インフラエンジニアが取得すべき資格9選!国家資格とベンダー資格それぞれ紹介
インフラエンジニアを目指すにあたって、必要な資格はあるのでしょうか。
また、取得するとしたらどのような資格が良いのでしょうか。
IT系の資格は種類が多く、どの資格を取得すればいいのか迷ってしまう人も多くいるでしょう。
ここでは、インフラエンジニアにおすすめの資格を9つ紹介します。
資格を取得することで、キャリアアップやキャリアチェンジに繋がり、年収がアップするかもしれません。
(記載内容は2021年3月時点の情報です。)
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インフラエンジニアは資格がいらない?
資格がなくてもインフラエンジニアになることは可能
インフラエンジニアを名乗るのに資格は必要ありません。
実務経験を十分に積んでいるのであれば、資格がなくてもインフラエンジニアとして働くことは可能です。
このため、資格を取得せず仕事をしているインフラエンジニアは多くいます。
一方で、未経験、あるいは経験の浅いうちからインフラエンジニアとして活躍したい場合には、資格は有力な武器になります。
資格はスキルの証明になる
実務経験を積んでいないとしても資格を保有していれば、実務経験と同等のスキルを持っていることの証明になり得ます。
また、資格を取得することで、インフラ技術に関して豊富なスキルや知識を保有していることの証明もできます。
試験に合格することは、資格を有するのに必要十分な資質を兼ね備えていると第三者に判定されるためです。
例えば、サーバ構築の経験が無くとも、Linux技術者認定資格を保有していればLinux運用の業務を任されることがあるでしょう。
資格取得と実務経験は同等とみなされる場合もあります。
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インフラエンジニアにおすすめの資格
インフラエンジニアにおすすめの資格を国家資格、ベンダー資格をそれぞれ紹介します。
インフラエンジニアは、サーバエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニアなどの分類があり、それぞれに特化した資格があります。
国家資格
国家資格としては、経済産業省の所管する独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」が主催する情報処理技術者試験があります。
その中でもインフラエンジニアにおすすめの資格を5つ紹介します。
ITパスポート
IT業界への入口となる資格です。
エンジニアに限らずIT業務に携わる人全般を対象にしており、受験者数も年々増加傾向にあります。
特にIT業界未経験者の場合は、まずはこの資格から取得してステップアップしていくのがおすすめです。
合格率も50%前後で推移しており、比較的取得しやすい資格で、未経験者にもおすすめです。
基本情報技術者
この資格も未経験者にはおすすめの資格ですが、ITパスポートよりも難易度が上がり、高度な問題が出題されます。
合格率も25%程度とITパスポートに比べてかなり低くなります。
しかし、それだけスキルや知識に対する信頼性は増します。
IT業界の中では認知度が高く、エンジニアを目指すなら取得しておきたい資格の一つです。
応用情報技術者
基本情報技術者の上位資格です。
ITパスポート、基本情報技術者は午前、午後ともに四肢択一式ですが、応用情報技術者からは午後試験が記述式となり難易度が非常に上がります。
ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者ではテクノロジー関連はもちろん、テクノロジー分野以外からも幅広く出題されます。
例えば、経営全般やプロジェクトマネジメント、法務についての問題なども出題されます。
ネットワークスペシャリスト
情報処理技術者試験の中でも高度試験という分類に属する試験であり、応用情報技術者よりも難易度がさらに上がります。
高度試験は午前試験も二部構成になり、午前試験の一つでは共通知識が、午前試験のもう一つでは専門知識が問われます。
ネットワークスペシャリストでは、その名のとおりネットワークに関する問題に重点が置かれます。
午後試験では、ネットワークシステムの企画・要件定義・設計・構築から運用・保守までに関する問題に対して、記述式で答える必要があります。
また、ネットワーク関連法規や国際標準に関する技術的な要素以外についても出題されます。
※参考:独立行政法人情報処理機構 ネットワークスペシャリスト試験ページ
データベーススペシャリスト
