2023.08.01更新

IoTエンジニアになるには?年収や将来性・必要なスキルセット

現代では、さまざまなモノがインターネットに接続されるIoT(Internet of Things)が普及しており、日常生活において欠かすことができない技術となりました。

今後もさまざまな分野で取り入れられ、発展していく見込みがあることから、IoTエンジニアを目指している人が増えてきています。

一方で、IoTエンジニアになるにはどのようなスキルが必要なのか、どのようにして勉強すればいいのかなど、疑問に感じている人もいるでしょう。

これからIoTエンジニアになるために必要なスキルセットの紹介をはじめ、将来性や年収について解説をしていきます。

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IoTエンジニアとは?

IoTエンジニアとは、IoT(Internet of Things)を取り扱うエンジニアのことです。

IoTとは、モノとITを繋ぐ存在です。

このため、端末やデバイスなどのハードウェア面だけではなく、ネットワークやOSなどのソフトウェア面での知識も必要になり、幅広いスキルが必要とされる職種だといえるでしょう。

IoT活用の企画といった上流から携わるエンジニアも多く、スキルを活かしたビジネス視点で、新たな「モノ」の考案にあたることもあります。

幅広い知見を使って、さまざまな工程に携わるのが特徴です。

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IoTエンジニアの将来性

IoTの技術は現代の生活において欠かせないものとなりつつあります。

今後もさまざまなモノがインターネットとつながることで、生活が豊かになっていくことが見込まれているため、注目度も高く将来性も高い職種だといえるでしょう。

IoTが注目されている背景

一昔前まで、インターネットへの接続はパソコンや携帯電話が主流でしたが、現代ではあらゆるモノがインターネットに接続されるようになりました。

これにより、遠隔操作ができるようになったので、効率性が向上しました。

例えば、外出先からでも、さまざまな状況をWeb上で確認できるようになっています。

また、必要に応じて処理を自動化することができます。

このため、ヒューマンエラーを防止する効果も、IoTによって生まれています。

このように、IoTの導入は効率性や生産性の向上、ヒューマンエラーによる品質低下を防ぐ効果など、非常に多くのメリットがあるため注目されているのです。

現時点での日本はIoT推進能力が低い

平成28年に発表された調査によると、海外と比較して日本のIoTへのスタンスが低いといわれています。

特に、IoTに取り組む予定であるアメリカの企業は全体の6割であるにも関わらず、日本は3割未満と大きな開きがあります。

しかし、日本もIoTを軽視しているわけではありません。

諸外国と比較すると劣るものの、IoTに取り組むことにポジティブなスタンスである企業が半分以上であり、現時点ではIoTの推進ができていないものの、今後は行っていきたいという意欲が表れています。

参考:総務省│特集 IoT・ビッグデータ・AI~ネットワークとデータが創造する新たな価値~「国際的なIoTの進展状況」

今後、IoT開発に必要なスキルを持つ人材の需要が高まっていく

昨今、IT人材が不足しており2030年には最大で約79万人不足すると経済産業省が発表しています。

そして、IT技術のなかでもIoTは新しい技術であることから、IoTエンジニアはさらに少ないのが現状です。

しかし、不足している状況でも、さまざまな業界でIoTの開発や導入が進められているため、今後も需要が高まることが考えられます。

※参考:経済産業省│『IT 人材需給に関する調査』

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IoTエンジニアの年収

IoTエンジニアは、近年広がりを見せている職種であるため、一概にIoTエンジニアの年収を出すことは難しい状況です。

しかし、転職サービス「doda」によると、IT戦略/システム企画を行う人材、すなわちDX戦略策定やその実務を担う人材の平均年収は587万円です。

IoTエンジニアとして活躍できる人材がまだ少ないため、経験が浅い人でも活用する企業が見受けられるようになりました。

実際の求人を見てみると、経験が浅い場合には、年収が下がってしまう場合もありますが、実務経験が3年程度あると、平均年収に近い金額での採用が期待できる可能性があります。

参考:転職サービス「doda」│「年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】」

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IoTエンジニアになるには?

