【言語別】フリーランスのプログラマーの報酬や注意点を解説!副業の場合も
フリーランスのプログラマーは人気の高い職業の一つです。
フリーランスになることで場所や時間にとらわれず働くことも可能です。
フリーランスのプログラマーになるには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
ここではフリーランスのプログラマーになりたい人へ向けて、言語別の月額報酬や求人数ランキング、失敗しないために気をつけるべきことなどを紹介します。
フリーランスのプログラマーを目指す人は、ぜひ参考にしてください。
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フリーランスにおすすめ!プログラミング言語一覧
フリーランスのプログラマーになるにあたって、自分の武器となるプログラミング言語のスキルを持っておくと良いでしょう。
主要なプログラミング言語の特徴や難易度を紹介します。
JavaScript
クライアント(フロントエンド)側(Webブラウザ)で動作するスクリプト言語です。
Webブラウザで発生したイベントを検知し、動きのあるWebページの作成に役立ちます。
非常に人気がある言語であり、さまざまなJavaScriptライブラリやフレームワークも登場しています。
特別な実行環境が不要で、記述してすぐに動作確認もできます。
文法もシンプルであることから、習得難易度は低めです。
Webサイトの需要が高まっていることから、JavaScriptの案件は増えており、独立するには十分の収入を見込めるでしょう。
しかし、JavaScriptを身に付けているエンジニアの数が多いことから、案件に参画するには、実務経験が3年以上などの条件があることが多く、あくまで経験があってこそ活躍できるといえるでしょう。
また、JavaScriptのみしかできないというのは心もとないといえるかもしれません。
フロントエンド周辺の知識を幅広く身に付けることで、より依頼に対してワンストップで対応できるため、フリーランスとしても活躍しやすいといえるでしょう。
PHP
HTMLと親和性が高く、Webアプリケーションのサーバーサイドを記述するのに用いられます。
文法や仕様が比較的簡単で、習得しやすい言語であるといえます。
Webサイトの需要が高まっていることから、PHPの案件は増えており、独立するには十分の収入が見込めるでしょう。
最近では、CMS周辺の依頼が多く、PHPの言語を身に付けているだけで十分活躍できる可能性があります。 HTML、CSS、JavaScript、サーバー周りの知識があるとより活躍できるでしょう。
しかし、PHPはリプレイスが進んでいることでも有名な言語です。
有名なサービスも、もともとはPHPで開発されていたものの、現在は他の言語で開発を進めていることがあります。
将来性が高いとは言いづらい言語だといえるかもしれません。
PHPだけのプログラミングスキルに頼るのではなく、PHP言語と同時に必要とされやすいスキルを包括的に身に付けていきましょう。
Java
Webアプリケーションのサーバーサイド、基幹システムや組み込みシステム、Android用アプリケーションなど非常に幅広い開発に用いられます。
「write once, run anywhere(一度プログラムを書けばどこでも動く)」と謳われており、Windows、macOS、Linuxなどプラットフォームを問わず動作可能という特徴があります。
オブジェクト指向という特殊な概念を習得する必要があり、難易度は高めといえるでしょう。
プログラミング言語の人気には、流行があり、廃れるものもあれば、急に人気になるものもあります。
しかし、Javaは安定的に使用される上に、市場規模も広いため、フリーランスとして独立するには、安定性が高い言語だということができそうです。
フレームワークが使えるだけではなく、サーバー周辺の知識も合わせて持っておくことで、より市場価値の高いJavaエンジニアになれるでしょう。
他の言語と比較しても、案件数が多い傾向にあるので、仕事に困ることも少ないでしょう。
Kotlin
Javaと並んでAndroidアプリケーション開発のスタンダードになりつつあります。
Javaとは文法的に異なりますが、コンパイルされたコードはJava仮想マシン上で動作させることができます。
Java言語よりも簡潔に書けることを目指しているため、Javaに比べて習得しやすいでしょう。
近年、人気の高い言語として台頭してきたのが、Kotlinです。
歴史が浅い分、今後の将来性が期待できる上に、開発経験が1年~2年でも契約に繋がりやすいのが特徴です。
他の言語と比較しても、習得難易度が低いため、既に習得した言語にプラスして新しく勉強してみるのもおすすめです。
アプリ開発やWeb API開発などを行うことが多く、Kotlin以外の知識も必要になってくるでしょう。
Swift・Objective-C
Swift・Objective-CともにApple社製のmacOS、iOS、iPadOS用アプリケーションを開発するために登場した言語です。
Objective-CはC言語をもとに開発された言語であり、さらにその上位互換としてSwiftが存在します。
WindowsやLinux上では使用できず、開発にはmacOSが必要です。
Objective-CからSwiftにアップデートされたことで覚えることが少なくなり、初心者でも学習しやすいでしょう。
Apple社製のmacOS、iOS、iPadOS用ということで、市場が狭いと思われやすい傾向がありますが、決してそうではありません。
もちろん、iPhoneとAndroidどちらもみれるエンジニアであるに越したことはありませんが、Apple社製のみの言語を取得しているだけでも十分な需要があり、独立するには十分なスキルだといえるでしょう。
アプリ開発のリリース後の対応なども一挙に引き受けると、長期案件にもなりやすい特徴があります。
C#
マイクロソフト社が開発したプログラミング言語で、C言語やC++の後継言語です。
