2023.08.01更新

エンジニアが市場価値を高める方法と取得すべき資格、キャリアパスも紹介

近年のIT人材不足を受けて、エンジニアは売り手市場が続いています。

そのため、エンジニアの転職市場は常に活発です。

そこで、本当に市場価値の高いエンジニアになるためにはどのような行動をし、どんなスキルを身に付け、どういった資格を持っていると良いのでしょうか。

市場価値の高い人材になるために、エンジニアは何ができるか、市場価値の高いエンジニアの特徴などを紹介します。

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エンジニアの転職市場の現状

まず、市場価値について説明する前に、転職市場を理解しておきましょう。

市場価値とは、市場においてどのようなポジションにいるのかを示すものであるため、市場を理解しないことには、正しい市場価値を認識することが難しいでしょう。

このため、エンジニアがいる市場を理解しておくことが重要になるといえるでしょう。

未経験からの転職は可能だが難易度は高い

未経験からプログラミングスクールなどに通い、そこで知識を身に付け、転職活動を経てエンジニアに転職する人が増加しています。

フリーランスという自由度が高い働き方や、フルリモートなどでも働くことができる可能性が高いということで、キャリアチェンジする職種として、エンジニアは非常に人気が高いです。

しかし、エンジニア経験者と比較すると、転職成功事例は多くないのが現状です。

未経験の場合、実務経験が伴わないので即戦力になることが難しいです。

そのリスクに投資する企業が現段階では多くないため、第二新卒や20代であれば転職しやすいケースもありますが、全体としての転職成功事例が多くないという結果になっています。

複数のスキルを持っておくと有利

エンジニアの転職市場で有利になるためには、複数のスキルを持っておくことが重要です。

企業は、一つのスキルだけに長けているエンジニアよりも、複数のスキルをある程度身に付けているエンジニアを求めていることが多いためです。

もちろん一つのスキルに長けているエンジニアに絞って募集をかける企業もあります。

しかし、多くの場合は複数のスキルを持ち、なおかつ専門分野があるエンジニアを市場価値が高いと判断する傾向があります。

例えば、一つのスキルに突出しているというだけでなく、〇〇と●●ができるなど複数のスキルを保有するエンジニアは、より希少性があり価値が高いと判断されやすくなるかもしれません。

