2024.08.29更新

Ruby on Railsとは?メリットやデメリットを中心に何ができるかを解説

「Ruby on Railsはどのようなことができるのか」
「Ruby on Railsのメリット・デメリットを知りたい」

Ruby on Railsについて、このように考える方は多いのではないでしょうか。

本記事では、Ruby on Railsの特徴、メリットやデメリット、Ruby on Railsの学習方法について解説します。

Ruby on Railsの概要を知ってスキルアップしたいエンジニアの方は、参考にしてみてください。

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Ruby on Railsとは?基本的な特徴をわかりやすく解説

Ruby on Railsの基本的な特徴を、3つの概念から解説します。

MVCアーキテクチャ

MVCアーキテクチャとは、Model、 View、Controlerの3つの機能ごとに役割を分けて設計することです。

Modelは、データベースの追加、削除、編集などを行います。

Viewは、ユーザーが見る画面部分にあたります。

Controlerは、ModelとViewの連携や制御を担います。

開発を3つの領域に分けて分業することで、効率化が図れます。

各要素の独立性が高まり、保守や再利用がしやすくなります。

また、仕様変更にも対応しやすくなります。

DRY(Don't Repeat Yourself)

DRYとは、 Don’t Repeat Yourselfの略で、プログラム内で同じコードを何度も書かないという原則です。

複数の処理を1箇所にまとめて記述することで、少ないコード記述で効率的に開発が進められます。

DRYは、Ruby on Railsがリリース当初から一貫して提唱している原則で、Ruby on RailsにはDRYの原則に従ってコードを書くための仕組みが備わっています。

CoC(Convention over Configuration)

CoCとは、Convention over Configuration(設定より規約)の略です。

Ruby on Railsには、ファイル名やテーブル定義に関する規約が決まっており、これらの規約に従って命名することで、フレームワークによるファイルの生成や処理がしやすくなります。

フレームワーク設定のコードの記述量を大幅に減らせるため、開発速度が高まります。

また、共通のルールが明確であることで、複数のエンジニアが開発に関わるときにコミュニケーションがとりやすいです。

関連記事:Ruby on Railsには需要がある?将来性やオワコンといわれる理由も解説

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【何ができる?】Ruby on Railsを利用するメリットやデメリット

ここでは、Ruby on Railsで何ができるか、Ruby on Railsのメリットやデメリットの概要について説明します。

Ruby on Railsのメリット

Ruby on Railsのメリットを5つ紹介します。

開発スピードが上がる

Ruby on Railsを活用することで、開発スピードの向上が期待できます。

Ruby on Railsは、コードの量を減らし、開発を迅速に行うための設計がされています。

Ruby on Railsの特徴であるMVC、DRY、CoCはコードの記述量を減らし、効率的に開発するのに役立ちます。

特に、Ruby on Railsは短期間でプロトタイプを作れる点が特徴です。

短期間でプロダクトをリリースしたい場合など、スピード感が求められる現場などにおいてRuby on Railsは使用されています。

開発に必要なツールが揃っている

開発に必要なツールが揃っている点は、Ruby on Railsのメリットといえるでしょう。

Ruby on Railsには、データベースとの連携、コード生成などの役立つツールが備わっています。

フルスタックで開発するのに必要なツールが揃っているため、Ruby on Railsを導入すれば直ちに開発環境が揃い、開発を始めることが可能です。

オープンソースなので無料で利用できる

Ruby on Railsは、オープンソースのフレームワークです。

そのため、ハードウェアやネットワーク関連費用以外のライセンス費用は無料で、導入費用を安く抑えることができます。

導入費用が抑えられることは、規模の小さい企業や、予算が限られているプロジェクトにとって大きなメリットとなるでしょう。

コードがシンプルなため、テストやメンテナンスがしやすい

コードがシンプルなためテストやメンテナンスがしやすい点も、メリットといえるでしょう。

Ruby on Railsは、シンプルで直感的な構文を持つため、コードの保守が容易です。

また、前述の通りMVC(Model-View-Controller)アーキテクチャを採用しており、コードの分離が明確であるため、テストやメンテナンスがしやすいです。

