2023.08.01更新

フリーランスエンジニアがスムーズに単価交渉を行うには? 失敗例も含めタイミングとコツを紹介

単価交渉に悩むフリーランスエンジニアは多いでしょう。

フリーランスとして仕事をする場合、自身のスキルや経験、案件の相場に見合った報酬を得るためにも単価交渉を行うシーンも出てきます。

そこで今回は、単価交渉をスムーズに行うコツやタイミングを失敗例も交えて詳しく解説します。

単価交渉の方法やタイミングを知りたい人は、参考にしてみてください。

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エンジニアが単価交渉に失敗するとき

単価交渉のコツやタイミングを解説する前に、エンジニアが単価交渉に失敗しやすいケースを紹介します。

失敗例を知ることで、交渉のタイミングを図りやすくなるはずです。

求める単価とスキルのバランスが合っていない

エンジニアの市場価値は、スキルや経験を元に決まることが多く、経験豊富で実績が多いエンジニアほど市場価値が高まる傾向にあります。

そのため、企業側が単価を決める際にも、経験や実績を参考にすることが多いです。

自分では「このくらいの価値がある」と思っていても、企業が求めるスキルレベルを満たしていなければ、希望の単価に届かないということがあります。

また、企業によっては、細かスキルレベルを設定して単価を決めていることもあり、そういった場合には単価交渉が難しいことがあります。

予算が足りない、または、予算が決まっている

予算が決まっているプロジェクトだと、エンジニアに充てる人件費や外注費があらかじめ定められていることが多いです。

そのような場合だと、予算に限界があるため、交渉が難しいケースが多いです。

また、予算に余裕があっても思わぬトラブルや、工期の延びなどで、予算が足りなくなることもあります。

この場合も単価交渉は難しいでしょう。

単価相場よりも高い金額で交渉してしまった

「単価相場」はあくまで一般的に言われている金額であるため、世の中の状況や企業の考え方などによって異なります。

企業によっては、取引が長くなるに連れて単価を上げる、新規エンジニアの単価をその分抑えているということもあります。

企業が「自社の単価相場よりも高い」「市場相場と比べても希望が高い」と判断した場合、交渉が上手くいかないということもあります。

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エンジニアが単価交渉に成功するためには?

では、どうすれば単価交渉をスムーズに行えるのでしょうか? 以下に、エンジニアが単価交渉を成功させるために抑えておきたいポイントを解説します。

クライアントとの信頼関係を築く

クライアントとの信頼関係を築くことは、単価交渉おいて有効になる場合があります。

そのため、依頼された仕事は、企業が期待するレベル、もしくはそれ以上の結果を出すことで、信頼関係を築いていけるとよいです。

「自社の仕事には、このエンジニアが欠かせない」というような関係を築くことができたなら、信頼関係が後押しになり、価格交渉もしやすくなるでしょう。

スキルアップする

スキルアップは、単価交渉の有力な武器になります。

具体的にスキルアップの例として、新たな言語や最新技術の習得、資格の取得などが挙げられます。

仕事に直結するようなスキルが高くなれば、任せられる業務範囲が広がり、企業側も単価を上げることに前向きになりやすいです。

書籍などを使い独学でのスキルアップをすることもできますが、それが難しい場合は、プログラミングスクールに通ったり、通信教材を利用したりする方法もあります。

また、スキルアップに繋がりそうな仕事を積極的に引き受けるのも良いでしょう。

交渉材料を準備する

希望の単価を叶えられるようスムーズに交渉を進めるには、交渉材料を用意しましょう。

一例をあげると、「今までの実績」「類似案件の単価相場」などです。

単価相場はなかなか集めにくいですが、過去に類似案件を引き受けたことがある場合、その単価を例に挙げてみるなども良いしょう。

また、単価を上げることで、企業に対してどんなメリットがあるのか、どのような成果を提供することができるか、客観的に説明できる材料を用意できれば、なお良いでしょう。

以下は、「HiPro Tech」が独自で調査した言語別の単価相場です。

単価を検討する際の参考にしてみてください。

(2021年3月時点)

言語 月額報酬
C# 約75万円
Java 約80.5万円
JavaScript 約86.7万円
PHP 約80万円
Python 約87.5万円
Ruby 約94.3万円

 

期待以上の成果を提供する

「信頼関係を築く」という部分でも触れましたが、企業が100のことを求めたら、110~120の成果を出せば、単価交渉にも有利になることがあります。

クライアントが期待している以上の成果を提供することで、スキルフルなエンジニアであるという印象が強くなり、今後依頼する業務の幅を広げようと企業が考えるきっかけにもなるかもしれません。

