インフラエンジニアの将来性やキャリアパス!女性は少ない?今後求められるスキルについて
インフラエンジニアとして働いており、今後もこのスキルを活かしてキャリアアップしたいと考える人も多いのはないでしょうか。
今回は、インフラエンジニアとしてのキャリアを考える人に向けて、キャリアパスの例やインフラエンジニアに必要なスキルを紹介します。
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5年後はどうなっている?インフラエンジニアの将来性
現在、インフラエンジニアの仕事は非常に多く、インフラエンジニアのニーズもとても高い状況です。
IT基盤を構築するインフラエンジニアは、IT業界の拡大に伴いさらにニーズが増えると言われています。
その背景には何があるのでしょうか。
業務のIT化
まず、近年は多くの企業でIT化が進み、今までITを利用していなかった企業がITシステの導入を進めています。
システムを使用できる環境を整えるために、インフラ環境の構築を担うインフラエンジニアの需要が高まっています。
インフラエンジニアの主な仕事は、ネットワークやサーバー、データベースなどの基盤にあります。
どのようなIT戦略を考案するにしても、IT基盤の構築は欠かせないため、長く需要が続くことが予測できます。
クラウドの利用の増加
また、クラウドサービスの利用が増えています。
総務省が2020年5月に発表した「令和元年通信利用動向調査」によると、クラウドサービスを利用する企業は6割を超えています。
今度もさらにクラウドの利用は、増加すると考えられる状況です。
それを踏まえると、AWSやGCPなどクラウド関連の業務を担当するインフラエンジニアの案件は、増える可能性が高いです。
今まではデータセンターなどオンプレミスの案件が主流でしたが、最近ではクラウド関連の案件が増え、今後も増加していくと考えられるため、需要を考えるとクラウドに関するスキルが必要になってくるでしょう。
※参考:総務省 令和元年通信利用動向調査
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今後のインフラエンジニアに求められるスキル
IT化やクラウドサービスに関しては、今後も変化が大きいと考えられます。
このため、インフラエンジニアに求められるスキルは年々変わっていきます。
これらをまとめてみました。
テクニカルスキル | プログラミングスキル | インフラの仮想化で実装を容易にするためのプログラミングスキルが、求められることがある。 |
---|---|---|
クラウドに関する知識 | インフラのクラウド化はさらに進むため、知っておく必要がある。 | |
ヒューマンスキル | コミュニケーション能力 | 業務のIT化が進む中で、バックエンドエンジニアや社内関係者と連携することも多いため、コミュニケーション能力が求められる。 |
英語能力 | ネットワーク機器やクラウドの説明書は英語のドキュメントしか用意されていない場合がある。 |
テクニカルスキル
プログラミングスキル
インフラエンジニアでもプログラミングスキルを習得しておくと活躍しやすくなるでしょう。
インフラの仮想化で実装を容易にするためのプログラミングスキルが、求められることがあるためです。
ただし、アプリケーションのプログラマーのようなスキルが必要とされるわけではありません。
インフラ構築をスムーズにするために、特定のソースコードが書けるようになっていれば良いでしょう。
クラウドに関する知識
今後、インフラのクラウド化はさらに進むと考えられます。
そのためクラウドに関するスキルを持っておくと良いでしょう。
特に世界的に広く利用されているAWSは、日本での利用も加速していくと考えられるため、習得をおすすめします。
インフラエンジニアがクラウドに関する専門性を高めるのであれば、AWSを中心に、GCPやAzureの知識も身につけるとよいでしょう。
ヒューマンスキル
コミュニケーション能力
インフラエンジニアは、バックエンドエンジニアや社内関係者と連携することも多いため、コミュニケーション能力が求められることがあります。
ステークホルダーと情報連携をして、インフラ設計や構築をスムーズに進めるためにもコミュニケーション能力を高めておけると良いでしょう。
また、コミュニケーション能力があれば、クライアントと連携も取りやすくなります。
自身でクライアントと要件の設定などを進めることで、認識齟齬を防ぎやすくなり、クライアントが求めるインフラの構築がしやすくなるでしょう。
英語能力
グローバル案件が増えているため、英語ができると良いでしょう。
英語が使用できることで、活躍の場を広げることができます。
