2023.06.19更新

DX人材とは?不足している理由・おすすめの資格やスキルを紹介

現在、多くの企業でDXの推進が活発になっています。

これからの時代に適応するための施策としてDXが重要と考えられているためです。

そして、DXを推進するためにはIT技術に精通した人材が必要になりますが、多くの企業でDXを推進する人材が不足しているのが実情です。

そんなDX人材について、どのような職種があるのか、どのようなスキルが求められるのかを具体的に紹介しましょう。

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DX人材とは?

DX人材とは、デジタル技術を活用して課題などを解決していく人材を指すことが一般的です。

なぜDXを推進する人材が不足しているのかを詳しく解説します。

DX人材は何をするのか

DX人材とは、一般的にはDXの推進を進める際に中心となる人材を指します。

DX化を実現することで、デジタル技術を活用して課題や問題などを解決するスピードを早めたり、これまで解決できなった問題の解決ができたりします。

DX化を実現するためには、ITの基礎知識から先進技術の知識などを有している人材が必要不可欠です。

また、DX化に関わる人材は単にITの知識を持っているだけではなく、プロジェクトの管理スキルも重要であるため、プロジェクトマネージャーとしての能力も求められます。

DX人材は不足している

多くの企業でDXの推進は大きな課題とされていますが、肝心のDX化を進められる人材が不足しています。

まず、労働人口そのものが減少しており、DXに対応できる人材の絶対数が少ないことが要因の1つです。

近年は、DXの需要が伸びていますが、人材の供給が追いついていない状態になっています。

特に非IT企業においてはIT・DX人材が不足しており、育成が追いつかないケースも多いため、人材不足の問題が顕著になっています。

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DX人材の職種

DX人材にはどのような職種があるのでしょうか。ここではいくつか紹介します。

プロデューサー

プロデューサーはリーダー的な役割を果たす職種です。

DXを推進する際にプロデューサーは、常に大局的な視点からプロジェクト全体を統括していきます。

このため、プロデューサーは最新デジタル技術について理解しているだけではなく、自社のビジネスモデルやビジネスプロセス、経営環境まで幅広く理解していることが求められます。

大きな責任を負う役割のため、経営層が担当するケースが多いです。

ビジネスデザイナー

プロデューサーの描いた戦略に基づいて具体的に企画の立案を行い、DXの推進をしていくのがビジネスデザイナーです。

ビジネスデザイナーがDX推進に向けた新たなビジネスモデルやビジネスプロセスを描いていきます。

その際には、ビジネスをスケールさせるためのスキルだけではなく、ステークホルダーと利害関係の調整や折衝、プロジェクトを進めるためのファシリテーションといったスキルが重要になります。

