Pythonエンジニアは転職しやすい?仕事内容や将来性、独立の魅力など
Pythonエンジニアは、近年人気が伸びている職種の一つです。
言語仕様が簡単なため、初心者にも学びやすい言語である一方で、幅広い対応ができることが特徴です。
Webサイトの構築からアプリ開発まで対応可能で、また近年話題沸騰中のAIや機会学習にも、Pythonが活用されています。
今回は、Python を学び市場価値の高いエンジニアを目指したい人や、すでにPythonエンジニアとして活躍しており転職や独立を考えている人向けに、Python エンジニアの仕事内容や年収、求人状況などを紹介します。(記載内容は、2021年3月時点の情報です。)
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Python言語の将来性
Pythonは、非常に将来性が高い言語として有名です。
理由は以下の特徴によるものが大きいでしょう。
- 言語仕様が簡単であるため、初心者にも学びやすい。
- 幅広い対応ができる。Webサイトの構築からアプリ開発まで対応可能である。
- 今後注目度が高まるAIや機会学習にも活用可能である。
従業員にPythonを学ばせるために研修を行っている企業があり、そのことからも多くの企業が注目するほど将来性が高いと言えるでしょう。
Pythonの基礎は、数ヶ月で学ぶことも可能です。
が転職をする第二新卒なども、その将来性の高さから「未経験からでも目指したい!」と、憧れることもあるのがPythonエンジニアです。
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Pythonエンジニアの仕事内容
Pythonは多岐に渡る用途に活用できるプログラミング言語であり、さまざまな仕事があります。
また、他の言語との連携なども求められるため、Pythonのみ学習をすれば完結するわけでもありません。
このため、ひとくちにPythonエンジニアと言っても、仕事内容は一種類ではありません。
Pythonエンジニアの具体的な仕事内容を紹介します。
バックエンド(サーバーサイド)の処理
Pythonは、Java、Ruby、PHPなどの言語と同様に、バックエンド(サーバーサイド)で作動するプログラミング言語です。
Pythonは他のプログラミング言語と比べて可読性が高く、処理が早いという特徴があるため、スピード感を活かしたバックエンド(サーバーサイド)エンジニアとして活躍することができます。
実際に非常なWebサービスで作動するサーバーに関しても、処理速度の速さからPythonが活用されています。
データ分析
Pythonを使って機械学習やAIに用いられる科学計算用ライブラリを活用し、さまざまなデータ分析を行うのも、Pythonエンジニアの業務です。
取得したデータなどを分析したり、データ同士の関係性を把握したり、データの傾向を確認できたりするでしょう。
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Pythonエンジニアに求められるスキル
Pythonエンジニアには、以下のようなスキルが求められます。
Pythonプログラミングスキル
Pythonエンジニアとして働く以上、Pythonプログラミングは必須のスキルです。
PythonはPython独特の処理の記述が求められるため、Pythonならではのプログラミング方法習得する必要があります。
バックエンド(サーバーサイド)エンジニアのスキル
Pythonエンジニアはデータエンジニアのイメージが強いかもしれませんが、サーバー処理などを担当することもあります。
そのため、バックエンド(サーバーサイド)に関しては、基礎的なスキルは押さえておく必要があります。
数学の知識
Pythonはデータ分析などにも頻繁に使用される言語です。
そのため、データ分析の基礎となる統計学の知識は身につけておく必要があります。
経験の浅いエンジニアであれば、高校数学の数Ⅲ相当の知識を習得しておくのが良いでしょう。
また、機械学習などさらに高度な業務を手がける場合には、自然言語処理などに関する学術的知識も求められます。
SQLスキル
Pythonを使ってデータ分析を行う際には、データベースを操作する必要があります。
このため、データベースを操作する言語であるSQLを理解しておくことは必須です。
関連記事:【Python】代表的な2種類の資格と取得するメリット、難易度や勉強方法を解説
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【新卒】Pythonでの就職事情について
PythonはAIや機械学習などの台頭に後押しされ、直近人気が出ているプログラミング言語です。
そのため、大手IT企業などを中心に、Pythonを使用できる人材を優遇する動きが出てきています。
特に、Pythonを扱える上に数学的な知識も豊富なAIエンジニアは、新卒市場でも極めて市場価値が高く、他のエンジニア職種と比べて初任給が高い企業も存在します。
ただ、新卒市場においては、ポテンシャル採用も多いです。
Pythonのレベルはそこまでは問われないでしょう。
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【中途】Pythonエンジニアの転職事情について
転職市場でも、Pythonエンジニアの市場価値は高いです。
具体的に見ていきましょう。
求人数
Pythonは近年人気が出てきた言語であるため、日本ではまだ主流とはいえません。
そのため、これまで多く利用されていたJavaやC言語と比べて求人数は少ない傾向にあります。
一方で、AIや機械学習の広まりにより、Pythonを使用できる人を求める企業は増加しており、求人数も増加傾向にあります。
転職したい場合に求められるスキル
以下の経験があれば、即戦力として活躍する見込みが立てやすく、採用に繋がりやすいでしょう。
- Pythonでプログラミングした経験
- Pythonライブラリへの理解や利用した経験
- Linux環境で開発を行った経験・知識
- データ系の仕事をした経験・知識
Pythonの経験が問われるのはもちろんですが、例えば、データ分析の仕事に就く際には、合わせてSQLなどの知識も求められます。
その時に、SQLの知識も持っていると、即戦力になりやすいのです。
エンジニアとしての経験が浅い場合には、自己学習を進めることや業務で積極的にキャッチアップしていくなど、未経験分野であっても意欲的に取り組んでいくということを伝えることが大切です。
転職したい場合に求められる資格
例えば、転職に有利な資格として、Python3エンジニア認定基礎試験やPython3エンジニア認定データ分析試験などがあります。
Pythonとして活躍したいのであれば、これらの資格を取っておくと良いでしょう。
未経験でもPythonエンジニアになれるのか?
