2024.11.07更新

AWSエンジニアの年収は?おすすめの資格や仕事内容、将来性などを解説

現在、AWSエンジニアの需要が高まっています。

今はサーバーやネットワーク関連のインフラエンジニアとしてキャリアを積んでいるが、AWSの市場の発展や需要の増加を見て、AWSエンジニアとしてキャリアを積みたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

この記事ではAWSエンジニアの仕事内容や年収、将来性、資格などについて解説します。AWSエンジニアをキャリアチェンジの選択肢に入れることで、年収アップも見込めます。

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AWSエンジニアとは?将来性について

AWSとは

AWSとはAmazon Web Servicesの略で、Amazon社が提供するクラウドサービスの総称です。

そして、AWSエンジニアとはAWSを専門に扱うエンジニアです。

AWSの主なサービスには、仮想サーバーを提供して構築や運用ができるAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)、オンラインストレージサービスであるAmazon Simple Storage Servece(S3)、データベースサービスのAmazon RDSなどがあります。

AWSサービスの数は徐々に増えており、2021年3月時点で200種類以上にも上ります。

AWSエンジニアは求められる存在である

クラウド技術の進化によって、社内にサーバーを置いて管理するオンプレミス型から、インターネット上のサーバーで情報を管理・保管するクラウド型へ移行する流れが加速しています。

社内にサーバーを置いて社員が常時監視するよりも、提供事業者が維持管理を行ってくれるクラウドサービスの方がコストパフォーマンスに優れているためです。

AWSエンジニアの将来性が高い理由

AWSはそうしたクラウドサービスの中において、AzureGCPと比べて高いシェアを誇っており、多くの企業が導入しています。

さらに、官公庁などでも利用されているケースがあります。

政府の重要システムがAWSを選んでいるなど、信頼がおけるクラウドサービスといえるでしょう。

しかし、AWSエンジニアの数は多くないため、AWSエンジニアの需要拡大しており、市場価値も高い傾向にあります。

また、AWSについては、学習するコンテンツが豊富に存在しています。

Amazon社が、AWSトレーニングを公開しているのです。

AWSを提供しているAmazon社が公開する教材なので、効率的に学習を進めやすいと考えられます。

期間に限りがありますが、無料でAWSの利用を体験できる講座もあります。

AWSエンジニアは、学習環境も整っておりスキルが習得しやすいと言えるでしょう。

※参考: Amazon Web Services, Inc. トレーニングと認定ページ

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AWSエンジニアの平均年収について

AWSエンジニアをはじめとするクラウドエンジニアは、インフラエンジニアなどからキャリアチェンジ・キャリアアップすることが多いようです。

AWSエンジニアの平均年収

AWSエンジニア 758.2万円

経済産業省が2017年8月に公表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、データベースやネットワーク、セキュリティといったインフラ周りを扱うIT技術スペシャリストの平均年収は758.2万円となっています。

AWSエンジニアの年収は、その需要の多さを考えると、一般的なインフラエンジニアの平均年収よりも高額に位置すると考えられます。

さまざまなAWSサービスの実務経験やAWS認定資格を取得することで、年収アップにつながる可能性もあります。

AWSに関する深い専門知識を持ち、経験が豊富かという部分がAWSエンジニアのスキルを図る指標になるでしょう。

※参考:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果 (経済産業省)

AWSエンジニアの仕事内容、働き方

AWSエンジニアの仕事内容は、基本的にはインフラエンジニアと同様です。

クラウド上の仮想サーバーの企画や設計を行い、導入計画やアーキテクチャ運用・管理の方法などを考えます。

設計完了後、実際の構築に入ります。

システム稼働後の運用・保守も担当します。

このように、企画から運用までの工程一環して携わることが多いです。

AWSエンジニアの仕事の流れ

  • クラウド上の仮想サーバーの企画→導入計画やアーキテクチャ設計、運用・管理の方法考案→構築→テスト→稼働後の運用・保守

AWSエンジニアへのキャリアチェンジをするためには?