IoTエンジニアは極度の人手不足であるため、スキルを身に付ければ、今の時点で未経験であっても、IoTエンジニアになることができる可能性もあります。

しかし、モノ面でもインターネット面でもスキルが必要であるため、幅広いスキルや知識を求められることは間違いないでしょう。

まずは、システムエンジニアなど、ITに関する知識を広く身に付けてからキャリアシフトしていくことをおすすめします。

組み込み系スキルやネットワークに関する知識、アプリケーションなどの経験はIoT開発に直結するため、よりダイレクトにIoTエンジニアが必要なスキルを身に付けやすいといえるでしょう。

このため、ネットワークエンジニア・アプリケーションエンジニア・セキュリティエンジニアなどからキャリアシフトするエンジニアも多いでしょう。

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IoTエンジニアに必要となるスキル・知識

IoTエンジニアとしての仕事に就くためにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。

IoTエンジニアに求められるスキル・知識、資格について解説をしていきます。

コミュニケーション能力

ITエンジニアと聞くと、黙々とパソコンに向かってプログラミングやシステムを構築していくイメージが持たれてしまう傾向にありますが、コミュニケーション能力も非常に重視されます。

IoTの開発をするためには、クライアントから要件を聞き出す機会やどのような機能を実装するのか説明するプレゼンテーションを行う機会など、コミュニケーションを取る機会が多くあります。

「エンジニアだから開発スキルがあれば良い」というわけではないので注意しましょう。

ビジネスセンス

IoTの開発や導入は、未だインターネットと繋がっていないモノを開発することから、新規事業になるケースが多いです。

既に世の中に出ているサービスの真似をするのではなく、全く新しいものとして生み出す例が多くあります。

このため、クライアントから依頼されて開発するだけではなく、自ら思考する必要や提案するシーンも多々あります。

先を見通せるビジネスセンスも必要となります。

システム、組み込み系の知識

IoTは物理的に存在するモノにインターネットへ接続する機能を搭載させるため、通常のシステム開発とは異なり、組み込み系の知識やスキルが求められます。

C++やJavaといったプログラミング言語以外に、LinuxやAndroidといったOSに関するスキルを習得するようにしましょう。

ネットワークの知識

前述したプログラミング言語以外に、IoTはインターネットに接続するため、インフラであるネットワークを構築するためのスキルや知識が必須です。

単に接続できるだけではなく、昨今ではWi-FiやBluetoothなど通信形式もさまざまです。

また、効率よくデータの送受信を行えるよう開発をする必要があるため、ネットワークに関する幅広い知識が求められます。

セキュリティの知識

IoTでは、ネットワークに接続している関係から、外部からハッキングされる危険性がついてまわります。

このような、悪意ある外部からの攻撃からシステムを守るために、セキュリティ対策も必須であるといえます。

AIや機械学習の知識

最近ではモノがインターネットに接続しているだけではなく、AIや機械学習機能を搭載し、自動化や予測などを行わせることが進んでいます。

これらを実現させるためには、PythonをはじめとするAIに関する知識が必要となります。

こうした動きは、今後さらに活発になっていくことが予想されるため、より活躍できるIoTエンジニアを目指したい人は、AIや機械学習について習得することをおすすめします。