データサイエンティスト・AIエンジニア

DX推進において、デジタル技術やデータ分析に精通するデータサイエンティスト・AIエンジニアは重要な存在です

ビッグデータの取り扱いやサービス、プロダクトへのAIの活用などで活躍します。

AIやIoT、データ分析などのスキルや知識だけではなく、ビジネスへの理解度も重要です。

アーキテクト

デジタル技術をどのように実際のビジネスに導入していくのかを検討し、検討結果を元にシステム設計をするのがアーキテクトです。

ただし、アーキテクトは設計だけを行い、実装や構築は担当しないケースが多いです。

アーキテクトはビジネスの課題を分析し要件定義をするところから始めます。

そこから設計や開発のサポートまで担当するのが役割です。

デジタル技術とビジネスへの理解度が要求されます。

UXデザイナー

UXデザイナーはDXを推進してデジタルビジネスなどを展開していく際に、実際に使われるシステムやユーザー向けインターフェースなどのユーザー体験をデザインします。

UXデザイナーは、ユーザーが心地良くサービスやプロジェクトを使用できるようにデザインを進めていくのが特徴です。

顧客満足度を高めて、継続率や利用率の向上に寄与するデザインを目指します。

エンジニア・プログラマー

DX推進のプロジェクトで実際に設計された内容を元にシステムの実装やインフラの構築をするのがエンジニア・プログラマーです。

開発するシステムによって使用する言語は異なりますが、例えばAI開発などのシーンではPythonやR言語などが仕様されることが多いです。

DX推進のプロジェクトでは、店舗や物流、製造など現場にあるデジタルシステムを扱うケースも多く、場合によってはハードウェアの知識も求められます。

※参考:情報処理推進機構 「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査」

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DX人材に必要なスキル

DX人材に求められるスキルについて紹介します。

IT分野の基礎知識

DX人材に求められるIT分野の基礎知識は主に下記のようなものが含まれます。

ネットワークの仕組み

ITインフラの基礎であるネットワークの仕組みに関する知識

ITシステムの仕組み

DX推進の基盤となるITシステムの仕組みに関する知識

Webの仕組み

DX推進でWebサイトの改善を図るケースが多いため、Webに関する知識

アプリケーションの仕組み

DX推進のためにアプリケーションの開発を行うケースが多いため、アプリケーションの仕組みや開発に関する知識

プログラミング言語の知識

DX推進でよく利用されるPythonやRなどのプログラミング言語の知識

実際に、DXを推進していくには、ネットワークやITシステム、Webサイト、アプリケーションなどの開発や改善を図るケースが多いです。

このため、これらのIT分野に関する基礎知識を身に付けていないとDX推進の業務に取り掛かることは難しいでしょう。

また、DX推進の現場でよく用いられるPythonやR言語などのプログラミング言語の知識も重要です

プロジェクトマネジメントスキル

DX人材に求められるプロジェクトマネジメントスキルの概要は以下の通りです。

プロジェクトマネジメントスキルとは

チームやプロジェクトなどをマネジメントし、成功に導く能力

プロジェクトマネジメントスキルが必要な理由

予算管理やスケジュール管理、問題分析、戦略策定などDXのプロジェクトを推進するために幅広いマネジメントスキルが要求されるため

プロジェクトマネジメントスキルの身に付け方

実際にプロジェクトマネジメントを経験する、研修を受ける、資格に挑戦する

UI・UXの知識DX推進のプロジェクトは規模の大きなものになりやすいです。

そこでDX人材にはプロジェクトマネジメントを行うことが求められるため、プロジェクトマネジメントスキルは重要な能力と言えます。

問題分析や戦略策定、予算管理、スケジュール調整などさまざまなスキルが要求されるのです

UI・UXの知識

DX人材に求められるUI・UXの知識とは以下のようなものです。

UI・UXとは

UIはユーザーとの接点となるサービスやプロダクトの外観、UXはユーザーが得られる体験

UI・UXの知識が必要な理由

DXによりユーザーの満足度を高めるためには、ユーザー目線に立つことが必要でUI・UXの知識が欠かせない

UI・UXの知識の身に付け方

身の回りにあるさまざまなサービスやデザインをUI・UXの観点から観察する

UIはユーザーとの接点となるサービスやプロダクトの外観のことであり、UXはユーザーが実際に得られる体験のことであり、WebサイトのデザインやレイアウトなどのUIはUXに影響します。

ユーザーに満足度の高い体験をしてもらうためには、UIを工夫する必要があり、そのための方法としてDXの考え方が活用されているのです。

DXのプロジェクトを担う人材にはUI・UXの知識が必要不可欠と言えるでしょう

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DX人材におすすめの資格

DX人材は必ずしも資格が必要になるわけではありません。

しかし、資格を取得することは、客観的にスキルを証明することができ、案件獲得の後押しになります。(試験情報は2022年5月時点の情報です)

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験の概要は以下の通りです。

名称

基本情報技術者試験(FE)

試験の位置づけ

IT人材に必要とされる基本的な知識や技能を身に付けたことを証明する

試験形式

多肢選択式

出題範囲

 