AWSエンジニアへのキャリアチェンジを目指すのであれば、AWSの知識はもちろんですが、ベースとなるインフラの知識(サーバー、ミドルウェア、ネットワーク、データベースなど)が欠かせないでしょう。

クラウドサービスのため、会社によっては場所を問わず、リモートなどで仕事ができることがあります。

特に、フリーランスとして活動していくのであれば、そうした場所や時間を選ばない働き方も考えられます。

AWSに関する知識とスキルを習得した後、AWSエンジニアへのキャリアチェンジは、転職だけではなく、フリーランスとして独立するということも選択肢を増やすことができます。

フリーランスエンジニアになるのであれば、自身の力で案件をこなしていく必要がありますが、AWSに関して深い知識と理解があるのであれば、対応することは十分可能でしょう。

関連記事:AWSエンジニアの求人や報酬、働き方について

AWS認定資格について

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AWS認定資格について(2021年3月時点情報)

AWSエンジニアとして、さらに上を目指すのであれば、AWS認定資格取得をおすすめします。

AWS認定資格は、Amazon社公式の認定資格です。

世界中で実施されており、グローバルにAWSの知識を証明できます。

資格を取得することで必ずしも年収が上がるとは言えませんが、スキルアップには繋がるはずです。

資格取得が実務に結びつき、スキルアップが認められれば、年収がアップする可能性の一要素となるかもしれません。

AWS認定資格はレベル別、役割別に以下のように分類されています。

  • 基礎コース
  • アソシエイト
  • プロフェッショナル
  • 専門知識

なお、試験内容などは変更となる可能性があるため、詳細は各自ご確認ください。(※)詳しく説明していきます。

1基礎コース

基礎コースにはクラウドプラクティショナー試験があり、AWS認定資格の入門編ともいえる資格です。

目安として6ヶ月のAWSクラウド経験があることが推奨されています。

レベル AWS認定資格の入門編
経験 6ヶ月のAWSクラウド経験があることを推奨

クラウドプラクティショナー

AWSの基礎的なインフラアーキテクチャについての理解が求められます。

AWSのアカウント管理方法、料金モデルの理解なども必要です。

2アソシエイト

アソシエイトには3種類の試験があります。

目安として1年以上のAWSの経験を持つ人を対象にしています。

種類 3種類
レベル AWSの具体的な業務要件が問われる
経験 1年以上のAWS経験があることを推奨

ソリューションアーキテクト

AWSで堅牢なアプリケーションを構築、デプロイするための知識が求められます

資格取得に向けて、AWSのネットワークやデータベースの実践的な経験があることが推奨されています。

SysOpsアドミニストレーター

AWSを用いて、拡張可能で可用性を備えたシステムの運用、管理が問われます。

オンプレミスからAWSへの移行方法なども出題されます。

デベロッパー

AWSサービスの使用方法、基本アーキテクチャクラウドベースのアプリケーション開発、デバッグについての理解が必要です。

受験において、1つ以上のプログラム言語に関する深い知識を持っていることなどが推奨されています。

3プロフェッショナル

プロフェッショナルには2種類の試験があります。

目安として2年以上のAWSの経験を持つ人を対象にしています。

種類 2種類
レベル AWSの具体的な業務要件が問われる上に、知識だけではなく思考力や応用力が必要
経験 2年以上のAWS経験があることを推奨

ソリューションアーキテクト

ソリューションアーキテクトアソシエイトの上位資格に当たります。

クラウドアーキテクチャやデプロイに関する知識が問われ、企業規模拡張可能な運用の設計や、コスト管理なども考えられることが必要となります。

DevOps エンジニア

SysOpsアドミニストレーターデベロッパーの上位資格に当たります。

AWSで継続的デリバリーを運用するための知識が必要です。

オペレーティングシステムの管理経験があることなどが推奨されています。

4専門知識

専門知識は、5種類の特定分野に関して認定されます。

種類 5種類
レベル 各分野に精通している

データアナリティクス

AWSデータ分析サービスの定義などについて問われます。

受験において、AWSの実務経験が2年、データ分析の経験が5年あることが推奨されています。

データベース AWSデータベースの主要機能と、それぞれの理解について問われます。

受験において、AWSの実務経験が2年、データベースの経験が5年あることが推奨されています。

