よくあるエンジニアの転職理由とは?面接時、転職理由の伝え方で失敗しないためには?
エンジニアが転職をする際の面接で、よく聞かれる質問の一つが転職理由です。
面接時には、「なぜ転職するのか」を明確にして採用担当者に伝わるよう順序立てて説明する必要があります。
そのため、どのように伝えればよいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、エンジニアの転職理由について紹介していきます。
エンジニア転職の頻度や転職理由の伝え方についても合わせて紹介していますので、転職する際の参考にしてみてください。
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エンジニアはどれくらい転職するのか?
厚生労働省が2015年に発表した「雇用の構造に関する実態調査」によるとエンジニアを含むIT業界の転職者の割合は7.3%となっています。
全体の転職者割合は7.9%であり、最も高い不動産業界では12.1%です。
IT業界の割合は、平均的な数値ではありますが、一定数が転職を経験するということが分かります。
他の業種だと転職を何度も繰り返してしまうと「長く勤められない人」と判断されてしまい、ネガティブ評価を受けやすい傾向にあります。
しかし、エンジニアの場合スキルが高ければ、数回の転職履歴があったとしても、採用条件面であまり不利にはならないといわれています。
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エンジニアが転職する5つの理由
そもそもエンジニアは、どうして転職したいと思うのでしょうか。
ここでは、エンジニアの転職理由として多い5つの理由についてお伝えします。
給与面に不満がある
給与が低く適切な評価がされていないと感じると、転職を考えるエンジニアは多いようです。
意欲を持って仕事を行っていても、会社から評価されず給与が低いままだと、改善も見込みづらいと転職という結論に至ってしまうようです。
また、エンジニアの成果は可視化するのが難しいこともあるため、適切な評価を受けていないと感じるケースがあります。
会社の将来性に不安を感じる
拡大するIT業界の中で、自社が技術の進歩に追いつけていない、事業成長の戦略が明確ではないなど、会社の将来性に不安を感じた際に転職を考えるようです。
勤務時間・休日など働き方が合わない
業務量が多く時間的な拘束が長い、プライベートな時間が取れない、ライフスタイルが変わり働き方がフィットしない等のような状態になると転職を考える人がいます。
自身の状況に合った働き方を実現するために、転職という選択をする人も多いです。
人間関係の原因
仕事を円滑に進めるためには、チームメンバーや上司に信頼や尊敬できる人物がいて欲しいと考える人がいます。
より良い人間関係が構築できる職場環境を求めて転職する決断をする人も少なくありません。
やりたい仕事ができない
企業という組織の中では、自分の興味関心がある分野の仕事をしたいと思ってもできないということが珍しくありません。
また、業務内容次第では自分が得たい知識や技術などが取得できないこともあります。
そのため、自身のキャリアのために転職をするという選択をする人が多いようです。
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エンジニアが転職する理由(年代別)
自分のキャリアや経験などは年々変わっていくため、転職する理由も年代によって変化します。
ここでは、エンジニアが転職する理由を年代別に紹介しますので、参考にしてみてください。
20代の場合
まだまだ働き方を模索している段階の20代は、転職理由に関して個人差が大きいです。
「業務内容が合わない」「福利厚生が充実していない」「教育環境が整っていない」など幅広い転職要因があります。
他の年代と比較すると「他にやりたい仕事ある」など、「業務内容を変えたい」という思いがきっかけになることも多い傾向にあるようです。
30代の場合
ある程度の経験を積み徐々に役職に就き始める年代である30代は、「給与の低さ」「ライフスタイルの変化」などをきっかけに転職を考える人が多いです。
結婚などによって、ライフスタイルが変化し、働き方や給与面で求める条件と現状が異なっている場合に転職という選択肢を取るようです。
40・50代の場合
経験を積んで管理職やマネージャーの役職に就いている40代や50代は給与面の待遇を上げるために転職を選ぶ人が多いようです。
これらの年代では役職や経験に見合わない給料や評価に悩んだ結果、転職することでより良い条件を獲得しようとする傾向があります。
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失敗する?面接時のエンジニア転職理由NG回答
転職理由にはさまざまなものがありますが、中には採用担当者に伝えるものとして好ましくない例も存在しています。
ここでは、面接時のエンジニア転職理由のNG回答を、理由とともに紹介します。
ネガティブな転職理由になってしまうこと
