デジタル人材に必要な資格を難易度別に紹介!必要なスキルやなる方法も
近年、デジタル人材という言葉を耳にすることが増えました。
これからの時代に適合するための新しい人材として、デジタル人材の重要性が叫ばれているのです。
そもそもデジタル人材とは、具体的にどういった人材のことを指しているのか疑問を抱く人も多いでしょう。
この記事ではデジタル人材の概要と求められる資格、必要とされるスキルについて紹介します。
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デジタル人材とは?
デジタル人材を明確に定義することは難しいです。
画一的に定義することは困難であり、あくまでもビジネスにおいてデジタル化を推進できる人材という幅広い意味で考えた方が良いでしょう。
一般的な観点ではありますが、デジタル人材について解説します。
IT人材との違い
デジタル人材と同じような文脈で、IT人材という言葉が使われることがあります。
中小企業庁によると、IT人材はITの活用や情報システムの導入を企画・推進・運用できる人材のことと定義されています。
したがって、デジタル人材とIT人材は、意味としては非常に近しいと言えるでしょう。
デジタル人材は、IT人材と同様に最新のテクノロジーを用いてビジネスの現場のIT化を促進していくことができる人材と言えます。
最近では、DX化を実現するための人材として、IT人材やデジタル人材の価値が評価されているのです。
※参考:中小企業庁「2016年度版中小企業白書 第2部中小企業の稼ぐ力‐3 IT人材の活用」
デジタル人材は必要
デジタル化を推進する人材は多くの現場で必要とされています。
DXの推進によってビジネスの課題を解決するケースが増えているからです。
業務効率化やイノベーションの創出といった効果をもたらしてくれるのが、デジタル化を推進する人材とされています。
システムの老朽化が進み、DX推進が遅れている企業が少なくないため、デジタル化を推進する人材の需要が高まっているのです。
しかし、労働人口が減少し、デジタル化を推進する人材の供給が、需要に追いついていない状態になっています。
ニーズは高まっていますが、デジタルを化推進する人材が、どこの現場でも不足しているため、とても価値の高い存在とされているのです。
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デジタル人材に求められる資格
デジタル化を推進する人材には、どのような資格が求められているのか紹介していきます。(2022年12月時点情報)
ITストラテジスト試験(ST)
ITストラテジスト試験(ST)とは国家試験です。
情報処理技術者試験の一つであり、ITを活用して経営戦略を実現できる人材であることを証明できます。
四肢択一と記述式で問題が出題されるのが特徴です。
出題内容には情報セキュリティやシステム戦略、経営戦略マネジメント、プロジェクトマネジメントなど多岐にわたる分野が含まれています。
また、下位区分の試験である応用情報技術者試験(AP)などに合格している人が受験する試験であるため、相対的に試験難易度は高くなっています。
試験の概要 | 情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定、提案、推進する力を試験する |
出題内容 | 情報セキュリティやシステム戦略、経営戦略マネジメント、プロジェクトマネジメントなど |
試験難易度 | 高度IT人材として確立した専門分野をもつことが求められる |
公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html |
※参考:独立行政法人情報処理推進機構 ITストラテジスト試験(ST)ページ
AWS認定
AWS認定とはAmazon社が提供している資格です。
AWSを活用するための実践的なスキルを試験されます。
AWSを活用することでサーバー環境の構築やWebサイトの運用、データベースの活用、IoTソリューションの構築など多様な目的に利用できます。
AWS認定には全部で12種類の試験が用意されています。
「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「プロフェッショナル」「専門知識」という4つのレベルがあり、それぞれのレベルの中で、アーキテクト、運用者、開発者など異なる試験があります。
ネットワーキングやデータアナリティクス、データベース、機械学習などさまざまな専門知識を認定しています。
試験の概要 | AWSを活用するための実践的なスキルを試験する |
出題内容 | ネットワーキングやデータアナリティクス、データベース、機械学習など専門分野ごとに試験が実施される |