情報技術を活用した戦略立案

・システムの設計・開発・運用

公式サイトのURL

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe

基本情報技術者試験はITに関する基礎的な知識や技能を問われる試験です。

DX人材はデジタル技術を使って課題を解決していくため、DXとしての基礎を身に付けられるでしょう 

参考:独立行政法人 情報処理推進機構 基本情報技術者試験(FE)ページ

AWS認定

AWS認定の概要は以下の通りです。

名称

AWS認定

試験レベル

ファウンデイショナル・アソシエイト・プロフェッショナル

出題内容

AWSの技術スキルとクラウドの専門知識が問われる

受験方法

オンライン、試験センター

AWS認定試験の公式サイトのURL

https://aws.amazon.com/jp/certification/

AWS認定ページAWS認定試験はAWSクラウドに関する知識やスキル、ノウハウを認定する試験です。

試験に合格すれば、受験した試験のレベルに応じたAWSの基礎的な知識から専門性まで身に付けていることを証明できます。

DX推進において 企業がサーバーをオンプレミスからクラウドにするようになっています。

クラウドの中でもAWSは、非常にシェアが高く、AWS認定はおすすめの資格であると言えます。

参考:Amazon Web Services, Inc. AWS認定ページ

 

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験の概要は以下の通りです。

名称

データベーススペシャリスト試験(DB)

試験の位置づけ

データベースに関係する技術を活用してシステム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守を行うための知識・実践能力を証明する

試験形式

多肢選択式、記述式

出題内容

高品質なデータベースを企画、要件定義、開発、運用、保守するため知識

公式サイトのURL

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/db


データベーススペシャリスト試験(DB)ページデータベーススペシャリスト試験はデータベースを扱って情報システムの開発などを行える知識や実践能力を証明する資格です。

また、ビッグデータを活用にもつながる資格であるため、ビッグデータを取り扱うDX人材には必要な資格と言えるでしょう。

参考:独立行政法人 情報処理推進機構

Python3エンジニア認定試験

Python3エンジニア認定試験の概要は以下の通りです。

名称

Python3エンジニア認定試験

試験の位置づけ

Pythonの専門知識を評価する試験

出題内容

Pythonに関する基礎・専門知識

出題形式

選択式

公式サイトのURL

https://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam

 Python3エンジニア認定試験ページPythonは、AIや機械学習を扱う際に使用される言語であるため、DX推進では欠かすことのできない言語です。

このため、Pythonの知識を認定するPython3エンジニア認定試験は、DX人材を目指す人にとって受験する価値のある試験と言えます。

Pythonを習熟すれば、最先端AIの分野での開発にも携われる可能性があります。

参考:株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ

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DX人材不足を解消するには

企業がDXを推進する人材不足を解消するための手段には下記のようなものがあります。

  • アウトソーシングする
  • 自社でDX人材を育成する
  • ITの専門知識のある人材を積極的に採用する

アウトソーシングする

自社にDXを推進する人材が不足していてノウハウもないといったケースでは、アウトソーシングが有効な手段となります

外部の専門性の高い人材に外注することで、DXに関する知見のない企業でもDX推進のプロジェクトを開始できるのです。

自社でDX人材を育成する

中長期的な視点から計画をして自社でDXに関わる人材を育成するという手段もあります。

研修やセミナーを実施する、教育プログラムを用意するといった方法で数年先を見据えてDX人材を育てていく方法です。

ITの専門知識のある人材を積極的に活用する

専門的な知識を持った人材を積極的に活用するという方法もあります。

アウトソーシングに近い方法ではありますが、この場合フリーランスなど即戦力になる専門性の高い人材の活用などです。

必要なタイミングで、必要な人材を活用できるというメリットが大きい方法です。一方で、コストが高いと言われることもあります。

以上の方法を組み合わせてDX人材不足の解消に取り組んでいる企業は多いです。

 

メリット

デメリット

アウトソーシングする

外部の専門性の高いベンダーに外注できる

ノウハウが社内で身に付かない

自社でDX人材を育成する

社内でDXに対応できる人材が増える

時間がかかる

ITの専門知識のある人材を積極的に活用する

DXの対応が柔軟にできる

コストが高い場合がある

新型コロナウィルスの影響を受けて事業の環境が大きく変わったため、企業の課題解決をするために外部の人材を活用するケースが増えてきています。

DX

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DXの案件を探しているなら「HiPro Tech」

現在DXに関する多くの案件が存在し、DX推進のための人材が不足しているため、DX人材は需要が高いです。

DXを推進する人材を募集する案件にはさまざまな職種が含まれており、多岐にわたる仕事が存在します。

DX人材に要求されるスキルを持っているのであれば、多くの案件に応募して実際に仕事を獲得できるでしょう。フリーランスとしても活動することができます。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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