Python案件を獲得するために必要なスキルは?月額単価相場や将来性も紹介
Pythonは、オランダ出身のプログラマーによって開発されたプログラミング言語です。
AIやシステムの開発などさまざまな分野で利用されているため、需要は増しています。
また、文法がシンプルで可読性が高いことから、習得しやすい言語としてプログラミング初心者からも人気があります。
Pythonは、AIやディープラーニング、機械学習等の領域で利用されることが多く、需要が高いにも関わらず、Pythonエンジニアの数は不足している状況にあります。
そのため、Pythonを扱うことができるようになれば、さまざまな案件を獲得できる可能性を高めることができるでしょう。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
Python案件の主な業務内容
ここではPython案件の主な業務内容を紹介します。
ゲームの開発
Pythonでのゲーム開発案件の多くは、ソーシャルゲームの開発です。
ソーシャルゲームの開発では大手企業がクライアントとなることもありますが、制作会社の下請けとして案件に参画することの方が多いでしょう。
ゲーム開発の案件では、データ分析やインフラ関係のスキルを求められることも多くあります。
そのため、データ分析やインフラに関するスキルがあると、より案件を獲得しやすくなるでしょう。
ゲーム開発案件の主な業務内容は以下の通りです。
- ネイティブゲームの運用作業(App Store/Google Play向けゲーム)
- 新機能追加・既存機能の改修
- 運用ツールの保守・開発
- ユーザーからの問い合わせに関する調査
Webシステム・アプリケーションの開発
Pythonは、Webシステムやアプリケーションの開発をするためのライブラリやフレームワークが多くあります。
そのため、Python案件の中でもWebシステムやアプリケーションの開発案件は、特に多い傾向があります。
Webシステム・アプリケーションの開発案件の主な業務内容は、以下の通りです。
- 事業戦略や製品企画に伴いプロダクトのソフトウェア開発:設計ドキュメントの作成、コーディング、ソースコードレビュー、テスト実施
- C#、Java、Pythonによるプログラミング:Web・Windowsアプリケーションの開発、ASP.NET・Spring Framework・Silverlight・WPFなどを使用した開発
- SQLの新規作成、修正(DBは主にPostgreSQLを使用することが多い)
データ分析
Pythonには、大規模なデータを高速で処理・分析ができるライブラリやフレームワークがあるため、Webや金融、医療、製造などの幅広い業界のプロジェクトで利用されています。
データの分析に関する案件の主な業務内容は以下の通りです。
- ユーザーの行動ログから傾向を分析し、知見の蓄積と施策立案を実施
機械学習関係
AIや機械学習の案件は、Python案件の中でも注目されている分野となっており、画像認識や音声認識、事前言語処理などの幅広い分野の案件があります。
機械学習を利用したシステムの開発を行う案件の主な業務内容は以下の通りです。
- 開発マネジメント
- クライアントとの折衝
- 生産最適化アルゴリズムの開発・実装
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
Python案件の月額単価相場:87.5万円
当社の調べによると、フリーランス向けのPython案件の月額単価相場は、87.5万円です。
Pythonの案件は、Pythonのプログラミングスキル以外にも高い業務知識やスキルを求められることが多いため、他の言語と比べても月額単価相場が高くなっています。(2021年3月時点)
Python以外のプログラム言語の月額単価相場は以下の通りです。
- PHPの月額単価相場:79.6万円
- C#の月額単価相場:77.5万円
- Javaの月額単価相場:80.4万円
Pythonの月額単価相場は、他の言語と比べても高いことがわかります。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
Python案件を獲得するために必要なスキル
ここでは、Python案件の業務を行うために必要となるスキルを紹介します。
Python案件を獲得したいという人は、以下のスキルがあることを証明できるようにすると良いでしょう。
Webシステム・アプリケーションの開発スキル
Python案件の中でも、Webシステムやアプリケーションの開発業務を担当する案件の割合は高いです。
そのため、Webシステムやアプリケーションの開発スキルがあることを証明できると、案件を獲得しやすくなるでしょう。
まずは、最低限以下の知識やスキルを身に付けておく必要があります。
- WebアプリケーションやWebシステムの仕組みに関する知識
- フロントエンドとバックエンドの開発スキル
案件を獲得するためには、実際に実務経験を積むことを最もおすすめします。
しかし、それが難しい場合、Webシステムやアプリケーションの開発に関する資格を取得しておくと良いでしょう。
関連記事:アプリケーションエンジニアの仕事内容・求められるスキル・年収は?やりがいやキャリアパスも紹介!
データの分析・解析スキル
上記で紹介した通り、Pythonには大規模なデータを高速で処理・分析ができるライブラリがあるため、データの分析・解析に関する案件も数多くあります。
データの分析・解析をするためには、まず、クライアントとコミュニケーションを取りながら、分析対象のビジネスモデルについて深く理解することが大切です。
その上で、ビッグデータの処理やデータ分析手法(データマイニング、統計処理手法)、確率・統計・微分積分・行列などの数学、データ分析ソフトウェアなどのデータの分析・解析に必要な知識やスキルを身に付ける必要があります。
関連記事:データアナリストになるためには?データアナリストに向いている人やおすすめの資格などを紹介!
