業務系アプリエンジニアのキャリアパス6選!選ぶポイントも解説!
現在、業務系アプリエンジニアとしてはたらいている人のなかには、今後どのようなキャリアパスを描いていくのかが気になる人も多いのではないでしょうか。
業務系アプリエンジニアとして経験を積んだ先に、どのようなはたらき方があるのか、またどのようにキャリアアップをしたら良いかでお悩みの人ももいるかもしれません。
そこで本記事では、業務系アプリエンジニアのキャリアパスの傾向、別業種に転職するにはどんな選択肢があるか、キャリアパスの考え方について解説します。
業務系アプリエンジニアとしてこの先のはたらき方を検討したい方は、ぜひ最後までお読みください。
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そのまま業務系アプリエンジニアとしてキャリアアップする人が多い
業務系アプリエンジニアの多くが、業種を変えずにキャリアアップをしています。
実際に、転職サービス「doda」の調査によると、転職をした業務系アプリエンジニアの47.6%が同じ業務系アプリエンジニアに転職しています。
業務系アプリでは、生産管理や勤怠管理、給与管理など、企業になくてはならない役割を担っているため、業務系アプリエンジニアの需要は高く、求人も豊富です。
また、業務系アプリを開発・導入する際には、クライアントの業務内容、バックオフィス業務のことも知っておかなければなりません。
同じ業務系アプリエンジニアの場合、このようなエンジニアの技術以外の経験値を活かしやすいという側面があります。
※参考:転職サービス「doda」 「アプリケーションエンジニアとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】」
関連記事:業務系アプリエンジニアの将来性・今後は?需要や市場価値の上げ方を解説! |
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業務系アプリエンジニアからの転職が多いエンジニア職種
業務系アプリエンジニアから他のエンジニアになる場合は、以下のような職種が多いです。
各職種の概要と、業務系アプリエンジニアから転職する利点について解説します。
社内SE
社内SEは、自社内業務で使うシステムの開発・管理、社内のパソコンに関するヘルプデスク、セキュリティ管理などを行います。
社内SEの業務のうち、基幹システム・社内業務システムの開発・管理は、業務系アプリエンジニアの経験が活かしやすいといえます。
自社の業務システムを管理する社内SEと、クライアント企業の基幹システム・業務システムを開発・導入する業務系アプリエンジニアの仕事は重なる部分が多いためです。
このため、業務系アプリエンジニアから社内SEへの転職は比較的多いです。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトの運用、設計、開発、保守を行います。
Webエンジニアは、スマホ文化の浸透により、インターネット利用がより盛んになり、需要が高まっています。
Webエンジニアは担当業務によって、以下の職種に分けられます。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの画面部分や直接操作する部分を開発します。
使う言語はCSSやHTML、JavaScriptなどです。
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの目に見える部分を作るため、開発の際にユーザー視点をふまえておくことが求められます。
クライアント企業の業務上の問題に対し、業務アプリによる解決や効率化をはかる業務アプリエンジニアは、フロントエンジニアと同様にユーザー視点が大切です。
クライアントのニーズを正確に把握し業務アプリの導入・開発をした経験はフロントエンジニアでも活かせるでしょう。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、Webサイトの見えない部分、サーバーやデータベースの構築を行います。
使う言語はLinux、PHP、Perl、Rubyなどです。
業務アプリは、勤怠管理、コスト管理、在庫管理などを担うことも多いため、業務アプリエンジニアにはデータベースの知識も必要になります。
業務アプリエンジニアとしての経験は、バックエンドエンジニアとしても活かすことができるでしょう。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、システム開発の複数の工程についてスキル・知識のあるエンジニアで、マルチエンジニアとも呼ばれています。
フルスタックエンジニアは、バックエンド開発、フロントエンド開発、インフラ構築など、システム開発全般を手がけることができます。
フルスタックエンジニアは、1人で広範囲の業務をカバーできるため転職市場でも高く評価される傾向にあります。
しかし、広い範囲のスキルと知識を得なければならないため、常に自己研鑽が必要です。
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアの仕事は、工業製品や家電などの機械がタスクを行うために、必要なシステムを組み込むことです。
業務系アプリでよく使用するC言語、Javaは、組み込みシステムでも使用されます。
使用する言語が近いことから、業務系アプリの開発経験が、組み込みエンジニアとしての業務に活かしやすいといえるでしょう。
組み込みエンジニアとして活躍するには、プログラミング言語の知識に加え、組み込みシステムに用いられるOSの知識、ハードに関する知識も習得すると良いでしょう。
