フロントエンドエンジニアになるには?ロードマップ・勉強方法を解説!
「フロントエンドエンジニアになるためには、どのような勉強をすれば良いのだろうか」
「未経験からフロントエンドエンジニアにはなれるのか」
フロントエンドエンジニアになるためには、何から手をつければ良いのかと悩む未経験者は多くいるでしょう。
フロントエンドエンジニアには必須スキルが多くあるため、学習時間を確保し、体系的に学習を進めていく必要があります。
この記事では、フロントエンドエンジニアになるためのロードマップや、求められる知識・スキルを具体的に紹介していきます。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
未経験からフロントエンドエンジニアになるのは無理?
未経験から新しい職業にチャレンジする時には不安がつきものですが、未経験からフロントエンドエンジニアになることは可能です。
ただし、未経験からフロントエンドエンジニアを目指すには、業務に必要な知識やスキルなどを身につけなければなりません。
ここからは、未経験者がフロントエンドエンジニアになるための目安となる勉強時間や、おすすめの学習の順序を紹介します。
これからフロントエンドエンジニアを目指そうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目安となる勉強時間
未経験者がフロントエンドエンジニアになるには、1,000時間程度の学習が必要だといわれています。
フロントエンドエンジニアには、必要となる知識・スキルが多くあり、それぞれのスキルの習得には多くの時間を要します。
例えば、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語についての知識と技術は、フロントエンドエンジニアが持っていなければならないスキルです。
これらの知識を身につけ、独学でエンジニアを目指すのであれば10,00時間ほどの勉強時間が必要でしょう。
また、言語やツールは日々アップデートされるものなので、スキルを習得してからも常に勉強が求められます。
※参考:パーソルクロステクノロジー株式会社 独学でエンジニアになる方法とは?技術の限界やロードマップ、勉強法を解説
必要なスキルセット
フロントエンドエンジニアに求められるスキルは、サイト作成の実務的なスキルから、チームで協力してプロジェクトを進めるためのスキルまでさまざまです。
ここからは、フロントエンドエンジニアに必要な8つのスキルセットについて詳しく紹介します。
【フロントエンドエンジニアに必要なスキルセット】
|
GitHubなどのソースコード管理サービス
GitHubなどのソースコード管理サービスを利用することで、複数人でのシステム開発がスムーズに行えるようになります。
通常、システム開発は複数人で進めるため、GitHubなどのソースコード管理サービスを使いこなせるのは必須のスキルといえるでしょう。
ソースコード管理サービスでは、各工程のソースコードを管理できるため、複数人での同時作業や自分以外のエンジニアへの共有が可能です。
Slackやbacklogなどコミュニケーションツール
開発に必要な知識のみならず、エンジニア同士で意思疎通を図るためのコミュニケーションツールを理解していることも重要です。
特に、Slackは日常的なコミュニケーションに、backlogはシステム開発に関するコミュニケーションに使用されるケースが多くあります。
システム開発はただ黙々と作業するだけでなく、エンジニア同士のコミュニケーションが大切です。
HTML/CSSに関する知識・スキル
技術面では、HTML/CSSに関する知識・スキルが必須です。
HTMLはサイトの基本構造となるマークアップ言語で、CSSはHTMLで記載した内容のレイアウトや装飾などを施すためのスタイルシート言語です。
サイトの静的画面の開発には必要不可欠な言語であり、フロントエンドエンジニアになるためにはHTML/CSSに関する知識・スキルが欠かせません。
JavaScriptの知識・スキル
HTML/CSSで作成した静的画面に動きをつけるためには、JavaScriptが必要です。
JavaScriptも、フロントエンドエンジニアには必須のスキルといえるでしょう。
JavaScriptの基本知識に加えて、Vue.js, Angularなどのフレームワークや、jQueryやReactをはじめとしたライブラリについての知識も深めていくと良いでしょう。
PHP or Rubyの知識・スキル
フロントエンドエンジニアが使うプログラミング言語には、PHPやRubyなども含まれます。
