【入門編】Laravelとは?何ができるかをメリット・デメリット含めて解説
「LaravelとPHPの関係性とは」
「Laravelを活用するメリットはあるのか」
と気になる方は多いのではないでしょうか。
Laravelを活用することで開発の作業効率が向上するだけでなく、チーム内での分業がしやすくなります。
一方で、コードが煩雑化しやすい点などが懸念されるため、メリットだけでなくデメリットについても理解することが大切でしょう。
今回の記事では、Laravelの基本的な知識からLaravelのメリットやデメリットについて解説します。
Laravelの活用を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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PHPのフレームワークであるLaravelとは?わかりやすく解説
Laravelとは、PHPのWeb開発で使用されるフレームワーク(開発に必要な機能や骨組みをまとめたもの)です。
PHP:動的なWebページを開発する際に使用されるプログラミング言語 |
Laravelは、Web開発の中でもショッピングサイトや予約サイトを開発する際に活用されることが多いです。
Laravelを活用することにより、PHPを使用してゼロから構築する必要がなくなるため、作業効率を大幅に向上させることができます。
PHPの需要や案件内容については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:PHP案件の内容とは?PHPの案件動向や市場予測、報酬、必要スキルなども紹介
どのような開発用途がある?一覧で紹介
それでは、Laravelはどのような開発で活用されるフレームワークなのでしょうか?
以下の表でLaravelが活用される代表的な開発用途についてまとめました。
開発用途 | 具体的にできることの概要 |
---|---|
業務システム開発 | 在庫管理システムや商品管理システム、顧客管理システムなどを開発できる |
予約サイト開発 | 交通機関や宿泊施設などの予約サイトに求められる複雑な機能を容易に構築できる |
ブログサービス制作 | 記事の投稿機能などを容易に実装できる |
掲示板・口コミサイト制作 | 文字数チェックや同時書き込み処理、セキュリティ対策などの機能を容易に実装できる |
SNS制作 | お気に入り機能や登録機能、アカウント作成などの機能を容易に実装できる |
チャットアプリ | Pusherと併せて使用することで、リアルタイム通信機能を実装できる |
Laravelでは何ができる?Laravelで作られたサイトを例に解説
実際の案件を参考にしながら、Laravelでできることをより具体的にイメージしていきましょう。
IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」には、PHPやLaravelを必要スキルとしている案件として、「コスメや美容総合サイトのWebアプリ開発」が掲載されています。
口コミやランキングなどのコンテンツが含まれるアプリの開発や運用などが主な業務内容です。
PHPやLaravelのほかに、データベース言語SQLも必須スキルとして記載されています。
※参考:IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」 【PHP/Laravel/SQL】コスメ・美容総合サイトのWebアプリ開発(※現在募集は終了しています)
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Laravelを活用するメリットやデメリット
ここでは、Laravelを活用するメリットやデメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
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以下で、それぞれ詳しく確認していきましょう。
Laravelを活用するメリット
まずはLaravelを活用するメリットを紹介します。
ドキュメントが豊富で初心者でも学びやすい
Laravelは日本語の情報が豊富で、初心者でも学習しやすいフレームワークです。
インターネット上には、公式ドキュメントを日本語に翻訳したものも見受けられます。
Laravelの情報が充実している理由は、PHPのフレームワークの中でも人気が高いためです。
人気の高いLaravelは学習しやすい環境が整っており、応募できる案件も豊富にあるため、エンジニアが習得すべきフレームワークのひとつといえるでしょう。
拡張性が高い
Laravelを活用するメリットとして、拡張性が高い点が挙げられるでしょう。
Laravelのコードはシンプルであり、自由にプログラミングを実装できます。
自動生成機能に関しても、Laravelであれば自動生成したコードのカスタマイズを簡単に行うことが可能です。