企業側が、そのような考えを持つ状態を作り出すことができれば、契約更新のタイミングなどで単価交渉がしやすくなる場合もあるでしょう。

エンジニアが単価交渉するときのポイント

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エンジニアが単価交渉するときのポイント

単価交渉をする際、一方的に相手を説得するのはよくありません。

以下に、エンジニアが企業と単価交渉の話し合いをする際のポイントを紹介します。

企業側の事情を考慮する言い方にする

企業側は、エンジニアのスキルレベルや他のエンジニアとのバランス、予算を鑑みて単価を決めています。

そのため、自身の要望を一方的に押し付けるのではなく、相互コミュニケーションを取りながら進めるということが大切です。

例えば、追加業務が発生し、予算の増額が認められた場合などに「新しいエンジニアを雇うのもよいと思いますが、このくらい単価を上げていただくことができれば自分がやりたいです」などと交渉すれば、うまくいきやすいでしょう。

そのためには、クライアントと頻繁に連絡を取り、相手の動向を把握しておくことも重要です。

さらに、話し合いをする際は、丁寧な言葉遣いと物腰が柔らかい態度を心がけましょう。

自分の主張を一方的に述べ、「受け入れるのか、受け入れないのか」と二者択一を迫るのは良くありません。

今までの実績と今後の価値発揮も考えた上で提案

単価交渉を成功させるには、今までの実績に加えて、将来的にどのような価値を発揮できるかなどを示すことができると良いでしょう。

例えば「今回はこのような実績を出しましたが、単価を上げていただければ、さらにこのようなことも引き受けることができます」といったように交渉をします。

企業側が単価を上げても、その分の成果が返ってくると納得ができることがポイントです。

そのためには、自身のスキルアップも欠かせません。

単価の希望は適正範囲内にする

豊富なスキルや経験を持っており、クライアントに十分貢献している場合でも、あまりに高すぎる単価を提示しても受け入れてもらうことは難しいです。

フリーランスエンジニアの単価相場をある程度調べておき、「この金額であれば適正値であり、自身の希望にも合っている」という額で交渉するようにしましょう。

例えば、単価交渉をした結果単価が上がり、さらにクライアントの利益に直結するような成果を出せた場合には、今度はクライアントの方から「もっと単価を上げることも考えている」と提案されるかもしれません。

欲張りすぎは禁物です。

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単価交渉におすすめのタイミング

最後に、単価交渉におすすめのタイミングを紹介します。

契約を更新するとき

契約更新をするということは、クライアントもエンジニアの実力を評価し、仕事を任せ続けたいという考えを持っていることを意味します。

そのため、単価交渉がしやすいタイミングでもあります。

より高度な仕事や、仕事の幅を広げることを条件に、単価アップの交渉をするとうまくいきやすいでしょう。

今まで仕事をしてきた実績もプラスに働きます。

スキルアップしたとき

客観的見てもスキルアップできたと感じられるときも、単価交渉をするのにおすすめのタイミングです。

例えば、資格を取得したときや今まで使えなかったスキルで仕事を成功させたときなどが該当します。

特に、プロジェクトが成功した場合は、スキルアップを理由に交渉がしやすくなるでしょう。

仕事量が増えたとき

クライアントの都合で仕事量が増えたときは、単価交渉の話し合いをするチャンスです。

仕事が忙しくなり、業務が増える場合その報酬を求めるのは正当なことです。

「これだけの仕事をするには、単価相場はこれくらい必要です」といった交渉もしやすいでしょう。

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まとめ

今回は、フリーランスエンジニアが単価交渉を成功させるためのポイントやコツを解説しました。

単価交渉はタイミングと交渉材料が大切です。

交渉を行う前にしっかりと準備をすすめ、クライアントの様子をみながらベストタイミングを探しましょう。

同時にスキルアップをしておくと、単価交渉が成功しやすくなります。

フリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Techでは条件面や契約延長の交渉を代理で行うなど、希望に合った案件を獲得できるようさまざまサポートを行っています。

場合によっては、市場全体から客観的に見て適正な単価になるよう企業へ提案することや、スキルや経験に見合った単価となるよう企業側との調整をするなどのフォローを行います。

当サービスでは高単価な案件や長期契約をできる案件など豊富な案件を扱っており、多くのエンジニアが活躍しています。

ぜひ、無料登録し、案件の獲得にお役立てください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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