【エンジニアの単価相場!】言語・職種単価相場や単価を上げる方法とは?
フリーランスとして働く際、働き方はもちろん「収入がどれだけ得られるのか気になる」という人は多いでしょう。
結論からいうと、エンジニアの単価は他の職業と比較しても高く、会社員として働くよりも収入アップが見込める可能性があります。
この記事では、実際にエンジニアの単価の相場について、プログラミング言語別・職種別に解説をしていきます。
また、単価を上げる方法についても紹介しているため、これからフリーランスのエンジニアを目指す人はもちろん、すでにフリーランスとして働いている人も収入アップの参考にしてみてください。
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言語別エンジニアの月単価相場
ここでは言語別でエンジニアの平均月額報酬(自社調べ※2021年12月現在)を紹介します。
扱う言語の難易度や需要によっても単価の相場は異なります。
- C#:77.5万円
- Go:90万円
- Java:80.5万円
- JavaScript:86.7万円
- Kotlin:89.7万円
- Objective-C:75万円
- PHP:79.7万円
- Python:87.5万円
- C#:77.5万円
- Ruby:94.4万円
- Swift:81.7万円
- TypeScript:91.9万円
C#:77.5万円
デスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、スマホアプリケーションなど、アプリケーション開発をはじめ、VR・MRやゲームなどの開発にも使用されているC#の平均月額報酬は、77.5万円です。
C#は、マルチプラットフォーム.NET Frameworkをはじめ、.NET Core、Monoなどのプラットフォームを用意することで、使用する端末に依存せずにさまざまな環境で開発が可能なため、幅広い分野で使用されています。
需要が高い言語であるといえるでしょう。
Go:90万円
プログラミング言語の中でも、比較的単価が高いといわれているGoの平均月額報酬は89.9万円です。
Goは、Googleが開発したプログラミング言語であり、シンプルでスケーラビリティが高くWebサーバーの構築やアプリケーションの開発をすることができます。
実用的な言語であることから大手企業でも多く採用されており、世界的に需要が高いサービスでも使用されているため、将来性も高いといえるでしょう。
Java:80.5万円
エンジニアではない人でも、その名を知っている有名なプログラミング言語であるJavaの平均月額報酬は80.5万円です。
Javaは、WebアプリケーションやAndroidアプリケーション、IoTや業務系システムの開発など、さまざまな分野で使用されている言語で汎用性や需要が非常に高いという特徴があります。
前述したC#の文法に近いため、併せて習得をしておくと参画できるプロジェクトの選択肢も広がり、安定した収入を得ることができるでしょう。
JavaScript:86.7万円
Webページに動きを与える、また、Webページ上にアプリケーションを作成することができるJavaScriptの平均月額報酬は86.7万円です。
企業のホームページはもちろん、商品やサービスにもWebページが存在する現代において、Web制作は必須といっても過言ではないため、需要や将来性が高い言語であるといえます。
副業でもWebページの改修案件は豊富なため、実務経験がない人はフリーランスになる前に副業から実績を作ることもおすすめです。
Kotlin:89.7万円
スマートフォンのアプリケーション開発で、バックエンド言語として使用されるKotlinの平均月額報酬は89.7万円です。
Androidのアプリケーション開発で使用されることが多く、今後も進化していくスマートフォンを支えるといった背景からも、その将来性の高さがうかがえます。
JVMというJavaコードを安全かつ簡潔にプログラミングするための仮想マシンの開発言語であるため、Kotlinを習得する際にはJavaも併せて身に付けるようにすると良いでしょう。
Objective-C:75万円
iOSアプリケーションの開発で使用されているObjective-Cの平均月額報酬は75万円です。
AppleがObjective-CからSwiftへ置き換えていることから、他言語と比べて相場は低めですが、案件の募集要項に「SwiftもしくはObjective-Cでの開発経験」という形で求められることもあるため、後述するSwiftへシフトを検討している人は、実務経験を積んでおくとスムーズにキャリアアップできる可能性が高まります。