機械学習

ビジネスの課題に対し、適切な機械学習でのアプローチができるかなどを問われます。

受験において、AWSを用いた機械学習の経験が1〜2年あることが推奨されています。

アドバンストネットワーキング

クラウドベースのソリューション設計、開発ができることを認定する資格です。

受験において、ネットワークの設計と構築における5年以上の経験が推奨されています。

セキュリティ

AWSのデータ保護メカニズムに対する理解、データ暗号化メソッドなどが問われます。

受験において、セキュリティの設計と実装において5年ほどの経験があることが推奨されています。

※参考:Amazon Web Services, Inc. AWS認定資格ページ

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AWS認定資格を取得すると年収は上がる?

AWSの認定資格を取得するメリット

AWSの認定資格取得したいITエンジニアは増えています。

理由は、AWSエンジニアの需要高騰によるものが大きいでしょう。

しかし、認定資格を持っておいた方が良いとは思うものの、実際に年収が上がるのか?など、資格を取得することで本当に市場価値があるのか不安に思うエンジニアも多いでしょう。

AWSの認定資格には以下のようなメリットがあります。

  • スキルや知識を客観的に示すことができる
  • レベルごとに必要となるスキルや知識が細分化されているため、今の自分の知識に合ったものを選択できる
  • AWSの中でも得意としている分野が何かを明示しやすい

AWSというクラウド自体が将来的にも需要が高いと言われているため、これらに関する知識のあるエンジニアは、将来性が期待されるでしょう。

学習がしやすい環境も整っているため、スキルの習得はおすすめです。

本当に年収が上がるのか?

AWS認定資格の取得で本当に年収が上がるのか、不安に思ってしまう場合もあるでしょう。

しかし、

  • 今後さらにクラウド化が進む
  • AWSのシェア率が高い

これらの理由から、AWSエンジニアの未来は明るく、需要が高いと言えます。

また、資格を取得することで、会社員のエンジニアであれば手当てがもらえたり、派遣エンジニアやフリーランスエンジニアであれば、スキルシートや履歴書に記載することで、案件にアサインされる可能性が高まったりなど、年収アップの機会は増えるかもしれません。

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【まとめ】AWSエンジニアの今後

今後、企業や官公庁が、社内インフラをオンプレミスからクラウドへ移行していく動きはますます加速していくでしょう。

この記事のまとめは以下です。

  • クラウド化が進む中で、クラウドサービスの中でも、AWSは世界的に大きなシェアを持っており、 クラウド化が進めば、比例するようにAWSエンジニアの需要も増加していくと考えられます。
  • AWSエンジニアを目指すにあたっては、AWS認定資格を取得すると良いでしょう。

まずは基礎コースから取得し、経験を積むにつれて上位資格に挑むことをオススメします。

  • 認定資格を取得するだけで年収が上がるわけではないですが、年収が上がる機会が増え、、市場価値も高まります。

インフラエンジニアとしてよりキャリアアップしたいと考えている人は、AWSエンジニアへのキャリアチェンジを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

プロフェッショナル資格や専門知識の資格まで取得できれば、AWSエンジニアとしての地位も高まるでしょう。

AWSエンジニアのキャリアチェンジにあたっては、転職のみならず、フリーランスとして独立する道もあります。

スキルフルなAWSエンジニアを求める企業は多く、スキル・経験を活かすことができる案件が豊富にあります。

また、フリーランスとして独立することによって年収アップも見込め、クラウドを使用する仕事であれば、場所を選ばずに仕事ができる可能性があります。

当社が運営するHiPro Tech」はフリーランスITエンジニア専門のエージェントです。

AWSに関連した案件を豊富に扱っており、希望や経験、スキルにマッチした案件を獲得する可能性を高めることができます。

これまでの経験を活かしてAWSエンジニアにキャリアチェンジしたい、AWSのスキルを活かしてより活躍の場を広げたいとお考えであれば、ぜひご登録ください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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