2023.08.01更新

ソフトウェアエンジニアのスキルアップの方向性と実現方法

IT業界で働くエンジニアは高いニーズがありますが、市場やニーズの変化が激しいため常に時代に合わせたスキルアップが求められます。

特に副業や独立を検討している場合、本業で必要になるスキルよりも広範囲のスキルが必要となる場合があります。

ソフトウェアエンジニアが市場価値を高めていくためには、どのような方向性でスキルアップしていけば良いのかを解説します。

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ソフトウェアエンジニアの現状と将来性

まず、ソフトウェアエンジニアが置かれている現状と、将来性について考えてみましょう。

現在と未来を考えることで、将来性のあるスキルやスキルアップの方向性が見えてきます。

需要の量と質の変化

ソフトウェアエンジニアは、需要が高いと言われていますが、需要の量と質には変化が起こっていることを認識する必要があります。

テレワークの進展や、DXを進める企業が増えたことでエンジニアの需要は増えています。

しばらくは人材の流動性も高く、人手不足の現場が多い状況が続くでしょう。

特にスキルの高いエンジニアは売り手市場となっています。

現在、企業・個人を問わず、ソフトウェアからWebサービス・Webアプリの利用が増え、ハードウェア上で実行するソフトは押され気味です。

しばらくはこの傾向が続くと考えられます。

自動車などでのIoTや、クラウド、RPA、ノーコード/ローコードのアプリ開発など新しい技術分野でもソフトウェア開発のスキルは役立ちます。

従来のソフトウェア開発の形だけでなく、市場やニーズの変化に合わせたスキルを柔軟に活用できることが大切になるでしょう。

新しいビジネススタイルの理解とそれに対する対応

ビジネス上のニーズは日々変化していきます。ソフトウェア開発でも、開発と運用が連携・協力するDevOpsや、リーンスタートアップなどへの対応は重要です。

特に要件定義やプロジェクト管理などを担当する場合は、ビジネスのトレンドについても意識して情報収集し、情報を取り入れ開発を行うことが求められます。

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ソフトウェアエンジニアの仕事内容

ソフトウェアエンジニアの仕事内容は、主に次の通りです。

要件定義

機能、データ項目、画面の遷移など、開発のための要件を整理・決定します。

設計

要件定義で整理した事項を、開発に繋げられるよう仕様書や設計書に落とし込みます。

開発

仕様書に従ってプログラミングを行います。

テスト(エラー・バグのチェック)

作成したプログラムにミスや予期せぬ動きが起こらないか、要件通りの仕様になっているかなどをチェックします。

詳細については、下の記事がおすすめです。

関連記事:ソフトウェアエンジニアになるには!?必要なスキルや年収を紹介

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ソフトウェアエンジニアのスキルアップの方向性

ソフトウェアエンジニアのスキルアップの方向性はさまざまありますが、代表的な二つを紹介します。

  • SEとしてスキルアップ:設計やクライアント対応、プロジェクトマネジメントなど上流工程のスペシャリストとしての方向性
  • PG(開発者)としてスキルアップ:開発現場で活躍するプログラミングやテストのスペシャリストとしての方向性

どちらも、今後の技術的な変化やビジネスニーズへの対応が求められる点は同じですが、学習する分野や積むべき経験に違いがあります。

自分の適性や希望する働き方などを考慮し、スキルアップの方向性を定めておきましょう。

ソフトウェア

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ソフトウェアエンジニアに求められるスキル

ここでは、ソフトウェアエンジニアに求められるスキルを整理します。SEとPGのどちらで重要になるのかも併せて解説します。

プログラミング(SE、PG)

開発用のプログラミング言語はC、Java、C#などを使う現場が多いです。アルゴリズムの知識はどの言語でも役立つため、現場での経験だけでなく、書籍などで勉強しておくことがおすすめです。

PHPやRubyなどは基本的にWebで使われる言語ですが、一部でインターフェースやサーバーとの通信を必要とする場合があるため、習得しておくと対応できる案件も増えます。

また、コーディングルールや、開発環境(SDK)の知識などがあると、現場の生産性向上に貢献できるでしょう。

SEとPGどちらもプログラミング言語に対応できることが望ましいですが、SEはプログラミングに関わらず、設計ができれば良い場合もあります。

PGは対応できるプログラミング言語が限られると獲得できる案件が少なくなるため、これらの複数の言語に対応できるようにしましょう。

設計(SE)

 要件定義や仕様書・設計書の作成といった設計の知識は、ITに関する広い知識と、豊富な実務経験が求められます。

ハードウェアによって仕様が変わる場合もあるため、ソフトウェア開発でもハードウェアへの知識が欠かせません。

設計は経験が重要ですが、他の人が書いたドキュメントを読むこともスキルアップでは大切です。

自分が作成したドキュメントについてレビューを受けることも勉強になります。

多くの事例に触れ、分かりやすく、効率的な設計の仕方やドキュメントの作り方を学びましょう。

テスト・デバッグ(SE、PG)