PHP:79.7万円
Webサイトやコンテンツ管理システムの作成に使用されるPHPの平均月額報酬は79.7万円です。
PHPではオンラインショップ機能を搭載したWebページを作成することができるため、昨今の外出自粛により実店舗からオンラインショップの開設を進める企業も多く、需要が高い言語です。
身に付けておくと、フリーランスの活動に役立つ自身のホームページ制作やWebライターや広告収入などの副業にも役立てることが可能でしょう。
Python:87.5万円
アプリケーションや人工知能、ブロックチェーンなど、さまざまな開発の場で使用されているPythonの平均月額報酬は87.5万円です。
特に人工知能(AI)は、自動車の自動運転や検索エンジンなど多くのシーンで使用されており、将来性が非常に高い言語でもあります。
また、WebアプリケーションもPythonで作られているものが多いため、Webアプリケーションエンジニアを目指したい人にもおすすめです。
Ruby:94.4万円
WebアプリケーションやSNS、スマートフォンアプリケーションなどの開発に使用されているRubyの平均月額報酬は94.4万円です。
ライブラリも豊富であることから汎用性が非常に高く、Rubyを習得すると幅広い分野での開発ができるようになります。
人工知能(AI)の作成には先に紹介したPythonが使用されていますが、RubyとPythonをブリッジするPyCallを利用することで、Rubyでも人工知能の開発をすることが可能になります。
Swift:81.7万円
先ほど紹介したObjective-Cに代わり、iOSアプリケーションの開発に使用されているSwiftの平均月額報酬は81.7万円です。
Androidアプリケーションの開発には使用することができませんが、2021年1月時点の日本国内のスマートフォン端末の利用率はAndroidが約43%、iOS端末が約57%となっております。
このことから分かるように、Swiftは約6割の利用者に向けてアプリケーション開発を行うことができるため、需要が高い言語であるといえるでしょう。
※参考:bit Wave(5月21日「iPhoneシェア率が異常!世界と逆をいく日本のスマホ市場【2021年5月】」
TypeScript:91.9万円
Microsoftが開発・提供しているプログラミング言語であるTypeScriptの平均月額報酬は91.9万円です。
Web制作に必須であるJavaScriptですが、TypeScriptはJavaScriptよりも効率的に開発することができ、コンパイルすることでJavaScriptを生成することができることから「次世代JavaScript」とも呼ばれています。
世界的企業でも使用されていることから、今後の発展や将来性の高さを見込むことができます。
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職種別エンジニアの月単価相場
ここまで扱う言語ごとの相場について紹介をしてきましたが、職種によっても単価相場が異なります。
ここではエンジニアが就く職種における月単価相場について紹介をしていきます。
プロジェクトマネージャー
PMとも呼ばれるプロジェクトマネージャーは、その名の通りプロジェクトの企画や予算割り、スケジュール管理や人材配置を行う職種です。
その責任の高さや求められる能力の高さから、上級業務になると月単価相場も100万円を超え、年収1000万円を目指すこともできます。
プロジェクトマネージャーの実務経験は、エンジニアだけではなく他の業種においても重宝されるため、スキルの習得や実務経験を積んでおくと役立ちます。
- 初級業務(プロジェクトマネジメントアドミニストレーション):70万円
- 中級業務(リソースマネジメント):86万円
- 上級業務(プロジェクトマネジメント):132万円
ITアーキテクト
聞きなれない人もいるかもしれませんが、ITアーキテクトという職種は、企業経営における最適なシステムの企画や立案するための職種です。
企画や立案をするため、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力はもちろん、システムの仕様や要件定義についての検討、運用や保守要件まで提示することが仕事内容であるため、高い能力が求められます。
その分単価相場も高く、初級業務で71万円、上級業務で100万円以上が月単価相場となっています。