また英語力は、英語のドキュメントを読むためにも必要です。
例えば、ネットワーク機器やクラウドの説明書は英語のドキュメントしか用意されていない場合があります。
このような時にスムーズに読解できるように、英語力を身に付けておくと良いでしょう。
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インフラエンジニアのキャリアパスの例
インフラエンジニアとして活躍する上で、どのようなキャリアパスを描いていけばよいのでしょうか。
ここでは、代表的なキャリアパスを紹介します。
インフラエンジニアのスペシャリスト
インフラエンジニアの道を極めると、インフラエンジニアのスペシャリストになることができます。
例えば、サーバーとデータベースといった複数領域の知識・スキルを持つ、構築だけでなく機器の選定や技術調査など上流工程も対応できるなどです。
複数の分野で幅広いスキルを持つことや、1つの分野を突き詰めて高いスキルを習得するなどスペシャリストといってもさまざまな道があります。
現場での作業を続けながらもスキルや経験、知識を深めていくと、スペシャリストという立ち位置を確立することに繋がります。
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーは、各種プロジェクトを推進する役割です。
プロジェクト全体の統括作業を任され、意思決定やチームメンバーや納期の管理、クライアントとの調整、品質管理方針の決定などさまざまな業務を担当します。
プロジェクトマネージャーは、現場で構築など手を動かす作業はしませんが、エンジニア経験を非常に活かすことができます。
エンジニア経験があると、現場の知識を転用しメンバーの仕事や実務を理解できるため、マネジメントがしやすくなります。
インフラエンジニアを経験しているとITの基盤を理解しているので、他のエンジニアともコミュニケーションが取りやすく、それがプラスに働きます。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、システムのセキュリティ全般を取り扱うエンジニアです。
実際のセキュリティ対策はもちろん、セキュリティ方針の立案やセキュリティ監査なども担当します。
セキュリティはインフラに大きく結びつく部分なため、インフラエンジニアもセキュリティ関連の知識を求められることがあります。
そのため、インフラエンジニアの知識や経験を活用すれば、セキュリティエンジニアへキャリアチェンジをしやすくなります。
サイバー攻撃や情報漏洩リスクへの対策を進めている企業も多く、セキュリティエンジニアの需要はとても高くなっています。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、IT戦略の立案などに携わります。
経営戦略や事業戦略に基づいて、導入するシステムを経営者と共に決定したり、必要な部門の立ち上げをしたりします。
時には、IT戦略自体の策定という企業の根幹に関わることもあります。
コンサルタントであるため、インフラエンジニアのように現場での作業はなくなります。
ただ、コンサルタントという立場上、システム開発における深い知識は必須です。
インフラエンジニアとしてさまざまな経験を積み知識を持っていれば、それらがコンサルタントの知識として活用できます。
アーキテクト
アーキテクトは、サーバーなどのアーキテクチャ設計を担当するエンジニアです。
加えて、顧客のIT戦略などを元に、システム全体のデザインや企画、アプリケーションアーキテクチャ設計という部分にも関わります。
主には、インフラ関連の設計を担当するため、インフラエンジニアからのキャリアパスとして選択しやすいです。
一般的なインフラエンジニアよりも経営者的な観点で動く必要はありますが、これらに関するスキルを身につければ、深い知識を持ったアーキテクトとして活躍できるでしょう。
フリーランスのインフラエンジニア
十分なスキルがあれば、フリーランスのインフラエンジニアとして活躍できるでしょう。
スキルフルなインフラエンジニアの需要は高いため、安定して案件を獲得できる可能性が高いです。
専門的なスキルを持つインフラエンジニア向けの案件や上流工程を担当する案件などが数多くあり、それらは高い報酬が設定されているケースが多いです。
クラウドサービスに関連する案件も増えているため、専門的なスキルや豊富な経験があればフリーランスへのキャリアパスも十分に考えられます。
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インフラエンジニア未経験の場合のキャリアパスは?