試験難易度 | 「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「プロフェッショナル」「専門知識」の4つのレベルに分けられている |
公式サイト | https://aws.amazon.com/jp/certification/ |
※参考:Amazon Web Services, Inc. AWS クラウドコンピューティング認定プログラムページ
Python 3 エンジニア認定試験
Python 3 エンジニア認定試験とは、Pythonの専門知識を評価するための試験です。
出題内容は40問であり、7割正解すれば合格します。
基礎とデータ分析、実践という3つの試験が用意されているのが特徴です。
試験に挑戦すれば、統計や機械学習の知識を身に付けることができるでしょう。
試験の概要 | Pythonの専門知識を評価する試験 |
出題内容 | 基礎や統計、機械学習など |
試験難易度 | 基礎とデータ分析、実践という3つの試験が用意されている |
公式サイト | https://www.pythonic-exam.com/exam/basic |
※参考:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 基礎試験ページ
ネットワークスペシャリスト試験(NW)
ネットワークスペシャリスト試験(NW)は、ネットワークの固有技術からサービス動向まで精通し、実際にネットワークシステムを構築し運用できるスキルや知識を試験します。
情報処理技術者試験のレベル区分で最高レベルの4に分類されており、難易度は高いです。
論述試験が出題されるため、本質的な理解と作文能力が求められます。
ネットワークやセキュリティ、システム開発技術など多岐に渡る分野から出題されるのが特徴です。
試験の概要 | ネットワークの固有技術からサービス動向まで精通し、実際にネットワークシステムを構築し運用できるスキルや知識を試験する |
出題内容 | ネットワークやセキュリティ、システム開発技術など |
試験難易度 | 情報処理技術者試験のレベル区分で最高レベルの4に分類されている |
公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html |
※参考:独立行政法人情報処理推進機構 ネットワークスペシャリスト試験(NW)ページ
プロジェクトマネージャ試験(PM)
プロジェクトマネージャ試験(PM)はプロジェクトマネージャとしてのスキルや知識を示すことができる資格試験です。
ITプロジェクトの品質やコスト、納期などを管理して成功に導ける人材かどうかを試験します。
情報処理技術者試験の最高難易度であるレベル4に位置づけられているため難易度は高いです。
プロジェクトマネジメントの基礎から応用まで幅広く出題されます。
試験の概要 | ITプロジェクトの品質やコスト、納期などを管理して成功に導ける人材かどうかを試験する |
出題内容 | プロジェクトマネジメントの基礎から応用まで幅広く出題される |
試験難易度 | 情報処理技術者試験の最高難易度であるレベル4に位置づけられている |
公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html |
※参考:独立行政法人情報処理推進機構 プロジェクトマネージャ試験(PM)ページ
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
デジタル人材になるには?
デジタル化を推進する人材になるためには、どうすればいいのかを説明していきます。
実務経験を積む
デジタル化を推進する人材は課題を見つけ出して、どんな技術を採用すればいいのか選び、実際に解決策を提案して実行に移すことが求められます。
このようなスキルや知識というのは、実務経験を積まなければ、なかなか身に付けられないものです。
このため、デジタル化を推進する人材を目指すのであれば、実際にITの現場で働いていた経験が重視されます。
さまざまなIT技術の使い方を学んでいき、実際にビジネスの課題を解決してきた経験を積み重ねていけば、デジタル化を推進する人材として必要なスキルや知識を自然と身に付けられるでしょう。
スキルを身に付ける
デジタル化を推進する人材として、求められるスキルは多岐に渡ります。
それらのスキルを身に付けるために自主的に勉強をすることは大切です。
例えば、デジタル化の推進に関連のある資格試験の合格を目指していけば、自然に多くの知識やスキルを身に付けられるでしょう。
自ら積極的に勉強をして、知識習得をしていく気持ちが重要です。
付焼刃のスキルでは現場に出ても役に立ちにくいため、しっかりと腰を据えて勉強を始める必要があります。
体系的な知識やスキルを少しずつ身に付けていくことができれば、現場でも使えるスキルを得られるでしょう。
