【プロジェクトリーダー(PL)とは?】役割やプロジェクトマネージャー(PM)との違いも紹介
IT系のエンジニアをしている人の中には、キャリアアップのためにプロジェクトリーダーを目指している人もいるのではないでしょうか? しかし、いざ目指そうと思っても、プロジェクトリーダーの具体的な役割や求められる知識を理解できていない人もいるかと思います。
この記事ではプロジェクトリーダーになりたい人に向けて、プロジェクトリーダーの役割、プロジェクトマネージャーとの違い、年収、取得すべき資格についてご紹介します。
(記載内容は、2021年3月時点の情報です。)
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プロジェクトリーダー(PL)とは?
プロジェクトリーダーはプロジェクトを推進する現場責任者です。
「PL」と略されることもあります。
プロジェクトリーダーの役割
プロジェクトリーダーの主な役割は「プロジェクトの推進」と「他領域との連携」です。
リーダーシップを発揮し、チームメンバーを率いてプロジェクトを成功に導くことが期待されます。
プロジェクトの推進
プロジェクトリーダー業務の大半は「プロジェクト推進」です。
例えば、現場責任者として、クライアントから要求された納期に間に合うよう、作業スケジュールを立て、チームメンバーに作業指示を出します。
メンバーの作業に問題が発生していないか進捗管理を行い、作業に遅延が発生しそうな場合はフォローしたり、問題が発生した場合は解決方法を検討したりします。
もちろん、メンバーの作業管理だけではなく、的確な指示を出すためにも、自身で設計内容を詳細に把握しておく必要もあります。
他領域との連携
プロジェクトは「サーバー担当チーム」「ネットワーク担当チーム」「ソフトウェア担当チーム」「アプリケーション担当チーム」のように複数チームで構成されるケースが多いです。
プロジェクトを成功させるためには、各チームの連携が重要です。
なぜなら、チーム内だけでは解決できない問題が発生するためです。
例えば、アプリケーションのテスト中にサーバーがダウンした場合は「サーバー担当チーム」と「アプリケーション担当チーム」で協力する必要があります。
チーム間の連携がスムーズにいかないと問題解決に時間を要します。
プロジェクトリーダーはチーム間の連携がスムーズにいくよう他チームの状況を把握したり、相談を受け入れる際の窓口役を担当したりします。
プロジェクトマネージャーとの違い
プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーは「管理する対象範囲」が異なります。
「プロジェクトを管理する」という点では、プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの役割はほぼ同じで、小規模なプロジェクトの場合は一人の担当者が兼任するケースもあります。
しかし、大規模なプロジェクトでは管理対象が増えるため一人では管理しきれなくなります。
そこで、チームを管理する「プロジェクトリーダー」とプロジェクト全体を管理する「プロジェクトマネージャー」というように分業します。
管理対象が広くなるプロジェクトマネージャーはプロジェクトリーダーの上位職にあたります。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の責任者としてクライアントなどステークホルダーへの報告も担当します。
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プロジェクトリーダー(PL)の平均年収
転職サービス「doda」の調べ(※1)によるとプロジェクトマネージャーの平均年収は664万円です。
厳密には「プロジェクトリーダー」の平均年収ではありませんが、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーは近い職種です。
どちらもプロジェクトの進行管理・監督に関わり、マネジメント業務が中心か、リードする業務が中心かで企業やプロジェクトによって適当に定義されていることが多いです。
このため、プロジェクトリーダーの年収も同等の額が期待できるでしょう。
※1:転職サービス「doda」「平均年収ランキング2020」
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プロジェクトリーダー(PL)が取るべき資格
プロジェクトリーダーは、さまざまな技術について包括的な知識が必要です。
このため、資格によってスキルを表すことができます。
PMOスペシャリスト認定資格
日本PMO協会が運営しているPMO業務で必要な基礎知識を有していることを証明できる資格です。