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業務系アプリエンジニアからの転職でおすすめの別職種
業務系アプリエンジニアから別職種に転職する場合、どのような職種を選べば経験を活かせるのでしょうか。
業務系アプリエンジニアからの転職でおすすめの別業種を紹介します。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の経営課題をITによって解決するために、IT戦略の立案支援・IT導入の提案を行います。
ITコンサルタントへの転職は、業務系アプリエンジニアにおけるクライアントの業務上の課題解決の経験、ITの知識を活かせるキャリアパスといえます。
ITコンサルタントへのキャリアパスを考えている方は、業務系アプリエンジニアとして働く中で、要件定義や設計などの上流工程の知識を深めておくと良いでしょう。
ITコンサルタントは、経営全体に関する視座、企業の経営層と的確に意思疎通をとるコミュニケーション能力がより必要になります。
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを総合的に管理するポジションです。
プロジェクトをスケジュール通りに、品質を担保して実施できるよう、進捗管理を行います。
また、クライアントの要望の聴取、プロジェクトメンバーへの情報共有も行います。
プロジェクトマネージャーには、システム開発・運用に関する包括的な知識に加え、マネジメントスキル、コミュニケーション能力が求められます。
行うべきタスクがどのくらいの人員、どのくらいの期間が必要なのか判断するには、現場での経験が必要になります。
プロダクトマネージャー(PdM)
プロダクトマネージャーは、自社のプロダクト(製品・サービス)について方針を策定し、開発等の管理責任、決定権を持つポジションです。
プロダクトマネージャーはプロダクトに関する戦略を決め、策定した戦略から落とし込んだプロジェクトを進捗や人員を管理しながら遂行します。
業務系アプリエンジニアとしてチームを管理する経験を積む中で、どうすれば成果物がより価値を生むかを考え、クライアントへの提案力を培いましょう。
プロダクトマネージャーは、金銭的な成果もシビアに問われるため、ビジネスの知識も持つ必要があります。
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キャリアパスを考える際に重要な4つのポイント
キャリアパスを考えるときに、どのような方向性を検討すれば良いか、3つのポイントを解説します。
専門性を高めてスペシャリストになりたいかどうか
まず、業務系アプリエンジニアのキャリアパスとして、専門性を高めるスペシャリストの道があります。
資格をとったり、業務系アプリエンジニアで使用する言語を深く学んだりすることで、業務系アプリエンジニアとしてスキルアップができ、得意分野では現場で誰よりも知識がある存在として重宝されます。
エンジニアとしての仕事が好きな人、専門分野を深く学び極めたい志向がある人は、スペシャリストになるキャリアパスを検討すると良いでしょう。
業務の幅を広げてオールラウンダーになりたいかどうか
業務系アプリエンジニアのキャリアパスとして、業務の幅を広げてオールラウンダーになる方向性もあります。
業務系アプリを動かすためにはインフラやクラウドの知識や、業務系アプリの要件定義・設計などの知識・スキルが必要不可欠です。
このような上流工程のスキルを得ることで、より包括的にプロジェクトに関わることができ、人材としての価値も高まります。
エンジニアとしてスキルアップしたい人、新しいことを勉強するのが苦にならない人は、オールラウンダーとしてのキャリアパスを検討すると良いでしょう。
管理職としてキャリアアップしたいかどうか
業務系アプリエンジニアの経験を積んで、管理職としてキャリアアップする選択肢もあります。
管理職としてキャリアアップするには、まずプロジェクトの業務単位のまとめ役などで経験を積み、プロジェクト全体を管理するプロジェクトリーダーを目指すのが一般的です。
契約内容自体の交渉や取り決めを行う、より経営層に近い管理職を目指す道もあります。
人を管理し、まとめあげることで組織として成果を出すことにやりがいを感じる人は、管理職のキャリアパスが向いているでしょう。
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専門性を高めるならフリーランスとして活躍する選択肢もある
業務系アプリエンジニアとして専門性を高めるキャリアパスを進みたい場合は、フリーランスとして活躍する選択肢もあります。
フリーランスは、自分で案件を選んで受注できるため、身に付けたいスキルや経験を効率よく得られる利点があります。
スペシャリスト志向の高い方こそ、フリーランスの働き方を検討してみましょう。
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今回の記事では、業務系アプリエンジニアのキャリアパスの傾向、別業種に転職するにはどんな選択肢があるか、キャリアパスの考え方について解説しました。
業務系アプリエンジニアのキャリアパスは大きく3つに分けられ、専門性を高める、業務範囲を広げる、マネジメントのポジションにつくといった道があります。
業務系アプリエンジニアの専門性を高める志向が高い人は、フリーランスの働き方もおすすめです。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。