- 初級業務(アプリケーション運用保守):71万円
- 中級業務(テスト設計):92万円
- 上級業務(インフラ設計):106万円
システム運用
システム運用は、文字通りシステムを運用することを仕事内容とする職種です。
運用方法が決まっている場合には、そのルールに沿って作業をするだけのため、比較的ロースキルでも参画することができますが、運用方法や保守要件を作成するような上級業務の場合には、システムに対する理解やスキルが求められるため、単価相場も高くなります。
- 初級業務(システムオペレーション):48万円
- 上級業務(運⽤マネジメント):93万円
ソフトウェア開発
ソフトウェア開発は、要件定義に沿ってプログラミングをする業務と、開発したシステムが正しく動作するか確認をするテスティング業務があります。
プログラミングを業務内容とする場合、使用する言語や習得度によって単価が変動しますが、テスティング業務の場合には、テスト要件に沿って確認していくため、ロースキルでもプロジェクトに参加することが可能です。
そのため、比較的単価の安いテスティング業務ですが、テスト仕様書や手順の作成、スケジュール管理を行うなどの業務が発生することもあり、これらを担当する場合には単価アップも期待できます。
- 初級業務(テスティング):47万円
- 上級業務(プログラミング):73万円
※参考:ニアショア機構「エンジニア単価情報2021年版レポート」
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フリーランスエンジニアの単価は何に左右される?
言語や職種によって単価の相場金額があることは説明した通りですが、その他にも単価が決まる要素があります。
これらを理解しておくと、自分が引き受ける際の適正単価がわかったり、さらには、金額に納得感を持って業務を進めやすくなったりするでしょう。
会社の規模や業種
会社の規模や業種によって金額は異なります。
例えば、大企業はネームバリューがある分、応募してくる人材が数多くいます。
このため、どの人材と契約するか企業側が十分に選ぶことができ、多少単価が低くても応募数がある程度保証できる点から、金額が低くなってしまうケースがあります。
他にも、外資系企業は高単価である傾向があります。成果に合わせて報酬を支払うという考えが強い場合などは、高い成果を上げられれば高い報酬を得られる可能性があります。
一方で、成果が出せなかった場合には、報酬が下がってしまうというケースも考えられます。
もちろんこれは一般的な内容に過ぎず、個々のケースによって異なります。このため、例外もあり、一概には言えません。
プロジェクト開始からの経年
長くプロジェクトに携わっていると、単価アップになる場合があります。
例えば、システムの運用保守を3年以上やっている場合などです。
企業が新しい人材と契約すると、その人材へ説明等の工数が発生します。
しかし、長く携わっている場合、説明やコミュニケーションの工数が省けるという事情もあり、結果的にエンジニアに金額面で還元してくれるケースがあるのです。
担当できる範囲
エンジニアのスキルが高いと、スキルに合わせて単価は上がります。
例えば複数の言語を扱うことができる場合には、担当できる範囲が広く、単価が上がりやすいです。
また、フロントエンドだけではなくバックエンドもできる場合なども該当します。
フロントエンドの人材とバックエンドの人材それぞれと契約しないといけない企業の工数が省け、金額も抑えられるため、それに従って、エンジニアへの報酬が増えやすくなります。
このため、複数のスキルが求められる案件は、単価の高い傾向があるのです。
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フリーランスのエンジニアが単価を上げる方法
ここまで紹介している金額はあくまで相場であり、必ずしも高単価で案件に参画できるとは限りません。
そこで、こちらではフリーランスエンジニアが単価を上げるための方法を3つ紹介していきます。
需要の高いプログラミング言語を習得する
先に紹介したように、扱うプログラミング言語の需要の高さとエンジニアの単価は比例している傾向にあります。
そのため、Objective-Cのように、別の言語に置き換わってしまっているものは、単価が低く、今後も下降していく可能性があります。
しかし、例えば、今後「AI」や「ビッグデータ」で活用できるPythonは、将来性がある言語であり、高単価になりやすいです。