プロジェクトリーダーとして必要な基礎が身に付けられるでしょう。
受験するためには、NPMO認定教材の学習を修了しているかつ同協会や他団体のプロジェクトマネジメント関連資格を取得している必要があります。
プロジェクトマネージャー試験
IPA(情報処理推進機構)が運営している情報処理系の国家資格です。
プロジェクトの全体計画を立て、必要なリソースを確保してスケジュールや予算の調整を計画的に実行できることを証明できる資格です。
IPAの発表によると合格率15.1%(2020年実績)と難易度が高い試験で、取得できればプロジェクトマネージャーへのステップアップにも繋がるでしょう。
応用情報技術者試験
IPAが運営している情報処理系の国家資格です。
経営戦略や情報戦略の立案に関して提案ができることや、アーキテクチャの設計ができるスキルなどが求められます。
そのため、ネットワーク、データベース、マネジメントなど試験範囲が幅広いのが特徴です。
資格を取得すると、高度情報処理技術者試験の一部の試験が免除されるため、プロジェクトマネージャー試験の受験前に挑戦する人も多くいます。
取得できればプロジェクトリーダーにステップアップできるチャンスが広がるでしょう。
PHP5技術者認定上級試験
PHP技術者認定機構が運営している試験です。
「PHPの言語仕様から実用的で高度なプログラミングスキルをもつ上級者」であることを証明できる資格です。
高度なプログラミングスキルを有していればメンバーに対して、技術的な指摘もできるため、プロジェクトリーダーとしての信頼が増すでしょう。
※参考:PHP技術者認定機構 PHP5上級試験/準上級試験ページ
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初めてプロジェクトリーダー(PL)になるときに意識すべきこと
小さなトラブルにもしっかり対応する
プロジェクトを進行するにあたり、「プログラムが想定していた動作をしなかった」「チームメンバー間のコミュニケーション不足で作業内容を間違えた」「見積りより工数のかかる作業だった」といったトラブルが頻繁に発生することがあります。
小さなトラブルでも1つ1つを適切に対処していかなければ、少しずつプロジェクトに影響が出てきて、最終的に納期に間に合わなくなってしまう事態にもなりかねません。
そのため、小さなトラブルでもきちんと解決できるよう慎重に対応する必要があります。
チームメンバーやステークホルダーとコミュケーションが円滑に取れるようマネジメントする
プロジェクトが順調に進まない原因を分析すると、人間関係に起因しているケースが多々あります。
例えば、プロジェクトに必要な予算は設計者と営業が相談をしながら見積ります。
しかし、両者の連携が上手く取れず、コミュニケーションエラーが発生してしまうと、適切な見積りでななくなってしまう可能性があります。
こうした問題を防ぐために、コミュケーションが円滑に取れるようサポートすることもプロジェクトリーダーの仕事です。
また、チームのマネジメントするにあたり、間違いやミスを容認する雰囲気作りが大切です。
ミスをした時に全員の前で特定の人物を責めるような行為は、各メンバーが失敗や批判を恐れて思っていることを言えない雰囲気を生み出しかねません。
こうした雰囲気になってしまうと、問題が発生しても担当者が恐れて報告をしなくなる可能性があります。
「人間ミスはするものだ」と受け止めて、担当者と一緒にミスの原因を突き詰めて、再発防止策を検討するようにしましょう。
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まとめ
今回はプロジェクトリーダーの役割や年収、取得すべき資格などを紹介してきました。
プロジェクトリーダーはフリーランスとしても活躍可能です。
サービスやシステムの開発において、プロジェクト単位でフリーランスと契約する企業は数多くあります。
特に、難易度の高いプロジェクトの場合は、経験やスキルが豊富なフリーランスと契約したい企業も多く、需要は高いでしょう。
フリーランスを対象としたプロジェクトリーダー案件を探す際には、フリーランスITエンジニア専門エージェント「HiPro Tech」をぜひご利用ください。
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フリーランスエンジニアとして働いたことがない人や、フリーランスになったばかりで案件獲得に不安がある人には、心強いサービスです。
実際に当サービスを利用してフリーランスのプロジェクトリーダーとして働いている人も多くいますので、ぜひ活用してみてください。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。