Windows用アプリケーションはもちろん、Windows以外のOSでも動作します。
iOSやAndroidなどモバイルアプリケーション開発もできるほか、Unityといったゲームエンジンの登場によりゲーム開発にも用いられます。
習得難易度はやや高めです。
C#は大規模な案件であることが多いという特徴があり、在宅中心で働ける案件は少ない傾向にあります。
人との関わりも多いため、週5日稼働や客先常駐になることも想定できます。
もちろん、週5日の大型常駐案件を受けるとしっかりとした実績になるため、キャリア上経験することは大切ですが、リモートの案件を求めるのであれば難しいでしょう。
Unity案件が増えたことにより、エンタメ業界でも需要はありますが、官公庁のインフラ案件など、さまざまな案件に参画する可能性があります。
Python
統計・解析など数学系のライブラリが充実しており、機械学習やAIの台頭で注目を集めている言語です。
しかしそれだけでなく、デスクトップ用アプリケーション開発からWebアプリケーション開発まで実に幅広く用いられます。
構文はシンプルでライブラリも豊富に用意されており、習得しやすい言語でしょう。
Pythonは、近年需要が増えているAIだけではなく、Webアプリケーションなどでも用いられます。
このため、仮に片方での需要がなくなっても、何かしらで用いられていると考えることもでき、将来性のリスクが分散されている言語といえるでしょう。
Pythonだけで独立しているフリーランスも多いでしょう。 開発言語のなかでも単価が高く稼ぎやすい傾向にあります。
ニーズのわりにはプロフェッショナルレベルで使えるエンジニアが日本には少なく、希少性が高いエンジニアになれる可能性があるのです。
Go
Google社が開発したオープンソースのプログラミング言語です。
2009年に登場した歴史の浅い言語ですが、シンプルかつ軽量で動作が速く、さまざまなプラットフォームで動作するクロスプラットフォーム開発ができます。
現在多くの開発者から注目されている言語の一つです。
コーディング規約などが厳格に定められており、プログラマーによって記述に差が出にくいという特徴があります。
比較的習得しやすい言語でしょう。
歴史が浅いことが特徴の言語ですが、近年Go言語を採用して開発を進める企業は増えており、市場価値が高い言語と言えます。
Go言語を使用できるエンジニアを求める企業は多い一方で、使用できるエンジニアは少ないため希少性が高く単価も高くなりやすいです。
習得もしやすくアジャイルな現場においては扱いやすいため、個人によって好みが出る言語ですが、それを武器に案件を獲得していくフリーランスなども出てくるでしょう。
Ruby
日本人によって開発されたプログラミング言語です。
読みやすさを重視した構文となっており、プログラミングの「楽しさ」に焦点が当てられています。
日本語の書籍や情報も充実しており、初心者にとっても取り掛かりやすいプログラミング言語であるといえます。
日本人であれば学びやすく扱いやすいのがRubyです。
しかし、逆に言うと、日本人のエンジニアでは身に付けている人も多いため、経験年数やプロジェクトに携わった経験次第で、プロジェクトにアサインされるかどうかやフリーランスとしての案件受注が決まる場合もあるでしょう。
Rubyエンジニアとして独立するのであれば、最低でも実務経験3年程度、場合によっては5年程度あると良いでしょう。
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案件数の多いプログラミング言語
「HiPro Tech」にて保有している案件で、比較的案件数の多いプログラミング言語をピックアップしました。(2023年3月時点)
・Java
・PHP
・Ruby
・JavaScript
・C#
案件数としては、Webアプリケーション開発のサーバーサイド言語であるJavaやPHP、Ruby、クライアントサイドのJavaScriptなどが比較的多いです。
Webアプリケーション開発の需要が高いことから、Webアプリケーションに関する言語は需要が高まっています。
また、JavaはAndroidアプリケーション開発においても使用されるため、需要が高いと推測されます。
最近では、KotlinでAndroidアプリケーションを作る例も増えていますが、既存のアプリケーションのアップデートや改修においては、Javaを用いるため、結果的にJavaの案件は根強く残っています。
フリーランスのエンジニアにスポットやプロジェクト単位で依頼したいという要望も多いため、案件数が多くなっていると思われます。
C#もWebアプリケーション開発にも用いられ、Unityでのゲーム開発などもできるため需要があると考えられます。
こうした案件数の多いプログラミング言語を習得するのも、フリーランスのプログラマーになるための近道でしょう。
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プログラミング言語別の月額報酬
「HiPro Tech」にて調べたプログラミング言語別の月額報酬を紹介します。
月額報酬はおおよそ以下のとおりです。(2023年3月時点)
JavaScript | 約80.8万円 |
PHP | 約78.5万円 |
Java | 約79.4万円 |
Kotlin | 約81.5万円 |
Swift | 約85.7万円 |
Objective-C | 約83.5万円 |
C# | 約81.5万円 |
Python | 約85.7万円 |
Go | 約84.2万円 |
Ruby | 約88.3万円 |
Rubyが突出して高額になっていることが分かります。
Rubyにリプレイスを進める企業が多い一方で、Rubyのプログラマーが不足していることなどが考えられます。
一方で、一番低いPHPでも78万円とフリーランスのプログラマーになると高額の報酬を得られる可能性があることが分かります。
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フリーランスのプログラマーで失敗しないためには?