未経験でIT業界やインフラエンジニアに転職をする場合には、IT領域の知識が必要です。
まずは、ヘルプデスクといった職種にチャレンジするなど、知識を補完できる職種からのスタートがおすすめです。
インフラエンジニアは、ポジションによってはプログラミングができなくてもなることができます。
このため、運用・保守など基礎的な業務を学ぶことで転職することも可能でしょう。
既に、開発や知識がある場合は、インフラ領域を自ら勉強し、独学で学んだり資格を取得したりしていくことがおすすめです。
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女性インフラエンジニアのキャリアパス
経済産業省が2015年1月に発表した「IT人材を巡る現状について」によると、女性エンジニアの比率は全体の15%程度です。
他の職種であれば、半数程度が女性の場合もあり、女子の比率が低い職業だと言えます。
しかし、女性向けの案件が少ないというわけではなく、エンジアの需要は非常に高いため性別に関係無く活躍することが可能です。
特にエンジニアは、技術力やスキルが重視されるため、取得している技術やスキル次第で、さまざまなキャリアを形成することができます。
一方で、インフラエンジニアは業務の特性上、残業や休日出勤を伴うケースがあるため、女性にとって働きにくいと感じる人もいるでしょう。
そのため、ライフスタイルや目指すキャリアに応じてセキュリティエンジニアやITコンサルタントなどに転身するということも考えられます。
また、フリーランスとして活躍するなど、働き方を選ぶことで、自身の考えに沿ったキャリアを形成することができるでしょう。
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インフラエンジニアのキャリアパス別に見る面接対策
インフラエンジニアとして転職する場合、どのようなキャリアパスを描いているのかを考えることは重要です。
先述したキャリアパスの例を参考に自分はどの道に進みたいのかを考えてみましょう。
選択肢としては、以下があります。
方向性 | キャリアパス |
スペシャリスト | インフラエンジニアのスペシャリスト |
アーキテクト | |
マネジメント | プロジェクトマネージャー(PM) |
キャリアチェンジ | セキュリティエンジニア |
ITコンサルタント | |
フリーランスのインフラエンジニア |
そして、面接では、以下のようなことが聞かれやすい傾向にあります。
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これらに対して明確な答えを示し、次なるキャリアへ進んでいくと良いでしょう。
【マネジメント領域に挑戦する場合の例文①】 これまで経理システムのインフラエンジニアとして経験を積んできました。サーバー構築や運用保守、データベース周辺の知識があり、データ活用について現在学んでいるところです。これまでは、自社内のインフラ環境を整備することに重きを置いてきましたが、今後はマネジメントに挑戦し、より多くのプロジェクトを進行する役割を担いたいと思っています。インフラ周辺については、幅広い実務経験があるため、それらを活かしてチームをまとめていき、クライアントの要望に合ったものを開発できることを目指していきたいと思います。 |
【未経験からインフラエンジニアを目指す場合の例文②】 これまで、人材紹介の営業として経験を積んできました。その際に、人材管理システムなどを活用してきた経験があり、ITは業務を効率化する上で、欠かせないものだと実感しました。人材管理システムを利用する中で、データの重要性や有用性に気づくことができ、自身でもデータやデータベースの奥深くまで知ってみたいという意欲が増しました。IT領域に関しては、未経験ではありますが、現在Accessを使ったデータ抽出やデータ収集レベルを独学で身に付けました。まだまだ勉強が必要ですが、自ら努力していきます。 |
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インフラエンジニアのキャリアパスにおいて必要な資格
基本レベルの資格
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基本レベルの資格として上記の資格取得はおすすめです。(2023年9月時点情報)
よりレベルアップした資格
国家資格以外にもベンダー資格を取得する選択肢もあります。
例えば、下記などがあります。
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※参考:Amazon Web Services, Inc. AWS認定
※参考:日本オラクル株式会社 ORACLE MASTERページ
※参考:NPO法人LPI-Japan Linux技術者認定ページ
関連記事:インフラエンジニアが取得すべき資格9選!国家資格とベンダー資格それぞれ紹介
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まとめ
インフラエンジニアは将来性があり、キャリアパスにはさまざまな選択肢があります。
多岐に渡る選択肢がありますが、働き方や案件を自分で選んでいきたいと考えているのであれば、フリーランスへの転身がおすすめです。
スキルフルなインフラエンジアの需要は高く、フリーランスとして活躍できる可能性は十分にあります。
フリーランスに転身するのであれば、IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」をご利用ください。
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記事監修
2006年に株式会社インテリジェンス(パーソルキャリア株式会社)へに入社。 アルバイト領域の法人営業や新規求人広告サービスの立ち上げ、転職サービス「doda」の求人広告営業のゼネラルマネジャーを歴任。 2021年11月からIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」に携わり、現在サービス責任者を務める。 「一人ひとりが求めるはたらき方や案件との出会いを増やし、キャリアをデザインできるインフラを提供する」ことを自らのミッションとして掲げ、サービス運営を行う。