 SE、PGともに、テストやデバッグの知識は欠かせません。

基本的な手法や評価方法を知っていることはもちろん、テスト自動化ツールについても知識があると業務効率化に効果的です。

現在はセキュリティ対応のアップデートなどで、小規模な開発や改修を短い期間で繰り返すことが増えており、テストも高速化・自動化のニーズが高まっています。

OS知識(SE、PG)

 Windows、Mac、LinuxなどのOSの知識は開発で必要になることがあります。

クライアントの環境に対応できるよう、主要OSでのソフトウェア開発を一通り経験できることが望ましいです。

OSによって使用できる言語が限られる場合もあるため、仕様設計を行うSEでは特にミスが許されません。

OSも日々アップデートされるため、情報収集や対応に努めていく必要があります。

プロジェクト管理(SE)

プロジェクト管理は、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャを目指すのであれば非常に重要なスキルです。

人員や予算、スケジュールなど管理すべき項目は多く、クライアントと良好な関係を築くためのコミュニケーションもプロジェクト管理には含まれます。

プロジェクト管理を行うさまざまなツールを活用できるスキルは、マネジメント効率を上げるためにも非常に重要です。

プロジェクト管理ツールでは、プロジェクト管理のノウハウがツールに組み込まれています。

また、資格取得をすることで体系的な知識を得ることもできるのでおすすめです。

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ソフトウェアエンジニアの資格

資格を保有していれば、客観的に自分のスキルを証明することに繋がります。

このため、資格を保有していれば分かりやすくスキルを伝えられるメリットがあります。

応用情報技術者試験(SE、PG)

「応用情報技術者試験(AP)」は、SEでもPGでも取得しておきたい国家資格です。

ソフトウェア・システム開発における知識を広く学ぶことができます。

令和3年秋の合格率は23.0%であることから難易度の高い資格と言えます。

初心者はまず下位資格の「基本情報技術者試験(FE)」から取得してみましょう。

※参考:独立行政法人情報処理推進機構 応用情報技術者試験(AP)

※ 参考:独立行政法人情報処理推進機構 基本情報技術者試験(FE)

プログラミング言語系資格(SE、PG)

プログラミング言語系の資格は民間資格で、さまざまなレベルが用意されているのが特徴です。

開発スキルを向上させたい人はチャレンジしてみると良いでしょう。

「C言語プログラミング能力認定試験」「Java™プログラミング能力認定試験」、Oracle社の「Java認定資格パス」などの資格があります。

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ソフトウェアエンジニアがスキルアップする方法

ソフトウェアエンジニアがスキルアップするには、具体的にどのような行動をしていけば良いのでしょうか。

いずれも必須ではありませんが、業務外で知見を広げ、スキルアップに役立つためおすすめです。

資格学習(SE、PG)

 資格学習は学習の中でも幅広く、体系的に知識を身に着けることができるのでおすすめです。

また、自分でレベルやペースを決めて学習できるため、学習の負担も比較的小さく済みます。

継続性やまとまった時間が必要なため、試験時期や本業とのバランスを考えて学習を進めましょう。

個人での学習が難しい場合は、資格取得を目的にしたスクールに通うのも一つの手です。

セミナーへの参加(SE、PG)

各地で開かれるソフトウェア開発系のセミナーへの参加もスキルアップに有効です。

最新の考え方やツールに触れることで知見が広がったり、刺激を受けたりできます。

企業やスクールが提供する有料のセミナーもあれば、無料で閲覧できる大学の公開授業、有志が無料で企画しているセミナーなど種類もさまざまあります。

現在はオンラインのセミナーが増えており、全国のどこからでも参加しやすくなっています。

WebサイトやSNS、ブログなどには多くの情報があるため、自分に合ったものがあれば積極的に参加してみましょう。

実務経験を積む(SE、PG )

ソフトウェアエンジニアのスキルアップで、現場での実務は非常に大切です。

実務経験は多くの案件をこなすだけでなく、種類や内容に幅があることが望ましいでしょう。

例えば、指示を受けて作業を行う立場と、数人のメンバーを指揮しながら自らも業務を担当するリーダーとでは、求められるスキルも経験できることも違ってきます。

さまざまなことに対応できるエンジニアを目指し、チャンスがあれば未経験の分野にも積極的にチャレンジしてみましょう。

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ソフトウェアエンジニアのスキルを身に付けたら

ソフトウェアエンジニアのスキルを身に付けるためには、実務経験を積むことが大切です。

エンジニアのスキルは目に見えにくいため、実績を積むことでスキルを分かりやすくアピールすることができます。

しかし、企業内では経験できる案件や、担当できるポジションに限りがある場合は少なくありません。

このため、十分なスキルを身に付け、さらなるスキルアップや経験を積むためには、フリーランスとして活動するという道もあります。

フリーランスとして活躍するなら、ぜひフリーランスITエンジニア専門エージェントHiPro Techをご活用ください。

専門のコンサルタントがスキルや希望に合った案件をマッチングするため、フリーランスに初めてチャレンジする人でも希望する案件に出会える可能性を高められます。

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登録料は無料なので、フリーランスとして活躍したい人はぜひ登録してみてください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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