2023.06.09更新

プロジェクトマネジメントとは?スキルや資格、成功させるコツを紹介

システム開発などを行う際に、仕事の一つとしてプロジェクトマネジメントがあります。

プロジェクトマネジメントはプロジェクトを管理する重要な役割を担います。

上流工程の仕事であり、大きな責任と裁量権を与えられて仕事に取り組むことができます。

このため、開発を担当するエンジニアから、プロジェクトマネジメントにキャリアアップしたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではプロジェクトマネジメントの仕事内容や必要なスキル、役立つ資格などについて解説します。

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プロジェクトマネジメントとは

そもそもプロジェクトマネジメントとは何なのか、基本的な点を解説しましょう。

プロジェクトマネジメントの必要性

プロジェクトマネジメントはプロジェクトの企画段階から携わり、目標を達成するための人材の確保からコストの把握、タスク管理まで行うため、重要な仕事です。

プロジェクトマネジメントが正しく機能するおかげでプロジェクトの体制をしっかりと構築することができ、メンバーが効率的に業務を遂行できるようになります。

プロジェクトマネジメントをしっかりと行わないと、無駄な作業が増えたり、余計なコストがかかったりする可能性が高いと言えます。

成果物の質が下がったり、納期に遅れたりするケースも出てくるでしょう。

これらの問題を回避するためにもプロジェクトマネジメントは必要です。

プロジェクトマネージャーの役割

プロジェクトマネージャーの役割は、プロジェクトを納期までに成功させるために計画を立てて全体管理することです。

いつまでにどの程度の質の成果物を完成させる必要があるのかを明確にし、そこから逆算してプロジェクトの各プロセスの構築を進めていきます。

プロジェクトマネージャーは、最初にクライアントからヒアリングをして、プロジェクトの目的を明確にします。

そして、課題を解決するためのタスクを洗い出してスケジュールを考えるのです。

実際にプロジェクトがスタートした後は進捗管理や品質管理、トラブル対応などを行います。

プロジェクトマネージャーは、最初から最後まで責任を持って、プロジェクトを管理するのが役割です。

プロジェクトマネージャーの役割を以下にまとめました。

・クライアントからヒアリングをする

・プロジェクトの目的を明確にする

・タスクを洗い出しスケジュールを考える

・進捗管理、品質管理、トラブル対応を行う

プロジェクトマネージャーのフレームワーク

実際にプロジェクトマネージャーがプロジェクトマネジメントをする際にはフレームワークを活用するケースが多いです。

フレームワークを利用することで工数の削減や正確な情報共有などの効果を期待できます。

プロジェクトマネージャーにおけるフレームワークとは、プロジェクトマネジメントを効率よく行うための考え方の枠組みのことです。

さまざまなフレームワークが存在し、その中でも特によく利用されるのが以下のフレームワークです。

・ PRINCE2

・ CCPM

・ Lean

これからプロジェクトマネージャーを目指すのであれば、各種フレームワークの内容や活用の方法などについて知っておくことがおすすめです。

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プロジェクトマネジメントを成功させる際の観点とコツ

プロジェクトマネジメントを成功させるための大切な観点とコツを紹介します。

タスクの明確化

行うべきことを明確にすることは大切です。

プロジェクトの目的を達成するために、しなければいけないことを細かなタスクとして洗い出していきます。

タスクを明確にすることで、プロジェクトを遂行するための課題が明確になるのです。

課題が分かれば、事前に対策を立てておくことができます。

また、タスクの明確化が実現できているとスケジュールを考える際に役立つでしょう。

タスクのリスト化

プロジェクト遂行で発生するタスクを明確化した後は、しっかりとリスト化しておきましょう。

リスト化してみることでタスクに抜けや漏れがないのか確認できます。

タスクの明確化ができている場合は、より完璧なリストを作成できるのです。

タスクをリスト化することで、メンバーがプロジェクトで遂行するべきタスクをイメージしやすくなります。

また、リスト化しておくとタスクをメンバーに割り振る際に便利です。

他のメンバーの担当するタスクもすぐに確認することができ、プロジェクト進行がスムーズになります。

スケジュール設定

プロジェクトマネジメントにおいてスケジュール設定はとても重要です。

タスクを完了するためにどのくらいの時間がかかるのか、どのような流れでタスクを完了させていくべきか考えます。