PHPやRubyは機能開発に関わる言語であり、サイト作成には欠かせません。
一般的に事業会社の場合、PHPとRubyのどちらか一方をメインのプログラミング言語として採用するケースが多いです。
顧客が要望するシステムを開発する受託開発企業への就職を目指す場合は、顧客が求める言語に対応できるようにどちらの言語も習得しておくと良いでしょう。
Adobeツールの知識・スキル
Adobeツールの知識やスキルを習得しておくとフロントエンドエンジニアとして評価されやすくなるかもしれません。
企業によってはフロントエンドエンジニアがデザイン作成も行う場合があるため、Photoshopやワイヤーフレーム設計に使用するXDなどのツールについてのスキルが求められます。
プログラミング言語だけでなく、デザイン分野の知識・スキルが必要な場合があるため、知識を深めておくと良いでしょう。
コミュニケーション能力
システム開発における業務は、複数人で作業を進めていくのが一般的です。
そのため、開発を円滑に進めるためには、エンジニア同士のコミュニケーションが重要です。
技術面のスキル以外に、基本的なコミュニケーション能力を磨いておくと良いでしょう。
案件によっては、エンジニアがクライアントと直接コミュニケーションを取る必要がある場合もあります。
エンジニアにもヒューマンスキルは必要なので、コミュニケーション能力を高めていけるようにしましょう。
課題解決能力
システム開発において多くのエンジニアが直面するのが、エラーが起きたときの対応や課題解決です。
エラーが出た際は自身で原因を調べ、解決していく必要があります。
フロントエンドエンジニアには、エラーに対処する技術的知識に加えて、根本的な課題解決力が求められます。
エラーが起きても自分で原因を考え、解決法を調べ実行する力が必要でしょう。
学習順序
フロントエンドエンジニアには、前述の通り必要な知識・スキルが多くあります。
初心者がプログラミング言語を習得していくためには、基礎から体系的に学ぶのがおすすめです。
ここからは、未経験からフロントエンドエンジニアになるための学習順序を紹介します。
【学習順序】
|
学習サイトで基礎知識を学ぶ
まず基礎知識を付けるために、プログラミングのオンライン学習サービスを活用して、基礎構文などを学びましょう。
はじめに学ぶ内容としては、HTMLやCSSの概念、基礎構文(if文などの条件分岐など)、その他GitHubの使い方やターミナルなどを学ぶのがおすすめです。
プログラミングで応用知識を学ぶ
基礎をおおよそ身に付けたら、実際のプログラミングで応用知識を学んでいきましょう。
応用知識を学ぶ際は、プログラミングスクールを利用すると実際にサイト開発をしながら現役のエンジニアにレビューをしてもらえることもあるため、効率よく学習できるでしょう。
また、一人で学習しているとどうしても解決できないエラーや疑問点でつまずいてしまいがちです。
しかし、スクールでレビューをしてもらえる環境であれば、エラーを一緒に解決してもらえるため、学習が滞ることなく進められるでしょう。
ポートフォリオを開発する
一通り自分で開発ができるようになったら、ポートフォリオの開発を行いましょう。
ポートフォリオとなるサイトを開発して、アウトプットすることで学習内容が身に付きやすくなります。
ポートフォリオとは、自身のスキルや実績などをまとめた成果物や資料のことで、就職や転職の際にはポートフォリオが重要となります。
自身のスキルをアピールできるよう、学んだ成果を示せるポートフォリオを開発しましょう。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
未経験からフロントエンドエンジニアになるには?年代別ロードマップ
フロントエンドエンジニアは、必要な知識・スキルを学習すれば未経験者でも目指せる職業だといわれています。
また、年代問わずスキルがあればフロントエンドエンジニアへの転職は可能でしょう。
ここからは、未経験からフロントエンドエンジニアになるための年代別ロードマップを紹介します。
20代のロードマップ
20代の場合は、実務未経験であっても前述でも紹介したプログラミング知識があれば採用される可能性があります。
また、フロントエンドエンジニアの仕事では、デザインについての知識・スキルが求められる場合があります。
元々、紙媒体等のデザイン経験があれば、そのデザイン知識もアピール材料に使えるでしょう。
フロントエンドエンジニアになるために必須の資格はないため、前述でも紹介したプログラミングの知識やデザインに関わる知識があれば、充分チャレンジが可能でしょう。
30代のロードマップ