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デジタル人材に必要なスキル
デジタル化を推進する人材に必要とされるスキルについて紹介しましょう。
デジタルに関する能力
デジタルに関する能力とは、デジタル技術に関する全般的な能力のことです。
デジタルのトレンドを理解して、課題を解決するために適切な技術を提案できることが、デジタル化を推進する人材に求められます。
各種ハードウェアやソフトウェアを適切に扱うことができるか、正しい知識を持っているかといった能力が重要です。
ネットワークやセキュリティなどさまざまな分野について基礎知識を学ぶことでデジタルに関する能力を高められます。
また、実際にITの現場で仕事を経験するのも効果的です。
デジタルに関する能力とは? デジタル技術に関する全般的な能力のこと デジタルに関する能力の具体例 ハードウェアやソフトウェア、ネットワーク、セキュリティなどを扱う能力 デジタルに関する能力を身に付ける方法 各分野の基礎知識を学ぶ、ITの現場での仕事を経験する
データ活用スキル
データ活用スキルとは、データの分析やそれを基にした意思決定・判断ができるスキルのことです。
ビッグデータや機械学習を活用してデータ分析できるスキルは、特に重宝されています。
また、課題を明確化して解決策を提案できるスキルも重要です。
論理的思考力やプレゼン力なども求められます。
各種分析手法・ツールの使い方を学ぶ、資格試験に挑戦するなどでデータ活用スキルを磨くことができ、上流工程での仕事の経験にも役立つでしょう。
データ活用スキルとは? データの分析やそれを基にした意思決定・判断ができるスキルのことと データ活用スキルの具体例 データ分析、課題を明確化して解決策を提案できるスキル、論理的思考力、プレゼン力 データ活用スキルを身に付ける方法 分析手法・ツールの使い方を学ぶ、資格試験に挑戦する、上流工程の仕事を経験する
プロジェクトマネジメントスキル
デジタル化を推進する人材が、DX推進に携わる場合は必然的に大きなプロジェクトを管理することになります。
このため、プロジェクト全体の予算やスケジュールなどを管理して成功に導くスキルとして、プロジェクトマネジメントスキルが重要です。
戦略策定力やコミュニケーション力、スケジュール管理能力など多様なスキルが求められます。
実際にプロジェクトを管理する経験を積むことで養われるスキルです。
プロジェクトマネジメントスキルとは? プロジェクト全体の予算やスケジュールなどを管理して成功に導くスキル プロジェクトマネジメントスキルの具体例 戦略策定力やコミュニケーション力、スケジュール管理能力など プロジェクトマネジメントスキルを身に付ける方法 戦略策定力やコミュニケーション力、スケジュール管理能力など
データサイエンススキル
デジタル化を推進する人材は、データ分析・解析を行うスキルとしてデータサイエンススキルが求められます。
特にビッグデータを扱うスキルやAIの活用、統計学的知識などが重要です。
データサイエンススキルを養うには、統計解析や機械学習などの勉強や資格試験への挑戦が効果的です。
データサイエンススキルとは? データ分析・解析を行うスキル データサイエンススキルの具体例 ビッグデータを扱うスキルやAIの活用、統計学的知識 データサイエンススキルを身に付ける方法 統計解析や機械学習などの勉強や資格試験への挑戦
プログラミングスキル
どのような分野で働くにしても、デジタル化を推進する人材にはプログラミングスキルが必要不可欠です。
プログラミング言語を活用して実際にコードを書くスキルがプログラミングスキルと言えます。
現場ではさまざまなプログラミング言語が活用されるため、C言語からPython、Javaまでさまざまな言語を扱えると重宝されるでしょう。
プログラミングスキルについては独学で実際にソフトを作ることでスキルを高めている人が多いです。
プログラミングスキルとは? プログラミング言語を活用して実際にコードを書くスキル プログラミングスキルの具体例 C言語からPython、Javaなどを扱えるスキル プログラミングスキルを身に付ける方法 独学で言語について学び実際にソフトを作る
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
デジタル人材に必要な資格を取得したら?
現在、そしてこれからも需要の高い存在であるデジタル化を推進する人材を目指すならば、スキルを身に付けることが必要でしょう。
本記事で紹介した資格に挑戦すれば、多くの知識やスキルを自分のものにすることもできます。
資格の合格や実務経験を積むことができれば、客観的に自分のスキルをアピールすることが可能です。
高い専門性や幅広い経験を積むことができれば、フリーランスとして活動することも可能です。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。