転職をして収入を増やしたいのであれば、今のスキルに磨きをかけ、別のスキルも身に付けることも良いでしょう。

企業は外部人材の活用を視野に入れている

日本は長くメンバーシップ型の雇用が多く、終身雇用としての労働が一般的でした。

しかし、働き方の多様化などを背景に、ジョブ型雇用が受け入れられるようになってきました。

そこで、企業としては雇用で人材を抱えず、特定のスキルを持つエンジニアが欲しい際は、フリーランスなど外部の人材に頼るように、世の中は変化してきています。

フリーランスを求めるということは、つまり、スキルが重視されることが増えたということです。

これまではメンバーシップ型として、職務内容が限定されることはありませんでしたが、そうではなく、ジョブ型としてスキルを見ることが増えたのです。

自分の価値を高めるためには、スキル面を鍛えることが必要だといえるでしょう。

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エンジニアの主な転職理由

転職サービス「doda」によると、ITエンジニアの転職理由の上位3位は、以下のようになっています。

順位 転職理由
1位 ほかにやりたい仕事がある
2位 専門知識・技術を習得したい
3位 給与に不満がある

※参考:転職サービス「doda」「ITエンジニアのための転職・キャリアコラム」

ネガティブな理由での転職が少ない

他の職種と比較して、ITエンジニアにおいては、比較的ポジティブな理由で転職する人が多いのが特徴です。

自分のキャリアを好転させるための転職であると想定できる理由が多いという特徴がみられます。

高みを目指す人が多い

「市場価値を上げたい」「専門知識・技術を習得したい」といった、キャリアアップを目標に転職を目指す人も多いという特徴があります。

エンジニアの場合、専門性やスペシャリストとしてのキャリアを望んでいる人が多いということも言えるでしょう。

さまざまな転職理由で退職する人がいるからこそ自分に合った転職活動が必須

ネガティブな理由で転職する人もいれば、ポジティブな理由で転職する人もいます。

人によって転職理由はさまざまです。

そのため、自分の転職理由に合った転職活動のコツを抑えておくことが非常に重要です。

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市場価値の高いエンジニアになるためのキャリアパス

ここからは、エンジニアのキャリアパスの一例を紹介していきます。

先述の通り、最近では企業がフリーランスを活用し始めているため、フリーランスとして独立する人も増えてきています。

市場価値の高いエンジニアになるためには、市場を理解した行動が必要になるでしょう。

その点も踏まえて解説していきます。

【会社員】現職で実績を積み、市場価値を高める

自身の市場価値を高めるために大切なことは、経験や実績、スキルの幅を豊富にすることです。

そのためには、経験がない状態で転職しようとせずに、現職で自分の実績を積むことが効果的でしょう。

一つの会社に長くいることで、大きなプロジェクトへの参加や昇進の機会など豊富な経験が得られる可能性が高くなるかもしれません。

【会社員】業務外の時間も有効に活用し、資格を取得する

業務中でなくても、自身のキャリアを高める手段はあります。

たとえば、資格を取得することで、今までよりも知識が増えてエンジニアとしての需要が高まる可能性があります。

その際、複数の資格を受験することでプログラミングを体系的に理解することができ、より広い場面に対応することにも繋がるでしょう。

資格を持っているだけで、会社からの評価に繋がる場合もあるので、業務に支障の出ない範囲で資格を勉強し、取得すると良いでしょう。

【会社員】マネジメントを経験する

プロジェクトマネージャーなどのマネジメントを経験できるポジションになれば、市場価値は上がりやすくなるでしょう。

マネジメントスキルは、チームリーダーやメンターなどの経験を通して、少しずつ身に付けることもできるでしょう。

このため、チームで仕事をしたり、教える側の役割にまわることを積極的に行い、スキルを磨き、経験を積んでいくことが重要だといえるでしょう。

【会社員・フリーランス】キャリアシフトする

ときには、キャリアシフトも必要になってくるでしょう。

同じ業務だけ取り組み続けていては、成長の機会を逃してしまい、市場価値も上がらない可能性があります。市場の情報をキャッチアップし、適切な仕事を選択しましょう。

例えば、下記の職種は、需要が高まっているため、必然的に市場価値が高まっているといえるでしょう。

【ハイスキルと判断されやすいエンジニア】
・データサイエンティスト
・AIエンジニア
・IoTエンジニア
・フルスタックエンジニア
【一時的に需要が高まっているエンジニア】
・クラウドエンジニア

 

データサイエンティストやAIエンジニア、IoTエンジニアなどは、企業からの需要が高まっているスキルを持っているため、市場価値の高いエンジニアだといえるでしょう。

さらに、これらのエンジニアは、DXを推進できるエンジニアと判断されることが多いため、DXが注目されている今、非常に価値が高いといえるのです。

また、企業のDXが進む中で、クラウドサービスの利用が急増しています。

それに従い、クラウドエンジニアも需要が増しています。

IT業界は変化の速い業界です。

例えば、2020年新型コロナウイルス蔓延により、多くの企業がリモートワークを導入しました。

このため、一時的に、ネットワークエンジニアが引く手あまたになりました。

今も、ネットワークエンジニアは市場価値の高い存在ではあるものの、市場の変化によって急に必要とされる場合もあるのです。

【会社員・フリーランス】独立を目指す

転職は収入を上げるための効果的な手段の一つではありますが、さらに報酬を上げたいのであれば、独立を目指すという道もあります。

実際に、ある程度自分で案件を対応できるになってくると、独立をしたいと思う人も多いでしょう。

独立のメリットとしては、関わる案件を自分で管理しやすくなるので、報酬が高く自身のスキルに見合った案件を選べる可能性を高められるということがあります。

独立には、フリーランスと起業などの代表的な選択肢がありますが、まずはフリーランスから始めるのが効率的でしょう。

起業をするためには、資本金を用意する必要性が出てくるなど、初期コストもかかります。

フリーランスでは、そのような法人設立に比べると必要な初期費用が抑えられるケースも多いため、比較的独立しやすい形態といえるでしょう。

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エンジニアが転職・独立するときに失敗しないためのポイント

