フリーランスの仕事場は?オフィスなどのメリットや必要な条件などを解説
フリーランスになって仕事をしようとすると、どこを仕事場とするべきか場所について考えることになります。
職種や業務内容によっては、自宅でも仕事ができるケースがあります。
この場合、事務所を借りた時に発生する賃料が不要になりますが、プライベートとの区別がつきにくいというデメリットもあります。
本記事では、フリーランスの仕事場について解説します。
フリーランスにとって最適な仕事場とはどんな場所なのか、仕事場に必要な条件や用意すべき物などについても確認してみましょう。
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フリーランスの仕事場
案件によっては仕事をする場所を選びやすいというのがフリーランスのメリットですが、どのような場所で仕事をすることが多いのでしょうか。
フリーランスの主な仕事場について確認してみましょう。
自宅
フリーランスの方の多くが自宅を仕事場としているようです。
自宅ならオフィスに出向くことが不要のため交通費や事務所の賃料も発生せず、場合によっては家賃や光熱費の一部を経費に計上できるというメリットがあります。
ただし、自宅を仕事場にする場合は、プライベートとの区別がつきにくくなる可能性があります。
賃貸の場合、居住目的以外の使用を契約で認めてないところもあり、不動産会社などとトラブルになる可能性や、自宅兼仕事場はクライアントからの信用を得にくいというデメリットがあります。
公共施設
図書館などの公共施設を仕事場にすることも可能でしょう。
公共施設は利用料がかからず、多くのの場所で電源を確保することができ、静かな環境が多いので仕事に集中できます。
しかし、利用時間に決まりがあるので長時間の利用は難しく、人を呼んでの打ち合わせや電話も使用できません。
また、公共施設は不特定多数の人が利用するため、情報漏えいのリスクや業務を行う際の情報の取り扱い方には十分注意する必要があります。
パソコンの持ち込みが禁止されている施設もあるので、パソコンを使用しない仕事や気分転換にたまに利用するなどがよいでしょう。
毎日利用するのは難しいかもしれません。
シェアオフィス
シェアオフィスは複数の利用者と共有する形式のオフィスです。
利用するオフィスによっては、プリンターなどの機器や会議室を使用できるので、打ち合わせなども可能で事業所として住所を取得することもできます。
他のフリーランスと交流できるので、人脈を広げることができるかもしれません。
契約形態によっては利用頻度に関係なく一定の利用料が発生するほか、情報漏洩のリスク、移動時間と交通費もかかるため、コストとリスクを考慮する必要があります。
レンタルオフィス
レンタルオフィスもシェアオフィスと同様OA機器など必要なものが揃っており、仕事用のスペースが確保されているので、契約してすぐに仕事に取り掛かることができます。
また、レンタルオフィスも、場所によっては事業用の住所として登録が可能です。
立地と設備が良いと事務所を借りるよりも賃料が高くつくこともあります。
交通費も発生するので事務所を借りた場合のコストを計算して、見合うものなのか検討することが必要です。
事務所
事務所を借りることで、自分が仕事をしやすい環境を整えることができます。
事務所を構えることでクライアントの信頼を得やすくなり、情報漏洩のリスクも低下します。
事務所を構える一番のデメリットはコストです。
賃料以外にOA機器などの設備を全て用意する必要があり、敷金などの保証金も発生します。
事務所を借りるのは賃料や設備などのコストを問題なく支払える収入を確保できて、事業の拡大が視野に入るようになってからなどが良いでしょう。
まとめると以下のようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
自宅 | ・交通費、事務所の賃料がかからない ・自宅の家賃や光熱費の一部を経費に計上できる |
・プライベートとの区別がつきにくい |
公共施設 | ・利用料がかからない ・電源を確保できる ・静かな環境がある |
・利用時間に決まりがある ・打ち合わせや電話ができない ・情報漏洩のリスクがある |
シェアオフィス | ・プリンターなどの機器や会議室を使用できる ・事業所として住所を取得することができる ・他のフリーランスとの交流ができる |
・利用頻度に関係なく一定の利用料が発生する可能性がある ・情報漏洩のリスクがある ・移動時間と交通費がかかる |
レンタルオフィス | ・OA機器や仕事用のスペースが確保されている ・事業用の住所として登録ができる |
・賃料が高くつくことがある ・交通費や事務所の賃料がかかる |
事務所 | ・仕事をしやすい環境を整えることができる ・クライアントの信頼を得やすくなる ・情報漏洩のリスクが低くなる |
・全てを自分で用意する必要があり、コストがかかる ・保証金が発生する。 |
自分に最適な選択をする必要があるでしょう。
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フリーランスの仕事場に必要な条件について
どこを仕事場にするかだけでなく、その場所が仕事場に必要な条件を満たしているかも重要です。
仕事場に必要な条件について確認し、自分が仕事に集中できる環境を整えましょう。
雑音の少なさ
車の走行音や工事の音など、雑音と言われる音は集中力を途切れさせる要因になります。
多少の雑音があった方が集中できるという人もいますが、静かな環境でなければ仕事に集中できない人もいます。
自分がどちらのタイプで、どのような音ならば集中力を維持して仕事ができる許容範囲内なのか、音を意識して仕事場を選びましょう。