フリーランスのプログラマーとして失敗しないためには次のことを意識すると良いでしょう。
自分でスキルアップをし続ける
会社員の場合、会社の用意したセミナーや研修などでスキルアップの機会があるかもしれませんが、フリーランスは自分でスキルアップしていく必要がります。
業務も忙しいかもしれませんが、時間を見つけて勉強会に参加する、あるいは読書をするなど、スキルアップに繋がる努力を続けましょう。
営業活動をする
いくら高度なスキルを持っていたとしても、それを使う仕事がなければ意味がありません。
営業活動もフリーランスにとっては必須です。
営業活動に不安がある場合や効率的に案件を獲得したい場合などは、フリーランス専門のエージェントに案件を紹介してもらう方法などもあります。
エージェントは案件を獲得するための営業活動を代行してくれるサービスです。
そうしたサービスを有効に利用することもおすすめです。
自己管理をする
体調管理はもとより、タスク管理やスケジュール管理など、フリーランスになると自分ですべてを管理しなければなりません。
体調不良により仕事ができない時や納期を守れない場合には、顧客からの信頼を失うこともあるかもしれません。
自由な反面、気をつける必要性があるところです。
【 関連記事:ITエンジニアに必要なタスク管理ツールとは|メリット・必要性やツールの紹介 ) 】
人脈を広げる
フリーランスのプログラマーにとって人脈も重要な要素の一つです。
新しい仕事を紹介してもらえる可能性もあれば、最新技術の情報交換などの機会も生まれます。
人脈づくりにはエンジニア向けのセミナーや交流会を活用すると良いでしょう。
SNSを利用するのも効果的です。
向上心を持つ
IT業界はトレンドの移り変わりが目まぐるしい業界です。
常に高いアンテナを張り、最新技術をキャッチアップし続けなければ、いつ需要がなくなるかはわかりません。
向上心を高く持ち、自分自身をアップデートしていきましょう。
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副業からはじめてフリーランスになることは可能?
まずは、副業として案件に参画し、案件の目途がついてから、独立するというキャリアパスも可能です。
いきなりフリーランスとして独立してしまうと、
「案件がないため、今月は収入がない…」
「思ったよりも自分ですることが多くて、やっぱり会社員に戻りたいけど転職活動も大変だ…」
といった状況に陥ってしまうリスクがあります。
副業から始めて段階を踏むことで、リスクを抑えて独立することができます。
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プログラマーが在宅勤務するためには?
新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務をする人たちが増えてきました。
特に、フリーランスは在宅勤務が可能な場合が多いです。
フリーランスになるからには、在宅で仕事をしたいという希望もあるでしょう。
在宅で仕事をするためにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
実績を積む
在宅勤務でも業務に支障が出ないということを証明する必要があります。
フリーランスの場合、クライアントは即戦力としての活躍を期待しているため、会社員として働くよりも、高いスキルが求められると思っておいた方が良いでしょう。
質の高い成果物を、納期を確実に守って納品できるという実績を積むことが大切です。
そうすることで顧客からの信頼を得られ、在宅での勤務につながることもあるでしょう。
Webサービス、アプリケーション開発関係のスキルを身に付ける
Webアプリケーションやスマートフォンアプリケーションの開発などは、比較的、在宅での仕事も多いようです。
Webアプリケーションはチーム開発の手法なども確立されており、Gitなどのバージョン管理システムが使えるなら在宅でも支障なく仕事できるでしょう。
スマートフォンアプリケーションも単体での動作確認がしやすいため、やはり在宅に向いているといえます。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
まとめ
フリーランスのプログラマーが知っておくべきことを紹介してきました。
フリーランスになるにあたって、スキルアップや自己管理など気をつけるべきことはさまざまです。
中でも営業活動は、大きな壁の一つかもしれません。
営業を行ったことがないという人や営業が苦手意識を持っている人もいるでしょう。
「HiPro Tech」はIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービスです。
当サービスではフリーランスとして活躍するために大切な営業も含めて、希望に合致する案件を獲得するために、面談前後のフォロー、条件面や契約延長の交渉を代理で行うなどのサポートを行います。
また、Webアプリケーション開発の案件を豊富に扱っており、前述のように月額報酬が80万円以上の案件や、在宅勤務が可能な案件などを豊富に扱っています。
当サービスを利用することで、キャリアップや報酬アップに繋がる案件を獲得できる可能性を高めることができます。
登録は無料です。
フリーランスとして効率良く案件を獲得したい人やフリーランスのプログラマーとして活躍の幅を広げたい人は、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。
【 関連記事:フリーランスプログラマーになるには?プログラマーの種類や働き方を紹介 】
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。