスキルが必要とされ、利用するクラウドサービスによって求められる内容が異なります。
なお、スキルがあればフリーランスになり、クラウドエンジニアとしての経験を積みながらスキルアップすることも選択肢の1つです。
もしフリーランスで案件を獲得したいのであれば、フリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Tech」がおすすめです。
当サービスは無料で利用することができます。
クラウドエンジニア向けの案件も数多く保有しています。
オンプレミスからクラウド環境への移行案件や、クラウド環境をゼロから構築する案件など、さまざまな案件があります。
そのため、クラウドエンジニアとして専門性や技術力を高めることができる案件に参画できる可能性を高めることができます。
今後クラウドエンジニアとして活躍していきたいという人は、ぜひ、登録してみてください。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。