ネットワークスペシャリストと同様、高度試験に分類されます。
合格率も15%程度と低く高難易度です。
データベースシステムの企画・要件定義・開発から運用・保守まで幅広く出題されます。
運用・保守ではセキュリティやパフォーマンスについても意識して勉強する必要があります。
またSQLや正規化、排他制御などをはじめとする技術的な要素、新技術の動向などについても出題されます。
データベースエンジニアを目指す人向けの試験です。
※参考:独立行政法人情報処理機構 データベーススペシャリスト試験ページ
ベンダー資格
ベンダー資格とは、IT製品をリリースしているメーカーや団体が主催している資格試験です。
各製品に特化した問題が出題されます。
ここでは4つのベンダー資格を紹介します。
Linux技術者認定 LinuC
LinuCは、NPO法人LPI-Japanが運営する資格試験で、サーバOSであるLinuxについてのスキルや知識を証明するための資格です。
レベル1からレベル3までの3段階に分けられており、レベル3ではさらに、環境、セキュリティ、クラウドの3つの分野に分かれた試験が用意されています。
上位レベルの試験を受験するためには、下位レベルの資格取得が必要です。
LinuCを取得することでサーバ技術者として一定水準のスキルがあるとみなされるでしょう。
※参考:NPO法人LPI-Japan Linux技術者認定ページ
Cisco技術者認定 CCNA
大手ネットワーク機器メーカーのCisco社が運営する資格試験です。
ネットワーク関連やIPサービス、セキュリティの基礎などの知識が求められます。
試験合格のための公式のカリキュラム(e-ラーニングや講義、実機演習など)も用意されています。
資格の認知度も高く、ネットワーク技術者に人気の資格です。
※参考:シスコシステムズ合同会社 CCNA 認定とトレーニングプログラムページ
AWS認定
AWSとはAmazon Web Servicesの略で、Amazon社によって提供されているクラウドサービスの総称です。
AWS認定資格は、基礎、アソシエイト、プロフェッショナルの3段階のレベルに分けられた試験と、ネットワーキング、セキュリティ、機械学習、Alexaスキルビルダー、データアナリティクス、データベースの6つの専門知識に分けられた試験とで構成されます。
最も取得が容易な「クラウドプラクティショナー」でも6ヶ月間の基礎的なAWSクラウドと業界知識が必要とされており、難易度は高いといえるでしょう。
クラウドエンジニアを目指すのであれば、ぜひ取得しておきたい資格です。
※参考:Amazon Web Service,Inc. AWS認定ページ
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
データベース管理システムのOracle Databaseを提供するOracle社が運営する資格試験です。
データベース技術者にとって必要なスキルを証明します。
現在のところデータベース全般の知識に関する3段階(Gold、Silver、Bronze)のDatabase Administration資格と、SQLの知識に関するOracle Master Silver SQLが提供されています。
データアナリストやデータベース管理者としてOracleを扱うには必要な資格といえるでしょう。
※参考:日本オラクル株式会社 ORACLE MASTERページ
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まとめ
インフラエンジニアを名乗るために、資格は必要ありませんが、未経験や経験の浅いうちから活躍したい、自身のスキルや知識を客観的に証明したいとお考えであれば、資格取得をおすすめします。
特に、経験が浅い場合は、資格を取得することで、スキルや知識を保持していることを証明できます。
資格の種類には国家資格やベンダー資格などがあり、サーバ、ネットワーク、データベースそれぞれに特化した資格もあります。
そのため、目指すべきエンジニア像を持って、それに合わせた資格を取得するのがいいでしょう。
資格を取得して、スキルや知識を証明できれば、フリーランスのエンジニアとしての活躍も可能です。
資格は、スキルをアピールする材料や実務経験に等しい戦力になれることを後押しすることができるためです。
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資格の有無はスキルアップにおいて重要な要素の1つですが、必須なものではありません。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。