作業区分が明確なため、並行開発がしやすく、修正点の特定も容易になります。

豊富なドキュメントやサポートが提供されている

豊富なドキュメントやサポートが提供されている点も、Ruby on Railsのメリットといえるでしょう。

使用言語によっては、日本語のドキュメントがあまりなく、外国語の資料を参考にしなければなりません。

しかし、Ruby on Railsの場合は、日本で作られた言語のため、日本語で書かれたマニュアルやサポートが多数見つかります。

開発をしていてわからないことがあった時にすぐに参照できる情報があると、開発効率の向上や成果物のブラッシュアップに役立つでしょう。

また、不具合があったときの対応もしやすくなります。

Ruby on Railsのデメリット

Ruby on Railsのデメリットを3点紹介します。

処理速度が遅い

Rubyのデメリットの1つめは、処理速度が遅いことです。

Ruby on Railsはインタプリタ言語であるRubyを基盤としています。

インタプリタ言語はコードを逐次実行するため、コードを一括変換して処理するコンパイル方式の言語に比べて処理速度が遅くなる傾向があります。

また、デフォルトでは複数の処理を並行処理することができません。

このため、Ruby on Railsは、処理速度が優先される開発には向きません。

大規模開発に不向き

Ruby on Railsのデメリットの2つ目は、大規模開発に不向きな点です。

Ruby on Railsの特徴であるDRYやCoCは、大規模開発と相性が悪い場合があります。

DRY原則で同じコードを何度も書かないようにすると、要素同士の依存関係が増え、改修が難しくなることがあります。

また、規約を重視するCoCの原則は、デフォルトの設定が適さない場合、規約を上書きして対応しなければならないため、設定が複雑になる恐れがあります。

機械学習や人工知能に適さない

Ruby on Railsのデメリットの3つ目は、機械学習や人工知能に適さないことです。

Ruby on Railsの特徴として、MVCモデルに基づいた開発があります。

MVCモデルで開発しにくいWebアプリケーションの開発には、Ruby on Railsは向いていません。

MVCは、データベースに格納された情報を用いるWebアプリケーションを対象としているため、人工知能や機械学習などリアルタイムで処理を行う仕組みの開発には適していないでしょう。

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【入門編】Ruby on Railsの学習方法

Ruby on Railsの学習方法について解説します。

Ruby on Railsを学習するには、まずは、Rubyの基礎を学んでから、Ruby on Railsに進むことが重要です。

Rubyの基礎文法を習得する

Ruby on Railsは、Ruby開発を効率的にするためのフレームワークです。

Ruby on Railsは、Rubyの文法に基づいて記述するため、Ruby on Railsを扱うためには、まずRubyの基礎文法を習得する必要があります。

無料や有料のオンラインプラットフォームを活用することで、動画を見て段階的にステップアップして学べるため、効率的に学習を進められるでしょう。

HTMLやCSS、JavaScriptについて学ぶ

Ruby on RailsでWebアプリケーションを作るためには、Ruby on Railsだけでは不十分です。

Webアプリケーションで、ユーザーから見える画面を作るのに、HTMLやCSS、JavaScriptを用います。

Webアプリケーションを作るのに、HTMLやCSS、JavaScriptは必須の言語です。

また、ユーザー画面の作成のプロセスを知ると、作るものの全体観もイメージしやすくなるため、先にこれらの言語を学んでおくことが望ましいです。

こちらも、オンラインプラットフォームで基礎を学ぶことができます。

Ruby on Railsの基本概念を理解する

Ruby on Railsを使った開発に関連のあるプログラミング言語を学んだら、Ruby on Railsの学習を始めましょう。

はじめは、Ruby on Railsの概要と基本概念を学びます。

基礎的な知識はオンラインプラットフォームで学習できます。

講義を視聴するだけで理解するのは難しいため、練習問題にも取り組むと良いでしょう。

教科書や参考書にあるサンプルコードを実際に入力してみることも良い練習になります。

このとき、ただ写すのではなく、コードの意味を考えながら行うことが大切です。

Ruby on Railsを使い、実際にWebサービスやアプリを開発する

Ruby on Railsの基本概念を理解し、扱えるようになったら、実際にWebサービスやアプリ開発に挑戦しましょう。

自分でRuby on Railsの開発を行い、成果物を作れるレベルとなったら就職や転職でアピールできる可能性があります。

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Rubyエンジニアとして実務経験を積んだ後はフリーランスになることもおすすめ

Ruby on Railsを学び、Rubyエンジニアとして実務経験を積んだ方は、フリーランスになることもおすすめです。

企業に所属するエンジニアは、仕事内容が長年変わらなかったり、所属企業が担当している業務範囲の都合上、仕事の幅が限られたりすることもあります。

一方、フリーランス向けの案件では、案件の選び方次第で、上流工程など普段の企業勤務では経験しにくい案件に関われる可能性があります。

フリーランスとして、自分の志向に合わせてスキルを伸ばしていけば、キャリアアップにつなげやすくなるでしょう。

未経験でフリーランスの仕事を行うのは難しいですが、一通りの開発を業務で経験していればフリーランス案件に挑戦できる可能性があります。

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まとめ

本記事では、Ruby on Railsの特徴、メリットやデメリット、Ruby on Railsの学習方法について解説しました。

Ruby on Railsは、特徴のある言語で、適切な開発に使用すると効率的で短期間の開発が可能となります。

RubyやWebアプリケーション開発関連言語をまず学び、その後Ruby on Railsを学びましょう。

IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」では、Ruby on Railsを用いた開発案件も用意しています。

Rubyエンジニアのフリーランス案件をお探しの方はぜひチェックしてください。

記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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