未経験歓迎というPythonエンジニアの募集が出ていることはあるものの、実際の採用難易度はどの程度なのでしょうか。
例えば、以下の言語を習得しているエンジニアであれば、採用される可能性はあります。
- PHP
- Ruby
- SQL
PHP、Rubyは、Pythonと同じスクリプト言語です。
このため、こういったプロジェクトでの開発に携わった経験があれば、ある程度の素養があるとみなすことができます。
Pythonで全くプログラミングができない場合でも、これらに関して、ある程度の知識があれば、Pythonエンジニアとして活躍できる可能性はゼロではありません。
同様に、SQLを扱える場合、データ処理などの経験者であると言えます。
このため、Pythonを使ったデータ分析にも近しい部分があるため、全くの未経験とは判断しづらく、採用の可能性があると言えるのです。
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【独立】Pythonエンジニアのフリーランス事情について
案件数
Pythonの求人が転職市場で少ない理由として、Pythonエンジニアはその特性上、人数を必要とする職種ではないということが挙げられます。
Pythonエンジニアはプロフェッショナルが数人いれば十分に対応できるケースが多く、正社員として雇用したい企業は、少ない傾向にあります。
一方で、フリーランスであれば、Pythonエンジニアの案件は比較的多いです。
なぜなら、即戦力となるスキルフルなPythonエンジニアを求めている企業が多いためです。
Pythonエンジニアとしてこれから実績を積んでいきたい人は、いきなり競争の激しいプロフェッショナル枠での転職を目指すよりも、フリーランスとして安定して案件を獲得しつつ経験値を積むキャリアプランの方が、将来的にキャリアアップを目指せる可能性があります。
独立したい場合に求められるスキル
独立する場合は、正社員とは異なり、即戦力であることが求められます。
Pythonでのプログラミング経験やデータ分析経験があることが必須でしょう。
また、資格などもあると、スキルシートに記載でき、客観的知識やスキルを示すことができるため、取得しておくとよいでしょう。
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Pythonの求人の平均年収
ここでは、Pythonエンジニアの平均年収(※)を紹介します。
職種別のPython平均年収
職種別のPythonエンジニアの平均年収は以下の通りです。
SE、PGプログラマーなど他言語でも代替可能な職種は相対的に年収が低く、データサイエンティストなど、Pythonに関する専門的な理解と学術的な数学的知識が要求される職種は年収が高い傾向にあります。
- データサイエンティスト:600〜1,200万円
- AI・機械学習エンジニア:600〜1,000万円
- Pythonを扱うSE:500〜700万円
- Pythonを扱うPGプログラマー:300〜500万円
他言語との年収比較
他言語のエンジニアと年収を比較すると、以下の通りです。
データサイエンティスト、機械学習エンジニアの市場価値が極めて高いため、その影響でPythonエンジニア全体の年収帯も高くなっています。
- Pythonエンジニア:400~850万円
- PHPエンジニア:350~650万円
- Javaエンジニア:300~700万円
- Rubyエンジニア:300~650万円
- ︎C#エンジニア:350~650万円
※レバテックキャリア「Pythonエンジニアの年収が高い理由は?年収アップの方法も紹介」
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まとめ
今回の内容をまとめます。
- Pythonとは?
近年人気が高騰してきているプログラミング言語であり、可読性が高く処理速度が早いことが特徴です。
Pythonエンジニアは特に市場価値が高く、他言語のエンジニアよりも年収が高い傾向にあります。
- Pythonエンジニアの転職事情とは?
Pythonエンジニアは少数精鋭での働き方が求められることが多く、転職市場における求人数は、他言語と比べてやや劣ります。
関連記事:Pythonエンジニアとは?仕事内容やロードマップなどを紹介
フリーランスという働き方もオススメ
そこでオススメなのが、フリーランスという働き方です。
即戦力となるスキルであるPythonエンジニアをピンポイントで求める企業は多く、案件が豊富にあります。
また難易度の高い案件も多いため、参画することでスキルアップも狙えます。
フリーランスITエンジニア専門エージェントの「HiPro Tech」では、高待遇かつスキルアップにつながるPython案件を多数扱っています。
アプリケーション開発の案件から、データサイエンティストやAI関連の案件まで種類も多岐にわたり、希望や経験、スキルにマッチした案件を獲得する可能性を高めることができます。
Pythonの求人・案件一覧
Pythonの知識を活かしフリーランスとして働きたい、フリーランスのPythonエンジニアとして活躍の場を広げたいとお考えでれば、ぜひ一度登録してみてはいかがでしょうか。
関連記事:Python案件を獲得するために必要なスキルは?月額単価相場や将来性も紹介
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。