Pythonのライブラリやフレームワークを扱うスキル
Pythonには多くのライブラリやフレームワークがあります。
ライブラリやフレームワークを利用することで効率よく開発を進められるため、ライブラリやフレームワークを扱うスキルがあれば、より多くの案件を獲得しやすくなるでしょう。
Pythonでよく利用される主な四つのフレームワークを紹介します。
Django
Pythonのフレームワークの中で、最も利用されているフレームワークがDjangoです。
Djangoは、フルスタックフレームワークであるため、Webアプリケーションの実装に必要とされる機能が一通り揃っています。
また、高速な分散型キャッシュシステムmemcachedが標準で備わっているため、大規模なシステムの開発にも向いています。
Bottle
Bottleは、Webアプリケーションの開発に使われているフレームワークの中でも、非常にシンプルなフレームワークです。
Webアプリケーション開発の学習や小規模なアプリケーションの開発に向いています。
Flask
Flaskは、マイクロウェブアプリケーションフレームワークといわれており、小規模なWebアプリケーションの開発に向いています。
最低限の機能のみが搭載されているため、他のフレームワークよりも動作が軽いことが特徴で、カスタマイズ性も高いため、要件に応じて必要な機能を細かくカスタマイズしていくことができます。
Tornado
Tornadoは、非同期処理や同時接続処理を得意とした、リアルタイムWebサービスのフレームワークです。
ノンブロッキングネットワークI/Oを使用することによって、数万のオープン接続に拡張できるため、ロングポーリングやWebSocket、その他のアプリケーションに適しています。
クラウド環境でのアプリケーション開発スキル
企業のクラウド移行が進んでいるため、クラウド環境でのアプリケーションやサービスの開発スキルがあると、案件を獲得しやすいでしょう。
インフラの設計・構築スキル
Webアプリケーション開発を行うPythonエンジニアは、サーバーサイドエンジニア(バックエンドエンジニア)といわれることが多いです。
サーバーの処理の設計やプログラミングを行うことになるため、インフラ設計や構築に関する知識やスキルも求められます。
もし、AWSやGCPなどのパブリッククラウドを実務で扱った経験や知識も持ち合わせているのであれば、即戦力として評価される可能性が高いでしょう。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
Pythonエンジニアにオススメする資格
資格を取得することができれば、Pythonの案件を獲得する際、企業に自分がどの程度のスキルレベルなのかを客観的にアピールすることができるため、資格を取得しておくことをおすすめします。(2021年8月時点)
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している資格試験です。
Pythonの基礎知識やPython3の基本構文、文法に関する問題が主に出題されます。
こちらの試験に合格することで、Pythonの基本的な知識を持っていること証明することができます。
Python3エンジニア認定基礎試験の概要は以下の通りです。
- 試験内容:文法基礎
- 受験料:一般 10,000円(税別)、学割 5,000円(税別)
- 問題数:40問(全て選択問題)
- 合格ライン:正答率70%
※参考:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 Python 3 エンジニア認定基礎試験ページ
Python3エンジニア認定データ分析試験
Python3エンジニア認定データ分析試験は、より実践的な知識を問われる試験です。
Python3エンジニア認定データ分析試験の概要は以下の通りです。
- 試験内容:Pythonを使ったデータ分析の基礎と分析手法
- 受験料:一般 10,000円(税別)、学割 5,000円(税別)
- 問題数:40問(全て選択問題)
- 合格ライン:正答率70%
※参考:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 Python 3 エンジニア認定データ分析試験ページ
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
まとめ
今回は、Pythonの案件の業務内容や月額単価相場、必要とされるスキルなどについて紹介してきました。
常に変化し続けているIT業界の中で、Pythonは汎用性の高さを活かして、さまざまな分野で利用されています。
今後も需要は拡大し、その需要に対して人材不足の状況が続いていくと考えられます。
そのため、市場価値の高いPythonエンジニアになることができれば、安定した収入を期待することもできるでしょう。
スキルフルなPythonエンジニアであれば、即戦性を求められるフリーランスエンジニアとして活躍することも可能です。
フリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Tech」では、Pythonエンジニア向けの案件を豊富に扱っています。
PythonでのWebアプリケーション開発だけなく、AI開発、機械学習やディープラーニングなどに携わることができる案件などを保有しています。
Pythonの求人・案件一覧
そのため、Pythonエンジニアとして、さらにスキップを図れる案件を獲得できる可能性を高めることが可能です。
フリーランスのPythonエンジニアとして活躍したい、さらに活躍の場を広げたいという人におすすめです。
利用は無料のため、ぜひ、登録してみてください。
関連記事:【フリーランスエンジニア向け】言語別プログラミング案件の単価相場!案件獲得方法なども紹介
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。