Django(Pythonのフレームワーク)でも自動生成機能を使用できますが、自動生成したコードはカスタマイズしにくいといわれています。
多くの便利な機能やプラグインを使用できる
フレームワークは、シンプルな機能性の「マイクロフレームワーク」と開発に必要な機能を全て備えた「フルスタックフレームワーク」に分けられます。
Laravelは、豊富な機能やプラグインが搭載されたフルスタックフレームワークです。
人気のあるプラグインとして、以下のものが挙げられます。
Laravel Extension Pack:開発に必要な一連のプラグインがまとめられたパッケージ PHP IntelliSense:関数、クラス、キーワードを自動補完できる Laravel idea:コード生成、ルーティング関連補完、バリデーション補完などができる 他にも、認証システムやオブジェクト関係マッピング(ORM)、自動テスト機能など、さまざまな機能が充実しています。
開発においてチーム内で分業しやすい
Laravelはチーム内の分業開発に最適と言われています。
これはLaravel が3つの機能で構成されるMVCフレームワークであるためです。
MVCフレームワークを構成する3つの機能は、以下の通りです。
|
上記の機能はお互いに依存していないため、機能ごとに分けて作業を進められます。
そのため、多人数が参加するプロジェクトや大規模な開発にも向いています。
Laravelを活用するデメリット
それでは、Laravelにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
自由度が高い反面、コードが煩雑化しやすい
Laravelは拡張性が高い反面、コードが煩雑化しやすいというデメリットにもあります。
コードを容易に変更できるため、変更を繰り返すうちにコードが複雑になってしまうケースも少なくありません。
例えば、分業で開発を行なっている場合、エンジニアがそれぞれの裁量でコードを書いてしまうと、よりコードが煩雑化しやすいでしょう。
煩雑化したコードはバグの原因にもなるため、シンプルなコードを意識しましょう。
処理速度の観点から小規模な開発に向かない時がある
Laravelは小規模な開発にはおすすめできません。
Laravelにはさまざまな機能やプラグインが搭載されており、処理速度が遅くなることがあるためです。
豊富な機能を必要としない小規模な開発では、Laravelを活用するという意味合いが薄れてしまいます。
Laravelは大規模なプロジェクト向きのフレームワークです。
小規模な開発の場合は、シンプルな機能性で処理速度の速いフレームワーク(マイクロフレームワーク)を使用すると良いでしょう。
多機能なため、学習に時間がかかる場合がある
Laravelのデメリットとしては、学習に時間がかかる点が考えられるでしょう。
Laravelに関する多くの情報が公開されており、学習しやすい環境は整っています。
一方で、Laravelは多機能であることから、学ぶべき要素が多く存在します。
学習効率を上げたい方は、参考書や動画での学習に加えて、プログラミングスクール等の活用も検討しましょう。
アップデートの頻度が多く、キャッチアップし切れない場合がある
アップデートの頻度が多い点は、Laravelを使用する際に懸念されるポイントです。
Laravelは人気が高く、世界的に使用されているフレームワークであり、現在も頻繁にアップデートが行われています。
バグの解消や新機能の追加という観点では、アップデート頻度が高い点はメリットです。
しかし、アップデートの情報を定期的にキャッチアップしないと、作業に影響が出る可能性があります。
ここまでLaravelのデメリットについて紹介しましたが、Laravelのスキルを必須条件とする案件は数多く存在するため、Laravelを習得して損はないでしょう。
Laravelを扱うフリーランスエンジニア向けの案件に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:Laravelを扱うエンジニア向け!フリーランスにおすすめの案件7選
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フリーランスの案件を獲得するなら「HiPro Tech」
今回の記事では、Laravelに興味があるエンジニアに向けて、Laravelの基礎知識やメリットやデメリットを解説しました。
Laravelは広く使用されているフレームワークなので、対応できるようになれば、応募できる案件の幅も広げやすくなります。
Laravelに関連した案件にはどのようなものがあるかを理解して、スキルアップを目指しましょう。
IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」では、Laravel関連の案件を豊富に取り揃えています。
気になる方は、ぜひ一度当サービスに登録してみてください。
記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。