他にも、Web系のアプリケーションの利用頻度が増えている今、JavaScriptやRuby、Goなども期待できます。
今後を見通しながら言語を習得していくことがポイントといえるでしょう。
と言っても、将来を見通すことは非常に難しいことです。
例えば、「ビッグデータ」は期待できる市場です。
そこで用いられるであろうSQLは非常に学習価値の高いものではあります。
一方で、クラウドサービスやツールの利用により、プログラミングできることの価値は薄くなってしまうという捉え方もできます。
このため、常に情報をキャッチアップしながら自分で考えることが重要です。
資格を取得する
エンジニアはその専門性の高さから、実務経験や実績が評価されます。
そのため、資格を取得しておくと、知識やスキルを可視化することができるため、案件参画時にアピールすることができます。
知識やスキルの裏付けにもなるため、後述する単価交渉の場でも役立てることが可能です。
また、クラウドソーシングやエージェントを通してスキルシートを企業に送るケースにおいても、資格があると単価アップの交渉材料になる場合があります。
単価の高い案件にはじめからアサインしてもらうための後押しとして使用できる可能性があります。
対応できる業務の幅を広げる
プログラミングなどの下流工程のみならず、要件定義などの上流工程やインフラ、クラウドなども対応できるようになると単価も上がりやすくなります。
専門性の高い領域が広くて経験も豊富であればあるほど、様々な業務を任せることができると考えられ、必要とされる可能性も高まります。
上述したように、プロジェクトマネージャーなど、マネジメント層や管理層にいる人材は、実際に単価も高い傾向です。
現場のことも理解しながら、経営層の考えも反映できるような人材は非常に重宝されるのです。
単価交渉をする
フリーランスの場合、会社員と異なり、案件を獲得しなければ収入を得ることができません。
そのため、案件を獲得しようと躍起になると、クライアントから提示された単価をそのままで受けてしまいがちです。
しかしそれでは、相場価格と乖離した低単価になってしまったりする可能性があります。
なかなか人が集まらない案件であることや、自分の業務の幅を広げることを交渉材料にするなどして、それぞれの状況に応じて交渉を行いましょう。
そうすることで、提示単価よりも高い単価で案件に参加することもできます。
しかし、むやみに単価アップを交渉するのは良くないでしょう。
相場からかけか離れた金額を提示してしまうと、クライントからは状況を「理解していない無理を言う人」と思われてしまう可能性があります。
クライアントと良好な関係を築くためにも、「適正価格で交渉する」ことには気を付けましょう。
エージェントを利用する
案件獲得のための営業活動や単価アップの契約条件の交渉などに自信がない人は、エージェントを利用することをおすすめします。
エージェント利用と聞くと有料であるとイメージされがちですが、基本的にエージェントの利用者は無料でサービスを受けられるものが多いです。
エージェントよってはクライアントとの間に介在して、単価アップの交渉をしてくれます。
自分で上手く交渉できない人も単価を上げられることが期待できます。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
まとめ
他のフリーランスよりも比較的高い単価で働くことができるエンジニアですが、この記事でも紹介してきたように、エンジニアの単価の相場は、扱うプログラミング言語の需要の高さや職種によって異なります。
「需要の高い言語を勉強したいけど営業活動もしなければならない」「勉強する時間が確保できない」という悩みを抱えている人も多くいるでしょう。
そのような悩みを抱えている人におすすめなのが、エージェントを利用することです。
エージェントを利用すると、手間や時間のかかる営業活動が短縮でき、単価交渉も代理で行ってくれます。
そして、「どのエージェントを利用したら良いのか分からない」という人におすすめするのが、フリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Tech」です。
当サービスでは、高単価な案件を豊富に扱っています。
無料で利用することができるため、案件探しに悩んでいる人や高単価で働きたい人は、積極的に利用してみてください。
HiPro Tech 会員のみ公開案件も多数。
記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。