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IoTエンジニアになりたい場合におすすめの資格

ここまで必要なスキルや知識について解説をしてきましたが、これらを身に付けるためにも資格の取得は有効な手段です。

資格取得をすることで、体系的な知識を得られるだけではなく、転職活動や案件獲得の際のアピール材料にもなります。

IoT検定

IoT検定はその名の通り、IoTの技術に関する知識を習得できる資格です。

加えて、IoTのサービスやマーケティングについての知識も求められるので、これからIoTエンジニアを目指す人に最適な資格であるといえるでしょう。

参考:IoT検定制度委員会IoT検定ページ

IoTシステム技術検定試験

IoTシステム技術検定試験は、技術面に関する知識を中心とした資格です。

さらに、システム構築や改善・運用に留まらず、企画面に関する出題もあることが特徴です。

IoTシステム技術検定試験は、IoTビジネスに関わる皆を対象に設けられた制度であるため、様々なレベルが用意されているのです。

基礎検定という基礎知識に関する資格から、中級検定の基本技術に関する資格、上級検定の専門技術に関する資格と、3階層になっています。

参考:モバイルコンピューティング推進コンソーシアム IoTシステム技術検定試験ページ

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

前述したように、IoTエンジニアは構築したシステムをモノに組み込むスキルが必要です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組み込み系に関する高度な知識を問われる資格試験なので、IoTエンジニアとして働く際に役立つ資格であるといえるでしょう。

参考:情報処理推進機構 エンベデッドシステムスペシャリスト試験ページ

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IoTエンジニアになるためのキャリアパス

IoTエンジニアは専門性の高い職種であるため、キャリアアップの選択肢はさまざまあります。

ここでは、大きく3点を紹介します。

事業会社への就職

IoTは、IT業界に限らずさまざまな業界で取り入れられています。

<例>
・医療
・物流
・製造

上記のように、ITに無縁のイメージがある業界でも、IoTの開発・導入が進んでいるため、さまざまな業界の事業会社を選択できる可能性があります。

その一方で、新規事業になることも多いため、IT業界とは異なり開発環境が不十分であることや、まだ人材が揃っていない可能性もあります。

開発会社(受託)への就職

開発会社(受託)への就職は、先の事業会社への就職とは異なり、比較的開発環境や人材が充実しているというメリットがあります。

その一方で、開発するものはクライアントの依頼に依存してしまうので、自身で企画して開発をするなどの自由度が低いというデメリットも存在します。

フリーランスでの独立

働き方改革や副業解禁などによってフリーランス人口は年々増加しており、昨今ではフリーランス向けのIoT案件も増えてきているため、フリーランスエンジニアとして独立する働き方もあります。

フリーランスの場合、スキルフルなIoTエンジニアであれば、自身の裁量で働きやすい案件を選択しやすいなどの理由から、希望する経験が積みやすく、スキルアップしやすいというメリットがあります。

その一方で、フリーランスとして活躍するためには、自身で案件の獲得や報酬の交渉などといった、エンジニア以外の仕事も自らで行う必要もあります。

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IoTエンジニアとして活躍したいなら

まとめ

IoTは、ますます発展していくことが予想され、将来性の高い分野です。

それらを開発するIoTエンジニアは不足しており、希少性や需要が高い職種でもあります。

求められるスキルが多く、IoTエンジニアになるまでの過程で苦労はするかもしれませんが、市場価値の高いエンジニアになりたいのであれば、選択肢に入れてみるとよいでしょう。

また、昨今ではフリーランス向けのIoT案件も増加してきています。

企業は、IoTに関わる人材について、即戦力性を求めることが多く、スキルフルなフリーランスのIoTエンジニアを活用するというケースが広がっているためです。

また、即戦力となるIoTのフリーランスエンジニアであれば、難易度の高い業務を任せることができるため、企業側も報酬については、スキルに応じて比較的柔軟に相談できることが多いです。

そのため、スキルフルなフリーランスのIoTエンジニアであれば、スキルに応じた報酬を見込むことができ、結果的に会社員よりも高い収入を得られることがあります。

当社が提供するIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」では、IoTに関する案件を豊富に扱っています。

そのため、自身が希望する経験が積みやすいほか、安定的に案件を獲得しやすくなるサポートを行っています。

サービス利用は無料であるため、求められているスキルや実務経験がどのようなものなのか、登録して実際にチェックをして具体的なイメージを湧かせてみてください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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