エンジニアの平均年収を年齢・言語別に紹介、年収を上げる方法も!
AIの台頭やDX推進などが加速していることを背景にエンジニアの需要は非常に高く、人材不足が顕著であるため、実力や経験が豊富なエンジニアは年収が高いことが特徴です。
そしてエンジニアの年収は、年齢・スキルなどの要素によって決まることが多いです。
今回は、正社員で働くエンジニアの年収について解説していきます。
(記載内容は、2021年3月時点の情報です。)
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エンジニアの仕事内容とエンジニアの種類
エンジニアは、プログラミングを駆使してさまざまなシステムを開発します。
プログラミングといっても使用目的によって言語が異なります。
また、インフラ系のエンジニアの場合には言語を使用せず開発を行うケースもあるため、エンジニアは仕事内容によって必要な技術が異なります。
以下に、エンジニアの職種の一部とその仕事内容をまとめました。
職種 | 内容 |
フロントエンドエンジニア(HTML/CSS/JavaScript) | 主にWebアプリケーションにおけるユーザーが画面越しに触れる部分の設計や構築を行う |
バックエンドエンジニア/サーバサイドエンジニア(Java/PHP/Ruby) | 各種サーバーやインフラ部分などを担当。基本的には、ユーザーの目に触れない、インフラに近い部分を担当し、サーバーサイドの処理などを行う |
スマホアプリ/ネイティブアプリエンジニア(Kotlin/Swift) | スマートフォンで使用されるアプリケーションの開発を行う |
サーバーエンジニア | コンピュータシステムを運用するサーバーの機器の構築、運用、保守を行う |
セキュリティエンジニア | セキュリティシステムの構築を行う |
ネットワークエンジニア(Cisco/Juniper) | 企業内のコンピュータを電子機器同士繋ぎ、最適なネットワーク環境を構築し運用する |
クラウドエンジニア(AWS/Azure/GCP) | クラウドインフラの設計/構築/運用を行う |
データベースエンジニア(SQL/Oracle) | データベース製品の設計/管理/運用/提案を行う |
AI・機械学習エンジニア/データサイエンティスト(Python) | さまざまなデータをモデルに学習させ、それを基に企業の売り上げ予測などを立てる |
プログラミング言語を扱う人が“エンジニア”と分類されることが多いですが、一口にエンジニアと言っても、Webからサーバー、AIなどさまざまなものを扱います。
そのため、エンジニアの仕事は多岐に渡り、何を扱うかによってどのエンジニアに分類されるか決まります。
企業によって区分は異なるため、フロントエンドエンジニアではあるものの、バックエンド業務を行っている場合もあります。
複数の言語を扱えるほどエンジニアとして市場価値が高まるため、年収が上がりやすくなります。
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各エンジニアの平均年収について
いくつか、正社員として働くエンジニアの平均年収を見ていきましょう。
フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア(サーバサイドエンジニア)の平均年収
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニア(サーバサイドエンジニア)が含まれるWebサービスを主に開発するエンジニアの年収を見ていきましょう。
全体の平均年収は419万円です。
年齢が上がるに連れて、年収も高くなっていますが、これは技術力やスキルが広がるためと考えられます。
例えば、20代のうちは、運用や開発工程がメインだったところから、経験を積んでいくとシステム企画や要件定義、設計を任されるなど、担当する業務の難易度が上がっていきます。
そのため、対応できる業務の幅が広がり、それに伴い年収も上がっていきます。
また、使用できる言語が増えていくことや、クラウド環境下でのシステム開発を行うことができるなど、モダンな環境で開発ができるスキルを積んでいくと年収が上がりやすくなります。
年齢 | 年収 |
20代 | 366万円 |
30代 | 486万円 |
40代 | 599万円 |
50代~ | 562万円 |
※参考:転職サービス「doda」調べ(調査期間:2019年9月~2020年8月末)
スマホアプリ/ネイティブアプリエンジニアの平均年収
次にスマホアプリ/ネイティブアプリエンジニアの年収を見ていきましょう。
スマートフォン媒体の台頭により、スマホアプリ/ネイティブアプリエンジニアの需要も非常に高まっています。
全体の平均年収は、443万円と、フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニア(サーバサイドエンジニア)より高めです。
40代など管理職比率が高い年代になると、700万円台が平均となります。
転職サービス「doda」に掲載されている求人の中には、年収1000万円以上が可能な案件もあり、非常に高水準な年収が見込めます。
年齢 | 年収 |
20代 | 383万円 |
30代 | 509万円 |
40代 | 725万円 |
50代~ | 688万円 |
※参考:転職サービス「doda」調べ(調査期間:2019年9月~2020年8月末)
サーバーエンジニアの平均年収
サーバーエンジニアの平均年収は463万円です。
一口にサーバーと言っても、Webサーバー、ファイルサーバー、メールサーバーなどさまざまあります。
これらの構築が主な仕事であり、運用や保守なども行うことがあります。
適切な通信速度かどうか、施設に問題はないか、要領に不足はないか、確認し構築を進めます。
構築後の運用を担当するケースも多く、必要となる知識が幅広い仕事です。
そのため、年収が高い傾向にあります。
年齢 | 年収 |
20代 | 384万円 |
30代 | 530万円 |
40代 | 637万円 |
50代~ | 685万円 |
※参考:転職サービス「doda」調べ(調査期間:2019年9月~2020年8月末)
ネットワークエンジニアの平均年収
ネットワークエンジニアの平均年収は、455万円です。
ネットワークエンジニアは、文字通りネットワークを扱うエンジニアですが、業務は設計・構築から保守・監視まで多岐に渡ります。