それぞれのタスクごとに優先順位や時間配分を考えてスケジュールを立てなければいけません。

納期までに間に合うようにスケジュールを考えることが必須です。

また、不測の事態が発生する可能性があるため、余裕を持ってプロジェクトを進行できるようなスケジュールを立てましょう。

目標の明確化

プロジェクトの目標を明確化しておくことは重要です。

目標が明確でないとどのような成果物を完成させればよいのか分からなくなります。

目標が曖昧なままでは最終的な成果物が当初の目的とはズレてしまう可能性があるのです。

明確化する際には、目標を定量化したり見える化したりして、プロジェクトに携わるメンバーが共通認識として持ちやすいものにしましょう。

徹底した進捗管理

実際にプロジェクトがスタートした後の進捗管理は、プロジェクトマネジメントにおいて最も重要なポイントと言えます。

進捗管理が上手くいかなければ納期に間に合わない可能性が出てくるからです。

進捗管理では、進捗報告を受け身で待つだけではなく、適切なタイミングで報告が行われるような仕組みづくりをしておきましょう。

明確なルールを定めておくとメンバーは迷わずに適切な報告ができるようになり、進捗管理もしやすくなります。

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プロジェクトマネジメントに必要なスキル

プロジェクトマネジメントを行う上で必要とされるスキルを紹介します。

マネジメントスキル 予算や人材、スケジュールなどの計画を立てて、臨機応変に調整をしていく
ビジネススキル 常にビジネスという視点から物事を考えていく
コミュニケーションスキル 常にメンバーとコミュニケーションを取り、現状を正確に把握する
問題解決スキル 問題や課題の原因を突き止めて、どのようにすれば解決できるのか打開策を打ち出す
テクニカルスキル システム開発に関する知識や技術をしっかりと習熟し、最新技術や関連技術などの情報についてもキャッチアップしていく

マネジメントスキル

マネジメントスキルとは予算や人材、スケジュールなどの計画を立てて、臨機応変に調整をしていく能力のことです。

マネジメントスキルが高ければ、コスト削減や業務の効率化などを図ることができ、プロジェクトを成功に導く可能性を高められます。

さまざまな視点からプロジェクトの現況をチェックして、プロジェクトがスケジュール通りに進むように導いていくスキルが重要です。

また、プロジェクトの品質が高まるように促していけるスキルも求められます。

ビジネススキル

プロジェクトマネジメントにおいて、ビジネススキルは重要です。

常にビジネスという視点から物事を考えていくことが要求されます。

どうすれば経営的な課題を解決できるか、どうすれば利益を上げることができるのかという視点からプロジェクトを推進していくことが重要です。

また、業界の最新動向や最新技術に関する知識や情報を有していることも求められます。

コミュニケーションスキル

プロジェクトを管理する立場として常にメンバーとコミュニケーションを取り、現状を正確に把握することが求められます。

場合によってはリーダーシップを発揮して、メンバーのモチベーションを高めることも要求されるでしょう。

また、クライアントとも頻繁にやり取りを繰り返して、要望をしっかりと聞き出してプロジェクトに反映しなければいけません。

これらを実現するためには、高いコミュニケーションスキルが必要不可欠です。

問題解決スキル

プロジェクトを進めていく上でさまざまな問題や課題に直面することがあります。

このため、プロジェクトマネジメントをする上で、問題解決スキルはとても重要です。

問題や課題の原因を突き止めて、どのようにすれば解決できるのか打開策を打ち出す能力が求められます。

プロジェクトのコスト削減や業務の効率化のための対策を考え出すといったスキルも必要です。

テクニカルスキル

プロジェクトマネジメントをする立場として、テクニカルスキルを有していることは大切です。

それぞれのメンバーが取り組んでいる作業を、技術的に理解していないと正確な指示や管理をすることは難しいでしょう。

システム開発に関する知識や技術をしっかりと習熟しており、最新技術や関連技術などの情報についてもキャッチアップしていくことが求められます。

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プロジェクトマネジメントに役立つ資格と勉強法

プロジェクトマネジメントをする上で役立つ資格と勉強法について紹介します。

他の資格について詳しく知りたい方は「プロジェクトマネージャー(PM)にオススメの資格5選!必要なスキル・年収なども紹介」も合わせてご覧ください。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャ試験(PM)とは情報処理技術者試験のスキルレベル4に設定されている国家試験です。