面接の際にマイナス面のみ話してしまう人は、転職後も同じ理由で辞めてしまうと誤解を生んでしまう可能性があります。
前職に対してネガティブな思いがあったとしても、感情的になりすぎずにポジティブな言い方をすることが大切です。
個人的な感情は客観的に推し量ることが難しく、好きや嫌いなど抽象的なワードで相手に伝えることはできません。
理不尽な人間関係を伝えるのであれば、合理性のなさを数値や責任の所在で具体的に示したり、改善するために行動したりしたことの詳細を客観的に判断できるように述べる必要があるでしょう。
漠然とした転職理由
目的意識を持っているかどうかを面接官は要視しているため、漠然とした曖昧な転職理由はおすすめできません。
なぜ転職を考え、志望先であればなぜ改善ができるのかなど、明確な目的を持ちそれを伝えるようにしましょう。
また、主観での表現になっており、何を改善したいのか、何が課題だったのかが漠然としているような伝え方も避けた方がよいです。
このような伝え方だと比較対象がないため、相手に意図が伝わりにくいと言えます。
明確に表現するよう心がけましょう。
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成功する!?面接時の転職理由OK回答例
面接時のNG転職理由をここまでご紹介しましたが、どのような転職理由なら好印象を与えられるのでしょうか。
ここでは、エンジニア転職の転職理由のOK例について解説していきます。
転職理由と志望理由が一致していること
面接官は、「なぜ転職を決意し、自社を志望しているのか、なぜ自社なら転職理由を改善できると感じているのか」などの納得感や理由を大事にしているため、転職理由と志望理由に一貫性を持たせることが必要になります。
転職理由と志望理由が一致しているOK例を見ていきましょう。
客観的な視点を踏まえた例
「事務関係のアウトソーシングサービスを提供する会社でエンジニアをしていますが、AIなどのIT技術の発達により、需要が下がっていく中で将来性に不安を持ち転職を考えました。
御社の広告事業は人間ならではの思考や判断、感性などが必要とされ、積極的に事業方針にも取り込んでおられ、毎年20%以上の成長をしているため、将来の展望が明るいと考え志望しました。」
数値による客観的な視点に加え、将来性を考えているということが具体的に伝えられています。
ポジティブな転職理由を伝えること
前職に対するネガティブな表現だけに終始してしまうと、不満が多い人という印象を与えてしまう可能性があります。
ネガティブな要因はできるだけ、スキルアップや挑戦など前向きな表現に言い換えることをおすすめします。
こうすることで、相手の印象もポジティブなものに変わるため、言葉選びや伝え方はとても重要です。
それでは、ポジティブに転職理由を伝えるOK例について見ていきましょう。
前職を踏まえてポジティブな表現をした転職理由の例
「転職した理由としては、実力主義の環境で自身の力を試したいと思ったためです。
これまでの職場では、年功序列の風潮が強く実力があっても40代まで役職に就くことができません。
御社では、実績を重視し、若手でも実力ある方が役職に就いた例があるとお聞きしました。
実力を重視される環境で、チャレンジし自身を成長させていきたいと考えています。」
数値を用いて、前職の状況を端的に分かりやすく説明しながら、「実力を試したい」など企業を志望する理由が前向きに捉えられています。
また、結論を先に持ってくることで本人の価値観が明確になり、相手にわかりやすく伝えることができています。
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まとめ
今回はエンジニア転職の理由についてお伝えしてきました。
エンジニア転職は広がりを見せており、転職の理由については給料の低さ・会社の将来性への心配・働き方への不満・人間関係・やりたい仕事ができないの5つが主に挙げられました。
エンジニアが転職する際には、転職理由や志望理由を客観的に判断できるような表現にすることや、転職理由と志望理由を結びつけてポジティブな表現を活用するようにしましょう。
また、就職をしたものの会社と合わず転職を考えているという人も多いのではないでしょうか。
エンジニアの場合、転職理由を改善する方法として、転職だけでなく、フリーランスとして独立するという手段もあります。
フリーランスは、自身で案件を獲得する必要がありますが、エージェントを利用することでさまざまなサポートを受けることができます。
当社が運営する「HiPro Tech」もその一つであり、フリーランスITエンジニア専門のエージェントサービスです。
当サービスは弊社担当者が希望に沿った案件の紹介や面談前後のフォローなどを行うため、案件を獲得する可能性を高めることができます。
フリーランスとして活躍したい、より希望に沿う案件に入り働きたいとお考えであれば、ぜひ無料登録してみてください。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。