設計・構築・運用・保守(監視)と工程ごとに人員が別れている場合もありますが、全工程を対応できるエンジニアは希少価値が上がり、年収も上がりやすくなります。
年齢 | 年収 |
20代 | 376万円 |
30代 | 529万円 |
40代 | 615万円 |
50代~ | 738万円 |
※参考:転職サービス「doda」調べ(調査期間:2019年9月~2020年8月末)
AI・機械学習エンジニア/データサイエンティストの平均年収
データサイエンティストの平均年収は516万円です。
データサイエンティストとは、さまざまなデータを活用し、事業戦略立案やサービス拡大に向けて意思決定が必要なシーンで、データから見る合理的な判断を行うことができる人材です。
データというファクトを元にビジネスにおける意思決定もできるため、非常に需要が高い存在です。
似た職種で、AI・機械学習エンジニアがあります。
年齢 | 年収 |
20代 | 434万円 |
30代 | 594万円 |
40代 | 743万円 |
50代~ | 731万円 |
※参考:転職サービス「doda」調べ(調査期間:2019年9月~2020年8月末)
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エンジニアの年収が高い傾向にある理由
先ほどのデータを見てもわかる通り、エンジニアの年収は比較的高い傾向にあります。
その理由を解説します。
専門職・技術職である
エンジニアには専門的な知識が必要であり、知識を習得する難易度が高いこともあります。
さらに、企業は実務経験を重視する傾向にあるため、実務経験を伴った専門知識が必要です。
したがって、膨大にあるIT知識を実際に使えなければ活躍する事は難しいと言えます。
専門性の高さが、日本国内でエンジニアの市場価値を高めている大きな要因といえるでしょう。
また、エンジニアは実務経験が重視される傾向にあります。
そのため、実務に伴った豊富なスキルや経験、技術力を有していると年収も高くなりやすいです。
IT化拡大を背景としたエンジニア需要の高騰
AIの台頭やDX推進、業務効率化を目的としたIT化などを多くの企業が進めており、IT業界は著しい成長を見せています。
そのため、IT化を支えるエンジニアの需要は非常に高く、人材不足が顕著です。
今後もさまざまな分野でIT化はさらに進んでいくと考えられ、それに比例しエンジニアの需要も増々拡大していきそうです。
そのため、需要の大きさを背景に、エンジニアは市場価値が高いポジションをキープしていくとも考えられます。
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エンジニアが年収を上げる方法
専門性を高めることやスキルや経験の幅広げる
技術力が非常に重要なエンジニアにとっては、専門性を高めることやスキル、経験、対応できる技術を広げることは年収を上げるためには必須と言えます。
例えば、使用できる言語の種類を増やす、モダンな環境での開発に対応できるようになる、クラウド関連の技術を習得する、AIや機械学習に関する知識を習得するなどです。
資格を取得する
正社員として働くエンジニアであれば、資格取得に応じて担当業務の難易度が上がり、給与がアップする場合があります。
また、フリーランスなど働いている場合には、資格が知識、スキルの証明となり、より高難易度の案件に参画に繋がることがあります。
このように、資格を取得すると、難易度が高い仕事を任され、その結果給与アップに繋がることがあります。
マネジメントなどの役職に就く
ディレクターやプロジェクトマネージャー、テックリードといった役職に就くことも、年収を上げる一つの方法です。
マネジメント業務を担当すると、その分責任の範囲が広くなるため、結果的に年収もアップしやすくなります。
マネジメントに就くには、エンジニアとしての実務経験だけでなく、エンジニア以外のステークホルダーとの高度なコミュニケーションが求められることがあります。
そのため、それらのスキルを身に付ける必要はあります。
給与の高い雇用主や企業へ転職する
給与の高い企業に転職するという方法もあります。
中途採用では実務経験や実績が重視されます。
そのため、実務経験や実績を元に転職活動を行うと、現在より年収が高い企業からオファーがくることがあります。
フリーランスエンジニアとして独立する
フリーランスあるいは起業といった方法でも収入を上げることは可能です。
正社員の場合、年収1,000万円を超えることは簡単ではありません。
一方で、フリーランスではあれば、スキルや経験などにもよりますが、年間で1,000万円以上の収入を得ることも可能です。
報酬が高い分、企業から求められる成果や任される業務の責任が大きいという側面もありますが、自身の力で収入を上げたい場合にはフィットしていると言えるでしょう。
また、フリーランスでは複数の案件に並行して参画することもできるため、会社員と比較すると、自分の力量で多くの収入を得やすい傾向にあります。
高単価かつ継続案件となると、フリーランスの不安になりやすい安定面をしっかり補うことができます。
自社サービスを開発し起業する
起業する際は、自社サービスを開発し事業化することで、利益を生み出しやすくなります。
多くユーザーに使われるサービスを開発することができれば、収入が飛躍的に伸びる可能性があります。
しかし、事業アイデアが必要になることや、サービスや事業を起動に乗せることが難しいという側面もあるため、リスクが大きい手法でもあります。
そのため、収入を増やすことを主目的にするのではなく、新しいサービスを作り世の中にリリースするという目的でこの方法を取る人が多い傾向です。
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まとめ
今回はエンジニアの年収について、紹介してきました。
ぜひ今回の内容を参考にして、自分の実現したいキャリアと希望給与が叶う方法を考えてみてください。
エンジニアとして年収を上げるためには、給与水準の高い企業へ転職する、フリーランスになって高単価の長期案件に参画する、起業して自社サービスを作るなどが挙げられます。
フリーランスになる場合は、就職や転職後に実務経験を積み、その経験を活かして独立、収入アップを目指すことが多いです。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。