プロジェクトマネージャー(PM)にオススメの資格5選!必要なスキル・年収なども紹介
プロジェクトの成功にはプロジェクトマネージャーの存在が欠かせません。
具体的にどのような仕事を行なっているのか、実は知らない人も多いのではないでしょうか。
プロジェクトの成否はプロジェクトマネージャーの手腕にかかっていると言っても過言ではなく、重要な職務といえます。
ここでは、プロジェクトマネージャーを目指す人に向けて、プロジェクトマネージャーの仕事内容や必要なスキル、オススメの資格などを紹介します。
(記載内容は、2021年3月時点の情報です。)
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プロジェクトマネージャー(PM)とは
プロジェクトマネージャーとは、システム開発などのプロジェクトにおいて、その進捗や予算、品質など全体を統括する責任者です。
プロジェクトを進行する上で発生するさまざまな問題に対して意思決定を行い、プロジェクトを成功に導きます。
プロジェクトの成功といっても、単にプロジェクトの成果物が完成すれば良いわけではありません。
予算やスケジュールなど、あらゆる制約条件のバランスを取った上で目標を達成して、はじめて成功といえます。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの詳細を理解するだけでなく、広い視野を持ってプロジェクトを管理することが求められます。
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プロジェクトマネージャー(PM)の仕事内容
1.システム開発計画の策定
クライアントからヒアリングを行い、どのようなシステムを開発するのかプロジェクトの企画を行い、要件を定義します。
要件を満たすための予算や工数、スケジュールを算出し、人材を確保して開発に必要なリソースを調達します。
開発計画を策定する上では、リスクマネジメントも行います。
たとえば、事業方針や経営方針の転換などよる外的要因、プロジェクトメンバーの欠員などの内的要因によってプロジェクトが遅延する可能性などを考慮します。
2.プロジェクトチームの編成
プロジェクトの予算やスケジュールに合わせてチームメンバーを編成します。
メンバーにはそれぞれの役割を明確に伝えて、チームが同じ方向に向かうように理解してもらいます。
プロジェクトの規模が大きければ、メンバーに指示を出すプロジェクトリーダーを選出し、サポートを行なってもらうこともあります。
プロジェクトリーダーは、現場監督のような立ち位置であり、開発に関する高度な知識やスキルとともにリーダーシップも求められます。
3.プロジェクトの推進・管理
チームでシステム開発の目的やスケジュールなど、必要な情報を共有してプロジェクトを進めていきます。
プロジェクトの進捗を管理し、スケジュールが遅れる、あるいは予定外のアクシデントが発生した場合は都度対策を検討します。
クライアントから仕様変更の要望を受けることもあるでしょう。
クライアントとは予算について交渉を行い、チームメンバーへは変更や追加となった機能を伝え、スケジュールにも反映させます。
4.チーム内の対人関係を円滑にするサポート
チームメンバーのコミュニケーションを円滑にすることも、プロジェクトマネージャーの仕事のひとつです。
複数人で仕事をしていれば、対人関係のトラブルが発生することもありえます。
できるだけメンバー同士が自由に発言し合えるような雰囲気を作ることも大切です。
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プロジェクトマネージャー(PM)の年収
経済産業省が2017年8月に公表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、プロジェクトマネージャーの年収平均は891.5万円です。
ITアーキテクトなどの高度SEで778.2万円、データベース、ネットワーク、セキュリティなどのIT技術スペシャリストで758.2万円と他の職種と比べて高額なことがわかります。
※参考:経済産業省 IT関連産業の給与等に関する実態調査結果
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プロジェクトマネージャー(PM)に必要なスキル
コミュニケーション能力
プロジェクトマネージャーは、クライアントやチームメンバーをはじめ、多くの人との調整役を担います。
中にはプロジェクトの進め方に反対意見を持つ人もいるでしょう。
立場が違えば意見も異なります。
相手に対して、誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのようにといった情報を的確に伝えなければいけません。
状況によって口頭で伝えるのか書面で伝えるのかを使い分けることや、相手の理解度に合わせて使用する用語を変えることができるコミュニケーション能力が必要です。
交渉力
プロジェクトの企画段階から進行中まで、クライアントからはさまざまな要求が出てきます。
予算の削減、仕様変更、スケジュールの前倒しなどです。
逆にチームメンバーからは、開発メンバーの増員要請、スケジュールの組み直しなどの要望が上がるかもしれません。
プロジェクトには制約条件がついて回ります。
相手からの要求に対してすべてを受け入れるわけにはいきません。
そうは言っても、こちらの主張を一方的に要求してもいけません。
制約条件を念頭に置いてバランスの取れた意思決定を行い、それを相手に納得させる交渉力が必要です。
マネジメント能力