プロジェクトの責任者として計画の立案や人材・資材の確保、プロジェクト管理をする者を対象としています。

情報セキュリティやプロジェクトマネジメント、システム企画、法務など多様な内容から出題される試験です。

勉強法としては、基本的には問題集や参考書を何度も繰り返しこなしましょう。

論述試験があり、2時間で3000文字程度の文章を作成する必要があります。

このため、短時間に当該テーマについて考えをまとめて文章を作成する練習をしましょう。

毎日、論述試験を想定して論文を一本書くことをおすすめします。

オンラインスクールの利用もおすすめです。

プロジェクトマネージャ試験(PM)の概要 プロジェクトの責任者として計画の立案や人材・資材の確保、プロジェクト管理をする者を対象とする試験
プロジェクトマネージャ試験(PM)の出題内容 情報セキュリティやプロジェクトマネジメント、システム企画、法務など
プロジェクトマネージャ試験(PM)の勉強法 論述試験対策として毎日1本論文を書く、オンラインスクールを利用する

※参考:独立行政法人情報処理推進機構 プロジェクトマネージャ試験(PM)ページ

P2M試験

P2M試験とは、日本プロジェクトマネジメント協会が主催する試験です。

PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)、PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)、PMR(プログラムマネージャー・レジスタード)、PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)という4種類の資格が用意されています。

プログラムマネジメントとは複数のプロジェクトを連結・統括して管理することです。

プロジェクトマネジメントやプログラムマネジメントの幅広いスキルや知識が出題されます。

「改訂3版プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」をベースとして試験が行われるのが特徴です。

このため、ガイドブックを中心にして講習会や学習講座も利用して勉強を進めると良いでしょう。

P2M試験の概要 プロジェクトマネジメントやプログラムマネジメントのスキルを証明できる試験
P2M試験の出題内容 「改訂3版プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」をベースとして出題される
P2M試験の勉強法 ガイドブックを中心にして講習会や学習講座も利用すると良い

※参考:特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 P2M試験についてページ

PMP®

PMP®はPMBOKに基づいた国際的な資格です。

PMBOKとはプロジェクトマネジメントにおける世界標準の知識体系とされています。

プロジェクトマネジメントを5つのプロセスグループと9つの知識体系に整理して体系化したものがPMBOKです。

このPMBOKをベースとした問題が出題されます。

国際的に知られている資格のため、将来的に海外でのプロジェクトに参加したい場合にも役立つでしょう。

PMP®の勉強をするならば、まずはPMBOKについて学ぶと良いです。

専門の参考書も出ています。

PMP®に関するオンライン講座もおすすめです。

PMP®の概要 PMBOKに基づいた国際的な資格
PMP®の出題内容 PMBOKをベースとした問題が出題される
PMP®の勉強法 PMBOKについて専門の参考書やオンライン講座などで勉強する

※参考:一般社団法人 PMI日本支部 PMI® 試験・資格についてページ

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プロジェクトマネジメントに必要なスキルを身につけよう

プロジェクトマネージャー

プロジェクトを進める上でプロジェクトマネジメントの果たす役割はとても大きいです。

タスクのリスト化や、必要な人材の確保、スケジュールの設定、徹底して進捗管理することなどが求められます。

マネジメントスキルだけではなく、コミュニケーションスキルや問題解決スキルなども要求される仕事です。

本記事で紹介した資格試験に挑戦してプロジェクトマネジメントに必要なスキルを身につけましょう。

また、プロジェクトマネージャーになりたいと思ったら、実際に現場でマネジメントの仕事を経験することも大切です。

IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」であれば、自身のスキルに合った案件を紹介することが可能です。

当サービスでは、システム開発の要件定義から計画の立案まで行う上流工程の案件を数多く保有しています。

企業と直接契約しているため、中・長期の案件を紹介することも可能です。

上流工程で仕事をしていきたいと考えている人は、ぜひ登録してください。

プロジェクトマネージャーの案件については「PM(プロジェクトマネージャー)案件の需要は?PM案件を獲得する方法も解説」をご覧ください。

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記事監修

2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。

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