作業スペースの確保
デスクとイス、パソコンがあれば仕事ができると考えている人もいるのではないでしょうか。
しかしデスクが小さく、イスの座り心地が悪い場合は疲れやすくなり、作業効率が低下します。
資料を広げることができるスペースや、複数のモニターを置くことができるなど、自分にとって快適だと思える作業スペースを確保できることが重要です。
自宅や事務所ならカスタマイズが可能ですが、シェア・レンタルオフィスの利用を検討している場合は、どの程度の作業スペースを確保できるのか事前に確認をしておきましょう。
自宅との距離
自宅を仕事場にしている場合は問題ありませんが、自宅以外で仕事をしている場合は自宅からの距離も考慮しましょう。
仕事場の立地や設備が理想的な環境でも、出向くのに時間がかかる・満員電車や渋滞に巻き込まれて移動で疲れてしまうと仕事で良いパフォーマンスを発揮できません。
最初のうちは良くても少しずつ疲れは溜まっていくかもしれません。
不必要な疲労を蓄積させないためにも、自宅と仕事場の距離も考慮することをおすすめします。
セキュリティ
仕事をする以上、セキュリティを疎かにすることはできません。
シェアオフィスなどでは、パソコン画面を盗み見られる可能性があります。
さらに、インターネットのセキュリティ対策が甘かったせいで、守秘義務がある案件が外部に流出してしまう可能性もあります。
そうなると、クライアントに甚大な被害を与え、損害賠償請求をされることに発展することもあるので、セキュリティや情報の取り扱いには十分気をつけましょう。
情報漏洩を起こしてしまうと、今後フリーランスとして働く上で致命傷になりかねないです。
インターネット環境・物理的な環境の両方のセキュリティに配慮する必要があります。
価格
理想的な環境の仕事場にすることができても、賃料や設備などの価格が高くなってしまい、収支の割合で支出が多くなるのは好ましい状況とはいえません。
現在の収入や今後の収入について計算し、レンタルオフィスや事務所などの賃料、設備などの固定費の支出が収入を圧迫しすぎるようなことがないか、収支のバランスについても考慮して仕事場を選びましょう。
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フリーランスの仕事場で必要になる物
業種や職種で仕事場に必要な物は変わりますが、用意しておくと良いものを紹介します。
オフィス家具
机やイスなどのオフィス家具は仕事場に欠かせないものです。
仕事内容がデスクワークではなくても、事務作業や来客時にも必要になります。
オフィス家電
コーヒーメーカーや、空気清浄機などもあると良いかもしれません。
仕事に直接使用するものではありませんが、飲み物がすぐに飲める環境や、仕事場が健康的な空間の方が仕事に集中しやすくなるでしょう。
来客時の接客対応にも使用できるため、ある程度のオフィス家電も用意することをおすすめします。
インターネット環境
回線速度や安定性が悪く仕事に支障が出ないよう、仕事場のインターネット回線の契約内容を必ず確認しましょう。
情報流出や不正利用によって、損害が出ないようにセキュリティ対策にも注意が必要です。
スマートフォン・固定電話・ファックス
インターネット環境と同様にスマートフォンや固定電話、ファックスも重要です。
スマートフォンがあれば連絡手段は確保できますが、固定電話やファックスでのやり取りが必要なクライアントもいるので、必要に応じてそれぞれ用意しておきましょう。
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フリーランスが仕事場を構える必要性
フリーランスは自宅でも仕事ができますが、自宅とは別に仕事場を構える必要性やメリットがあります。
仕事に集中するためのスペースができる
自宅を仕事場にすれば、オフィスに出向く必要がなくなり時間を効率的に使うことができるというメリットがありますが、生活感のある自宅で仕事に集中するのは人によっては難しいことがあります。
自宅とは別に仕事場を構えることで、仕事に集中しやすい環境が作りやすくなるだけでなく、独立した仕事場を構えることができる収入や仕事がある証明になることがあります。
それによりクライアントからの信用を得やすいというメリットもあります。
プライベートと分けられる
自宅は生活するためのスペースなので、自宅を仕事場にすると仕事以外の時間も仕事のことを考えてしまうなど、プライベートとの線引きが難しくなります。
メリハリが無くなり、ダラダラと仕事をしてしまい生産性の低下にもつながります。
仕事場を別に構えることで仕事とプライベートの線引きが明確になり、生産性の向上も期待することができます。
法人登記できる
自宅でも法人登記は可能ですが住所を公開することになるので、事務所を借りるかレンタルオフィスを契約して、その住所で法人登記をすることもあります。
一部のレンタルオフィスは法人登記ができないことがありますので、法人登記をする際は事前確認を怠らないようにしましょう。
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フリーランスとして最適な仕事場を選ぼう
自宅とは別に仕事場を構えると賃料が発生しますが、社会的信用度が高まる・生産性の向上などのメリットがあります。
事業の拡大も視野に入れているのであれば、レンタルオフィスなどではなく事務所を借りるなど最適な仕事場を選びましょう。
レンタルオフィスや事務所を借りるには安定した収入が必要です。
そのためには継続的に案件を獲得することが重要です。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。