プロジェクトマネージャーは予算やスケジュール、人員に対して全責任を持つと同時に、様々な権限を有している場合が多いです。
この権限を有効に活用して、プロジェクトの目的を達成する能力、それがプロジェクトマネージャーに求められるマネジメント能力であるといえます。
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プロジェクトマネージャー(PM)が取得すると良い資格5選
P2M資格試験
P2M資格試験は、日本プロジェクトマネジメント協会が作成したプロジェクトマネジメントのガイドラインであるプログラム&プロジェクト標準ガイドブック(P2M標準ガイドブック)に準拠して出題されます。
試験区分は以下の4つです。
PMC、PMSについては四肢択一形式ですが、PMR試験になると実践力判定となるため難易度は上がります。
・PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)資格試験:50問の問題を四肢択一
・PMSプログラム試験:50問の問題を四肢択一
・PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)資格試験:100問の問題を四肢択一
・PMR(プログラムマネジャー・レジスタード)資格試験:一次試験 論文、面接/二次試験 論文、ワークショップ、面談による実践力判定
PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)資格試験という区分もありますが、現在のところ未実施です。
P2M資格試験は日本プロジェクトマネジメント協会が認定する資格なので、高度な水準の知識を有していることの証明になります。
※参考:日本プロジェクトマネジメント協会 P2M概要・試験・資格制度ページ
PMP資格試験
プロジェクトマネジメント・プロフェッショナルの略です。
世界最大規模のプロジェクトマネジメント団体であるPMI(プロジェクトマネジメント協会)が体系化した、PMBOKガイドに基づいて実施される資格です。
PMBOKは世界標準として広く普及しています。
PMPを取得するためには、プロジェクトマネージャーとして一定期間以上の経験が必要とされています。
難易度の高い試験といわれており、資格保有後も3年ごとに更新が必要となります。
世界中で実施されており、日本国内はもちろん海外でも高い評価を得ることができます。
プロジェクトマネージャ試験
IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の試験区分の一つです。
名前どおりプロジェクトマネージャーに向けた試験です。
高度情報処理技術者試験に含まれるため、難易度は高いといえます。
IPAの発表によると、2020年の実績で合格率は15.1%です。
国家試験で難易度も高いためプロジェクトマネジメントスキルを証明できる資格といえます。
ITストラテジスト試験
プロジェクトマネージャー試験と同じく、IPAが実施する国家試験です。
ITストラテジストとは、企業の経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ビジネスを成功に導く役目を担います。
こちらもIPAの発表では、2020年の実績で合格率は15.4%と難易度の高い試験です。
技術系のスペシャリストを目指す人に向けた試験ですが、プロジェクトマネージャーが取得することで、将来的にITコンサルタントなどのキャリアパスを構築できます。
ITコーディネータ試験
経済産業省が推進する資格です。
ITを利活用し、IT経営を実現するプロフェッショナルとしての役目が期待されています。
ITに関する知識が不足している経営者と、経営に関する知識が不足しているITベンダーとの橋渡し役を行います。
そのため、ITと経営の両方の知識を保有している必要があります。
ITコーディネータ協会の発表によると合格率は毎回50%を超えており、十分なスキル・知識を有しており、試験対策をしっかり行えば合格はそれほど難しくないでしょう。
プロジェクトマネージャーがITコーディネータを取得することで、IT経営の知見を得ることができます。
将来的に独立して経営者を目指すならば勉強すべき資格でしょう。
※参考:ITコーディネータ協会 ITコーディネータ試験ページ
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まとめ
プロジェクトマネージャーの仕事内容は、実に多岐にわたります。
システム開発の初期段階から要件定義に携わり、プロジェクトの進行に勤め、プロジェクトが終了すれば振り返りを実施します。
クライアントとの交渉やプロジェクトチームの雰囲気作りにも関与します。
まさにプロジェクト全体を統括するといえます。
開発に関するスキルはもちろん、高度なコミュニケーション能力や交渉力、マネジメント能力が求められますが、プロジェクト全体を見渡せるというやりがいがあります。
また、年収も他職種に比べれば高額です。
プロジェクトマネージャーに向けた試験も多数用意されておりますので、自分に合った資格を受験してみると良いでしょう。
プロジェクトマネージャーの働き方として、企業に所属するだけでなくフリーランスとして活動する方法もあります。
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( 関連記事:フリーランスのPMOとは?PMとの違いやメリット・デメリットを解説! )
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。