せっかく市場価値を高めても、転職や独立する際に失敗しないように知っておきたいことがあります。

自分をアピールできる実績やポートフォリオを用意しておく

エンジニア経験者であれば、転職に必要になる情報は、これまでに得てきたスキルや経験などです。

前職で積み上げた実績や経験をまとめたポートフォリオを用意することで、転職後には実力に合った仕事を任せられることがあります。

転職後にできることを相手に理解してもらうためにしっかりとアピールすることが大切です。

裁量権の大きなプロジェクトに挑戦できる環境に飛び込む

エンジニアとしてより高いスキルを身に付けるには、より裁量権のある企業に就職する、あるいは、個人のスキルを活かせるプロジェクトに携わることが重要です。

これまでより難しいプロジェクトをこなすことによって、新しいスキルも身につきます。

また仕事の幅も広がり、市場価値の高い存在になれるでしょう。

インターネットを活用して最新の情報を得る

IT業界というのは日々目まぐるしい技術の変化を遂げている業界です。

そこでは常に情報収集を欠かさないことが大切です。

エンジニア向けのサイトやブログ、新聞などで情報を常にアップデートすると良いでしょう。

インターネットを使用してエンジニア同士の情報交換ができる場所もあります。

その結果、得られた知識が転職時に役立つことが期待できます。

案件獲得の目途を立てておく

フリーランスとして独立する場合は、営業を自分で行う必要があります。

会社員のときと違い、開発業務のみをしていればよいわけではなく、営業や経理業務なども自分で行わなければなりません。

開発業務以外の業務をしたくないのであれば、アウトソースの活用がおすすめです。

フリーランスエンジニア専門のエージェントなどもあるため、案件獲得のために活用し、より収入UPに繋げていきましょう。

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エンジニアのスキルは定量化できない?

まとめ

エンジニアのスキルは定量化しづらいものです。

定量化できるためのサービスがつくられていたり、経済産業省が策定したIT人材に対する「ITスキル標準(ITSS)」で明確化されていたり、ある程度はスキルマップとして公開されているものの、明確に各人のスキルを定量化することはしづらいでしょう。

このため、経験年数などで判断してしまうのが実情となっています。

しかし、その中でも、自分のキャリアを考え、どのように市場価値を高めていくかは非常に重要です。

そのためにできることは、

・複数のスキルを持っておく
・市場を理解し、高みを目指すためのスキルを身に付けておく
・企業は外部人材を活用したい傾向にあるため、フリーランスとしてのキャリアパスも視野に入れる
・マネジメントスキルを身に付けたり、時流に合ったスキルを身に付けたり、自学や資格取得に勤しむ

などが大切だといえるでしょう。

今回の記事では、エンジニアが市場価値を高める方法や、エンジニアの転職や独立において重要な点や、キャリアパスを描く中で考えるべき点を紹介しました。

キャリアパスにはさまざまな選択肢がありますが、自身の希望に合うキャリアはどのような道なのかを見極めることが重要です。

もし、独立を視野に入れているのであれば、当社が提供しているIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」の活用をおすすめします。

当サービスを利用すれば、自身のスキルや経験に合った案件を獲得できる可能性を高めることができます。

クライアントの事業のコアに携わることができる案件や最新の技術環境で働くことができるプロジェクトの案件など、キャリアップに繋がるような案件を多数保有しています。

エンジニアとしての市場価値を高めたいとお考えであれば、まずは登録をして案件をチェックしてみてください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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