フロントエンドエンジニアの場合、30代で未経験として転職する場合は、20代と比べると難易度が高くなる傾向にあります。
スキル面以外にも、コミュニケーション能力や日々アップデートされるWeb関連の知識・スキルを学習し続けることのできる、高い学習能力があるかどうかについても重視されます。
加えて、30代はエンジニアとしての知識・スキルのみならず、徐々にマネジメント能力も求められる年代です。
そのため、未経験30代の転職の場合は、マネジメント能力もあるとより転職しやすくなるでしょう。
40代以上のロードマップ
40代で未経験となると、企業で採用される可能性がかなり低くなってしまう傾向にあります。
しかし、フロントエンドエンジニア以外のエンジニア職種やプログラマーの実務経験があれば転職は可能でしょう。
エンジニアはスキル・実務経験が重視される職業であるため、フロントエンドエンジニアに必要なスキルや各種エンジニア職の経験があれば、フロントエンドエンジニアになれる可能性は高まります。
さらに、今まではたらいていた業界での独自の知識・スキルや、ビジネスパーソンとしてのコミュニケーション能力や交渉力、マネジメント能力などをアピールすれば、未経験40代での転職がより進めやすくなるでしょう。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
フロントエンドエンジニアが未経験の場合によくある質問
フロントエンドエンジニアの未経験者については、募集を行っている企業もありますが、基本的には必要スキルについての学習経験がある前提での募集であることがほとんどでしょう。
未経験でフロントエンドエンジニアになるためには、事前学習やポートフォリオの用意が必要なことを押さえておきましょう。
ここからは、未経験でフロントエンドエンジニアになる場合によくある質問について紹介していきます。
未経験でもアルバイトはできる?
アルバイトとしてフロントエンドエンジニアの仕事をすることは可能です。
アルバイト・パートとして募集をしている企業があり、大学生や未経験者でもアルバイトでフロントエンドエンジニアになることができるでしょう。
ただし、アルバイトといえども正社員のように週休2日制の条件であることがほとんどです。
未経験でも在宅あるいはフルリモートで働ける?
未経験であっても、フロントエンドエンジニアとして在宅やフルリモートで働くことは可能でしょう。
最近では多くの企業でIT化が進んでおり、在宅やリモートワークがしやすい環境になりつつあります。
未経験者の場合は仕事に慣れるまでの少しの期間、出勤が必要なケースが多いでしょう。
しかし、仕事内容やメンバーとのコミュニケーションに慣れれば、在宅メインで働くこともできるでしょう。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
実務経験を積んだ後はフリーランスとして活躍可能
この記事では、未経験からフロントエンドエンジニアになるためのロードマップや勉強方法、必要なスキルセットなどを解説しました。
フロントエンドエンジニアは多くの知識やスキルを身につけなければなりませんが、確実にスキルを習得すれば未経験でも、何歳からでも目指せる職業といえるでしょう。
これからフロントエンドエンジニアになりたいと考えている人は、紹介した学習順序で効率よく必須スキルを学んでいきましょう。
フロントエンドエンジニアとして活躍するなら、正社員やアルバイト以外にも、フリーランスというはたらき方もおすすめです。
案件を獲得できれば、フリーランスとして好きな場所・時間ではたらくことも可能です。
フリーランスのフロントエンドエンジニアとして案件を獲得する際には、IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」を利用してみてはいかがでしょうか。
当サービスでは、自由なはたらき方を実現できる案件を多数取り扱っています。
フロントエンドエンジニアのフリーランス求人・案件一覧
無料の新規会員登録で、自分に合ったはたらき方を探してみてください。
記事監修
フロントエンドエンジニアとして活躍中のフリーランスエンジニア。
営業職からWeb制作の世界に飛び込む。
職業訓練校やベンチャー企業でWebデザインのスキルを磨いた後、大手Web制作会社にて5年間フロントエンジニアとしての経験を積み2019年に独立。
現在はフリーランスのフロントエンドエンジニアとしてフルリモート環境で業務委託案件に従事しつつ、スキルシェアサービス「MENTA」を通じてエンジニア初学者向けに講師を担当。自身のブログ「hoshilog」では、フリーランスエージェントに関する情報発信も行っている。